経営者やプロスポーツ選手、有名な作家など、成功者と呼ばれる人の特徴として、様々な出来事に対して前向きに取り組み、ポジティブな感情を持つ人が多いと言われています。
反対にネガティブな感情を抱きやすい人の特徴としては、人の意見を無視する、考えを否定する、行動を見ないようしている傾向があります。
これまで、感情に関する心理学的な研究では、怒りを制御するアンガーマネメントを中心に、ネガティブな感情への対処方法が着目されるケースが殆どで、ポジティブな感情を引き出す方法はあまり知られていません。
リーダーが現状を好転させるためには、自分のポジティブな感情を把握するだけでなく、周囲の人のプラス感情を引き出すことが欠かせませんが、これにはコツがあります。
そこで今回、感情とは、行動と結果の関連性・リーダーの感情が自他を動かす訳について解説します。
■感情とは?
感情とは、人が物事や対象に対して抱く、気持ちのことを指します。感情には、喜び、悲しみ、怒り、諦め、驚き、嫌悪、恐怖などの性質の異なる気持ちが存在します。
人が感じる感情の中には、大きく「快」と「不快」な気持ちがあり、その多くは体験を伴いますが、具体的な内容や人が持つマインドのレベルにより、受け手が感じる感情の強度が大きく異なります。
感情は、英語で「emotion」「feeling」「afficere」と表記されます。日本語では、物事への感じやその時の気持ち、爽快な気分といった心の状態を表わす概念の意味を持ちます。
ダーウィンは、人間だけでなく動物も、自然界や日常生活で生じる様々な刺激に対して、本能的に感情を発動させ、特定の身体反応は生じるものだと考えました。
例えば、人間が飼っている犬も、人と同じく様々な感情を持つ動物だということが、行動学的にも生物学的にも証明されています。
犬が持つ感情には、4大感情があり、喜び、安心、恐怖、怒りに分類されます。
犬の性格は飼い主に似てくると言われていますが、人の感情も犬に伝わるため、飼い主が犬を家族のように大切に扱い、日頃から愛情を注ぎこむ程、感情の表現が豊かになり、喜びの表情や嬉しいを表現する動作にも表れ易くになります。
同じく経営者がビジネスを通じて抱く感情は、一緒に働いている従業員にも伝播しやすく、スタートアップの起業家の士気の高さは、従業員にも伝わります。
商品やサービスに対する考え方、顧客に対する従業員の姿勢や営業マンが日々の売り上げを上げる行動、そして、マーケティングの施策や投資した結果も左右します。
なぜなら、顧客の感情を理解することは、営業やマーケティングにおいては、特に重要で新規顧客を獲得し、売り上げを上げるために重要な鍵となる要素になるからです。
BtoBで新規顧客に対して自社の商品やサービスを提案書でどう訴求していくか、BtoCでインターネットや店頭で思わず手に取りたくなるようなキャッチコピーを作成したり、機能面だけでなく、感情に訴えかける新たな新商品を開発するなど、市場でプロダクトの普及させる戦略を考えることにも繋がります。
一時的で急激な感情を「情動」と言いますが、社長が感じる、喜び、悲しみ、怒り、恐怖、不安など激しい情動は、経営陣が参加する経営会議での意思決定にも影響を与えるため、様々なステークホルダーに与えるインパクトが大きくなります。
そのため、リーダーとしての「感情リテラシー」を高め、従業員1人1人への接し方を工夫したり、顧客が抱く「感情コンピテンス」を理解することで売れる仕組みを構築すること、提携相手の感情を理解することで、企業同士のアライアンスが加速するなど、様々なシーンで相乗効果が期待できます。
■感情コンピテンスとは?
