会社経営を行う社長には、IQやEQと同様に「AQ」が重要であると言われています。
なぜなら、会社を経営する社長には、知能の程度を表す「IQ」(知能指数)と、心知能指数と言われる「EQ」(感情指数)とともに、「AQ」(逆境指数)が困難に遭遇した際の「ストレス耐性」や「心の強さ」が、ビジネスの課題を解決に導く最大の鍵になるからです。
そこで今回、AQとは何か、社長の逆境指数が組織のAQを高める重要な鍵になる訳について解説します。
「AQとは、大きな悲劇から小さな怒りまで、あらゆる逆境に対応するために組み込まれた行動パターンであり、逆境に対して脳や細胞が無意識のうちにどのように反応するかということだ。」
<ポール・G・ストルツ>
■AQとは?
AQとは、英語の「Adversity Quotient」の略で、日本語では「逆境指数」という意味合いがあります。
AQは、個人や組織が逆境にある時に、その対応力について数値化したものです。
企業経営を成功に導く社長や結果にコミットする組織や団体のリーダーには、AQが高いことが必須要件になります。
なぜなら、起業家として何もないところから会社を創業したり、社長としてビジネスにを飛躍的に成功させる可能性は、AQの高さが大きく関係しているからです。
ポール・G・ストルツ「Paul G. Stoltz」によれば、社長として目覚ましい活躍をしている人や、経営幹部にはIQ(知能指数)やEQ(心の知能指数)が高いだけでなく、AQ「逆境指数」が圧倒的に高い社長が多いそうです。
会社の規模を問わず経営者になるとプレッシャーの中で「心が折れそうな」体験が、厳しい環境に置かれて「逆境に負けそう」になった経験のある社長が多いのではないでしょうか。
どんなにやりがいのある仕事でも、大なり小なりのストレスを感じることになります。重要なことは、ストレスが降りかかったときにどのように社長として心をマネジメントして行くかです。
とりわけ起業家としてデビューしたての社長は、ストレスや逆境への耐性がありません。
そのため、一度の挫折で心が簡単に折れてしまい、「3年の壁」を乗り越えることができず、会社存続の危機に陥り、諦める結果に至ってしまうことも少なくありません。
そのような際に、AQの高い社長ならば、試練に打ち勝ち乗り越えることが可能だと言えます。
■AQとIQ、EQ、RQとの違い
AQ(逆境指数)は、「IQ」や「EQ」「RQ」と並列で語られることが多くあります。
それぞれの違いを理解しておきましょう。
1、AQとIQの違い
IQ「Intelligence Quotient」とは日本語で「知能指数」のことで、思考の速さなどを含む知能レベルを数値化したものです。
「IQが高い人」と聞くと、高学歴な人や秀才の人を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。IQが高い人は論理的思考で、頭の回転が速いという共通点が見られます。
IQが高い社長ほどビジネスで成功しやすいと考えられていましたが、それだけでは足りないものがAQだと言えます。
IQは「地頭やセンス」と同じく、生まれた環境より先天的に決まっていると考えられていますが、社長のAQは会社経営の経験を積むことによって高めることができます。
2、AQとEQの違い
EQ「Emotional intelligence Quotient」とは日本語で「心の知能指数」や「感情知性」と訳されるもので、自分や相手の感情をうまく管理し、活用する能力のことを言います。
EQは他人の感情を感じ取る能力と、自分の感情をうまくコントロールし利用する能力とされています。
EQは、AQと同様に後天的に伸ばしていくことが可能です。
EQが高い社長は相手の気持ちを敏感に察し、自分の気持ちをコントロールして人に接するため、無用な衝突を生むことはなく人間関係を円滑に育む特徴を持っています。
EQを高めることで、社長として感情をコントロールしたり相手の感情を理解したりする力が高まり、ステークホルダーとの信頼関係の構築に役立ちます。
3、AQとRQの違い
RQ「Resilience Quotient」の略語です。日本語では「心の弾力性(回復力)」のことを指します。
ビジネスシーンにおいては、新規事業に挑戦した際に困難に陥ることや対人関系での失敗が常に立ちはだかります。その際に極度に落ち込み、何年も立ち直れない人もいれば、すぐに立ち直って次の目標に挑む社長もいます。
どれだけ逆境を跳ね返せるかを示した数値がRQです。
このRQはよく、逆境に強いかどうかを示すAQの数値とセットで「レジリエンス」と同様のものだと考えられます。
「AQ」と「レジリエント」の高いと形容される社長ならば、困難な問題、危機的な状況、ストレスといった要素に遭遇しても、すぐに立ち直り、目覚ましい復活を遂げることができます。
■社長のAQ「逆境指数」を決める4つの要素
AQのレベルは、4つの要素の組み合わせがあり、社長それぞれによって違ってきます。
1、コントロール「Control」
「コントロール」には2つの側面があります。
一つ目は、「ある状況にどれだけプラスの作用を与えられるか?」という側面で、境遇を一変させる「変革力」になります。