感情コンピテンスとは、複雑な社会において適応した生活を送るために、必要とされる感情の能力の総称を指します。
感情コンピテンスは、英語で「emotion Competency」と表記されます。日本語では、「感情が引き出される社会的相互作用の中における自己効力感の現れ」を意味します。
会社経営では、社長、取締役、マネージャー、一般従業員などが様々な仕事をする上では、「感情コンピテンス」が欠かせませんが、成果上げるために感情を効果的にマネジメントする能力のことになります。
あらゆる組織では働くビジネスマンには、人間関係の構築が必須要件になります。
その理由としては、仕事のサポートをして貰える内外の人脈を形成したり、取引先を含めて人との関係性を円滑にするためには、感情コンピテンスを理解し、相手の感情を配慮したコミュニケーションを適切に行うことが成功の鍵となるからです。
【感情コンピテンスの8つのスキル】
1.自分の感情に気づく能力
2.他者の感情を識別し理解する能力
3.感情とその表出に関する語彙を使用する能力
4.共感的な関わりのための能力
5.内的主観的感情と外的感情表出を区別する能力
6.嫌な感情や苦痛な状況に適応的に対処する能力
7.人間関係の中での感情コミュニケーションへの気づきの能力
8.感情の自己効力感
経営者が「感情のマネジメント」を理解できるようになると、「人を動かす法則」について学ぶようになるため、人間関係が形成できるだけでなくビジネスが好転します。
企業には、沢山のステークホルダーがいますが、社長が人の感情の動きを捉えるマネジメント能力を養えば、従業員だけでなく、顧客やパートナーなど、大事な場面で思い通りに「人を動かす」ことが可能になります。
真のリーダーは、周囲に気持ちよく動いて貰うためには、どのような感情が伴うかを理解し、行動を促すためには何か必要なのかを把握し働きかけを行っているため、効果的にチームを動かし大きな成果を上げることに繋がると言えます。
大事なシーンで人を動かすには、どんな感情のスイッチを押すべきなかを真剣に考え、どのように感情を引き出せば、気持ち良く人に動いて貰えるのかという視点を持っているからです。
■結果を出すための感情もある
経営者やプロスポーツ選手、特定分野の達人の多くは、常日頃から努力を怠らず心技体を高めていますが、勝負の際に結果を出すためにフォーカスする必要があるため、意識的、無意識的に自身の感情をマネジメントする術を身に着けています。
・身体感覚の無意識な感情
・意識的に制御できる感情
ですが、日頃の自己研磨が足りず、ポジティブな感情がどのような際に結果に繋がるのかを理解していないと、本番の大事なシーンで力を発揮することが難しくなります。
また、本当に自分がやりがいを感じることに挑戦していないビジネスマンは、仕事をする際に喜びの感情を感じ難くなります。
そのため、自分を高める新たなスキルを身に着けることに挑戦しなくなったり、大事なミッションの遂行も高いレベルで、成し遂げることができません。
感情は、仕事でもスポーツでも己の感情と、周囲の環境が最終的な到達地点を変える物差しになります。
例えば、営業マンの中に人の見本となるような良い感情を持つ高いパフォーマンスを上げるような人物がいると、モデリングが促進され、営業チーム全体の底上げを牽引することも起こります。
人として尊敬できる経営者の元で仕事をすれば、その社長を一緒にいつもいる経営陣の考え方も良い方向性に変わり、仕事のスキルが高まるだけでなく、人としての成長速度も速くなります。
一方で、負の感情を持つ人は、ビジネスを推進する中で人間関係のトラブルが多いなど、マイナスの感情が引き起こすデメリットや組織に与える良くない影響が強くなります。
会社の業績を伸ばすためには、経営者と一緒に働く経営陣の採用を工夫することで、優れた組織文化を醸成することも可能になります。
経営ビジョンを実現するためには、組織文化にカルチャフィットする人を採用することが大事ですが、組織として従業員満足度の元となる感情コンピテンスを効果的にマネジメントし、帰属意識を高めるような環境整備も必要になります。
■リーダーが結果を出すために感情をコントロールする必要性
スタートアップの起業家や中小企業の経営者を問わず、人が何かにチャレンジした際に、大きな成果を上げるためには、行動することが必要不可欠になります。
物事への最初の挑戦する時だけでなく、継続して努力をし続ける原動力となり、パワーの源になるのが人の持つ「感情」だと言えます。
経営者であれば、以下のように現在の状態から脱却し、次元上昇を考えたり、将来に対して良いイメージを持ち、輝かしい未来の到来を期待する感情を抱くことは誰にもあるでしょう。
・現在のビジネスを改善させたい。
・新規事業を飛躍的に成功させたい。
・会社の売り上げを右肩上がりに上げたい。
・新たに売れる商品開発をしたい。
・大手企業を新規開拓を強化したい。
・上場を視野に入れ資金調達したい。
スタートアップの起業家を志す場合、創業前に抱いた想いを武器にチャレンジしたい感情を持ち会社を立ち上げますが、将来の結果を左右する分岐点で決断する際の感情など、物事の状況が大きく変わる節目となる「ティピングポイント」には、必ず感情を揺さぶる出来事があるはずです。
将来のビジョンの実現に繋がる具体的な目標を考えた際には、自身の原動力となる感情を高めることも大事ですが、それと同じくらい周囲の協力者や創業メンバーの感情を味方にし、上手に付き合うことで、行動の結果をプラスにもマイナスにも変えることが可能になると言えるのです。
■感情には二つの側面を持つ
あらゆる人が抱く感情は、受け手の捉え方次第で、二つの特性を持ちます。
1、プラスの感情
スタートアップの起業家の場合には、特に会社を興す際に感情の持つパワーを上手に活用することで、パフォーマンスを劇的に高めます。
人の悩みや問題に対してアンテナを張ることができれば、直観を引き出すことも可能になるため、何もないマイナスの状態から人や企業の課題を新たなアイデアに転換させることもできる様になります。
プラスの感情は、新規事業を立ち上げる際にゼロからイチを生み出すエネルギーになります。
【プラスの感情の例】
・人間関係の改善に繋がる。
・個人のやる気を引き出す。
・組織の士気を高める。
・メンバーの次元上昇に繋がる。
・会社の売り上げが上げる。
感情は、困難に遭遇した際に、起業家精神を発揮させ、ビジネスの好転に受けて踏ん張る力、トラクションを獲得し、創業期を乗り越える力にもなります。
成功した経営者や連続起業家の多くは、起業した当初を振り返り、沢山の困難に遭遇したが、創業時に感じた苦労を乗り越えるプロセスが楽しかったと言う人さえいます。
プラスの感情を自他の中に作り出す社長であれば、自身の感情を効果的にコントロールすることで優れたリーダーシップを発揮することができます。
2、マイナスの感情
一般的に多くの人は、家庭や仕事の関係など何らかのコミュニティに属しています。
人との交流の機会が増えると、人間関係において、怒り、悲しみ、憎しみ、悔しさ、嫉妬など、ネガティブな感情を持ってしまうことがあります。
【マイナスの感情の例】
・人間関係が悪化する。
・個人のやる気が失せる。
・組織の士気を下げる。
・メンバーの次元が下がる。
・売り上げが下がる。
良好な対人関係を築くためには、世の中には、多様な考えを持つ人がいることを理解することも重要です。
なぜなら、自分と異なる環境で育った人が、様々なシーンで自分と全く同じような感情を持つことがあり得ないからです。
人が抱く感情を理解し、対人関係における柔軟性を持ち、1人1人の多様性を理解することで、大切な人や会社との関係性を修復に繋がるなど、対人関係における関わり方が変わってきます。
■感情をマネジメントすることで得られるメリット
1、感情リテラシーを高めることに繋がる
感情リテラシーとは、感情を認識して言葉として表現できる能力です。
「リテラシー」とは、「読み書きできる能力」を意味します。
感情リテラシーは、喜怒哀楽などの単純な感情から、複雑な感情まで正確に認識したり、解釈したりする力とも言えます。
感情に気づくことで、より自分と上手に付き合いやすくなり、さらに感情をコントロールしやすくなります。
2、他者の感情へ気づく力、共感力が高まる
自分の感情に気づく力は、他者の感情に気づく力になるため、共感力を引き出すパワーになります。
共感力は、自分の感情をより良く活かす能力に分類されますが、相手がどのような気持ちなのかを直感で察し、適切に対応できる力を指します。
自分と他人の感情を知ることができれば、他者への考え方や言動、行動への共感力が高まり、より良好な人間関係を築けるようになります。
更に他者から自分自身へ考え方への理解、行動への共感を高めることにも繋がります。
人や自身の会社、取引先からの信頼を得やすくなり、より良いリーダーシップも発揮できるようになります。
3、結果を見据えた行動ができるようになる
結果を見据えた思考は、目標達成に必要となる自分の中に眠った感情を選び取り、将来のイメージを形成するブループリントの元になります。
自分の感情に正直になり、ブループリントを具体的にイメージすることができれば、将来の目標達成に向けて、目の前にある選択肢のメリットとデメリットに関して、事前に思慮深く考えることが可能になります。
大事なことを決める際にも、冷静な判断ができ、 行動と結果を結び付け、最小の労力で最大のパフォーマンスを発揮することが可能になります。
4、自己パターンを認識しマイナスの言動を回避できる
自己パターンの認識とは、自分の感情を知る能力を指します。
習慣的に反復している感情的な反応や行動、アンコンシャスバイアスを減らし、ネガティブな言動を認識する力です。
リーダーを目指す人は、感情リテラシーを高めることで、人を傷つけたり、関係性を壊すようなネガティブな言動は慎むべきです。
自己パターンの認識ができれば、感情がマイナスに働くことで起こる以下のような「マイナスの言動」を回避できるようになります。
・成果や行動を妨げる言動
・心理的なブレーキの発動
・パフォーマンスの低下
5、感情の誘導ができれな人生の充実感が高まる
感情の誘導とは、「自分の感情を選ぶ能力」を指します。
感情から自分の状態を把握して、感情をより良い方向に活かしたり変化させたりしてコントロールする力です。
感情と上手に付き合えるようになると、感情に振り回されることがなくなり、自分を認めやすくなるため、自己肯定感も高まります。
ポジティブな感情がもたらす効果を実感することができれば、対人関係が劇的に向上し、一度切りの人生における満足度の向上に繋がります。
■感情を理解すればノーブルゴールの実現に繋がる
ノーブルゴールとは、自分がありたい姿に関して明確なイメージし、その崇高なゴールを追求する姿勢を言います。
人生の成功に向けて自分の感情をより良く活かすためには、以下ような質問に素直に応えることからスタートします。
・人生で成し遂げたい究極の目標は何か?
・将来の対する明確なビジョンは何か?
・大切にしている価値観はどんなものか?
ベテランの会社経営者であれば、事業計画書を作成したり、経営ビジョンや事業ミッションを定める機会も多いため、ノーブルゴールを定めること難しくないでしょう。
ですが、起業したばかりの若手経営者に対して、将来のビジョンはあるか?といきなり質問しても即答することができない社長が多いです。
ノーブルゴールの追求とは、感情をマネジメントし、『日々の行動の選択を、自己の強く大きな目標と結びつ付けること』を指しています。
■まとめ
近年の心理的な研究によれば、ポジティブ感情は、ある特定の行動と結びついているものではなく、ポジティブ感情を経験することが創造的な思考活動に繋がると言われるようになっています。
ビジネスマンとして自身の価値を高めるには、ビジネス書を沢山読むことが大事ですが、それ以外にも自己啓発書を読んだり、有名経営者の成功物語の映画を見ることなども効果的です。
スタートアップの起業家の場合でも、新規事業が低迷しているケースだど、改善したいことと一見関係ないと思われるような行動でも好転する材料になることがあります。
これは、これまでとは異なる感情の変化を起こすことが、ポジティブな感情を引き出し、本来実現したい目標に対する行動意欲を掻き立て、学習機会を増加させるとを意味します。
・環境が整備されたオフィスに移転する。
・快適なマンションに引っ越しをする。
・やりがいのある会社に転職する。
・スポーツクラブで定期的に運動する。
・楽しい映画を毎週末に見に行く。
・好きなブランドの洋服を買う。
・自分へのご褒美に焼肉を食べる。
ポジティブ感情はネガティブ感情にとらわれていた状態からの脱却のきっかけの役目を果たしているのではないかとも考えられるようになってきました。
経営者や特定の分野のプロとしての前向きな感情を高めるためには、思考の領域を広げるだけでなく、以下のように今までとは異なる環境に身を置き、行動レパートリーを広げることが飛躍を遂げる大きな分岐点になります。
・大手企業の従業員ではあるが、副業を始めた。
・スキルを活かしてフリーランスとして独立した。
・スタートアップの起業家になり、新規事業を起こした。
チャレンジした結果、最終的に成功するに至らず、失敗してしまうこともあるでしょう。
しかし、様々な物事にチャレンジし、困難な出来事に対してコーピングし、PDCAを高速で回転させることでをすることが、ポジティブな感情を最大限に引き出すことを可能にします。
なぜなら、経営者がストレスに直面したとき、その中にポジティブな意味を見いだすことで、AQ=「逆境指数」が飛躍的に高まり、思考のパターンや行動のレパートリーが拡大するからです。
前向きな行動は、ポジティブな資源を手に入れることを可能にし、それがさらにポジティブな感情、 経験への遭遇を増加させるといった上向きの螺旋を生み出します。
良い感情を増やす行動を積極的に増やすことは、それまで陥っていたキヤリアプラトーな状態を打開したり、停滞していた新規事業の取り組みが改善するアイデアを生み出すことに作用するため、ウェル・ビーイングや持続的な成長のスパイラルをもたらすと考えられています。
スタートアップのCEOの場合、自信を持って自分の直観を信じることが大切です。
なぜなら、組織を牽引するリーダーとして、自身の感情に正直に向き合い、従業員を問わず様々なステークホルダーの感情を知り、的確に対処することができれば、人のやる気に火を灯したり、ビジネスへ共感を引き出し、困難を打開するブレイクスルーの実現に繋がる大きな武器を手に入れたと言えるからです。
「逆境を好んで求める人はまずいないだろう。誰も順境のうちに身をおき、苦難、挫折に直面することなく、平穏に生きていきたいと願っているはずだ。
しかし、それでも逆境は訪れる。人生には逆境と順境が配されているからである。
順境だけでの人生などありえない。逆境もよし、順境もよし。要はその与えられた境遇を素直に生き抜くことである。」
<松下幸之助>
■最後に
会社経営者は、ポジティブな感情を原動力に、新たなビジネスに果敢に挑み、顧客に役立つような仕事をしながら、試行錯誤しながらも様々な課題を解決し、成長するものです。
そういった意味では、スタートアップの社長として成功を勝ち取るには、ビジネスを通した逆境体験とそれを乗り越えるプロセスが大切になると言えます。
卓越した会社を作るためには、たとえ逆境に遭遇しても簡単に諦めることなく、困難から逃げずに改善しようと努力することが欠かせません。
なぜなら、社長が高いリーダーシップを発揮し、頂上を目指す前向きな感情を育てることが大きな目標を成し遂げる最大の武器となるからです。
スタートアップの起業家が新規事業を立ち上げ、革新的なイノベーションを起こす上では、困難に遭遇すること自体が、顧客が抱えているニーズと感情を掴み取る機会になり得るため、成長を遂げるために必要不可欠なマスターキーとなります。
経営では課題があることは、当たり前であることを理解し、どんな時でもポジティブな感情を持ち、逆境さえも次のステージに上がるために欠かせない、次元上昇のステップだと思えるような社長は、持続的に成長する組織を作れる「AQ=逆境指数」が高い人物だと言えるでしょう。
経営者が逆境を乗り越えるためには、厳しい状況の中にあってもビジョンの実現に向けて、己の中に眠った燃え上がる感情を鼓舞し、現在の状況を冷静に分析した上で、事業が飛躍するセンターピンを見極め、プロダクトの仮設と検証を繰り返し改善しながら、いかにしてアーリーアダプターを早いタイミングで新規開拓し、味方にできるかが課題になります。
ですが、大手企業の新規開拓や売れる商品開発など、どうしても自社の社員の知見だけは解決できないような攻略難易度の高い壁にぶつかった時には、専門家に相談しながらボトルネックを解消したり、プロ人材からのアドバイスを素直に受けることでゴールに近づく最短ルートを見つけ出すかが重要になってきます。
例えば、売り上げアップを目標に定めた場合、新規開拓の注力すべきだと考える社長が多いですが、現実問題として営業を強化したくても中小企業の経営者やスタートアップの起業家の場合、アーリーステージの段階では、沢山の正社員の営業マンを採用して日本全国に配置することは難しいです。
特に優秀なトップセールスを正社員で獲得することは、採用コストも掛かり、人件費が膨れ上がるため、経営資源的に厳しいので、アンバサーダーを任命するなど、外部からプロを登用することで、人的なリソースの効果的な活用を考えることが妥当な選択肢になると言えます。
日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」では、業界トップクラスの知識・経験・人脈・スキル・ノウハウを持つ顧問や、ビジネスの課題を解決に導く、5000人を超えるフリーランスのプロ人材を集結させています。
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