二つ目は、「ある状況に対する自分の反応をどれだけコントロールできるか?」という側面でです。「セルフコントロール」と言い換えることができます。
2013年に発表された研究では、「セルフコントロール」と、感情的な幸福感および人生の満足度は、正の相関関係にあると報告されています。
セルフコントロールができる社長は、過酷な状況の中でも葛藤のストレスを感じることなく、目標達成につながる行動を選択し、ビジネスを成功させ、人生をより良く操縦できるAQが高い人だと言えます。
2、責任「Ownership」
「責任」とは、原因が何であろうと、目の前の状況を改善する責任を自分がどれだけ引き受けられるかということです。
オーナーシップ「ownership」は、社長が仕事に向き合う時の姿勢、関係性を表す言葉です。オーナーシップのある社長は、仕事に対して自発的に動き、経営に対しても深い関心を持っているため、経営者として強い自覚を持っています。
そして、今の組織の活性化のため、将来のビジョンに近づくために何をすべきかを常に考えています。オーナーシップのある社長は、事業への思い入れも強く、目標達成力が高いことが分かっています。
AQの高い社長は、どのような困難な状況に立たされても他人や環境のせいにせず、自分自身の問題として受け止めることができます。
3、逆境の範囲「Reach」
「逆境の範囲」とは、自分が直面している逆境が仕事や人生にどのくらいの影響を与えると考えるか、インパクトを示すものです。
「逆境」というのは、人を成長させてくれるのに不可欠なことであり、決して悪いことばかりではありません。
なぜなら、中国の春秋時代に生まれた「臥薪嘗胆」という言葉があるように、将来の成功を期して苦労に耐えることは、これ以上ないレベルで成長を加速させる「原動力」になるからです。
しかし、逆境の影響が広範囲に及ぶと考える人ほど、不安や脱力感、無関心や怠慢を引き起こす可能性が高くなります。
一方で、逆境が及ぼす影響範囲が狭いと考える人は、逆境に怯むことなく、問題を解決したり障害を乗り越えたりする力が人一倍強くなります。
少しずつ成功体験を積み重ねると、「逆境」にも怯まずに立ち向かえるようになるでしょう。
4、逆境の持続時間「Endurance」
「逆境の持続時間」は、自分が直面している逆境がどのくらいの期間続くと考えるか、期間を示すものです。
逆境が永遠に続くと考える人は逆境への耐性が低く、逆境は一時的なものだと捉える人は逆境への耐性が高い傾向にあります。
ビジネス経験が豊富な社長は、過去の出来事と照らし合わせて、「逆境」を乗り切る方法を考えます。
また、悪いこと(良いこと)はいつまでも続かないと理解していますので、冷静に対処できるのです。
追い込まれたからこそ、発揮できる能力やアイデアがあるものです。「逆境」をチャンスだと捉えて、あらゆる可能性を探ってみましょう。
■AQ逆境指数の5段階レベル
ストルツ博士はAQ(逆境指数)を5つのレベルで定義しています。会社の社長や組織のリーダーには、レベル4以上のAQが求められると述べています。
AQのレベルは以下の5段階に分類されます。
AQレベル1:逃避(Escape)
試練や逆境に直面すると逃げ出してしまうレベルです。
「現実逃避」とは、するべきことから目を背ける行為や心理のことを指します。
現実逃避をしてしまう人は、潜在的に自分をコントロールをすることを苦手としています。自制心をうまく働かせられない、とも言い換えられます。
AQレベル2:生存(Survive)
逆境に対峙したとき、何とか生き残れるレベルです。
人は変化を嫌う動物だと言われています。心理学用語の「現状維持バイアス」は、現状を維持した方が良いとする偏見や先入観になります。
一説では、人間の遺伝子レベルに刻まれた生存本能から守りの姿勢が来るものとも言われています。
先行きどうなるか分からない!見通しが立たない状況は、不安が募り、新たな変化への抵抗はいっそう強くなります。
AQレベル3:対処(Cope)
逆境や困難に立ち向かい、対処できるレベルです。大多数の人がこのレベルにあると言われます。
変化するということは、それがたとえポジティブな変化であったとしても実はストレスを感じるものです。
数多くの困難とうまく付き合っていくことができますが、逆境が重なると神経をすり減らし、落ち込んだり自分を見失ったりすることもあります。
「今ここで頑張ったら1年後にはきっと成果が出る」。このようなポジティブな目標がある人は、目の前にあるタスクをこなす力が自然と湧いてくるものです。
AQレベル4:管理(Manage)
逆境を管理して、解決しようと試みるレベルです。
多くの困難や挫折にうまく対処できますし、たいていの試練なら途中でくじけることもありません。しかし、大きな逆境に直面したり逆境が重なったりすると、必要以上に精神的負担を感じることがあります。
人に教えることが最もが難しい代表的なものとしては、『挑戦する感覚』や『達成する感覚』があります。
何か新しいものに挑戦するとき、人は必ず何かを学びます。
挑戦する意味、変化に対応する力を学ぶことで、社長の能力や経験に新たなものが加わります。そして、心の中にある『恐怖』を乗り越えることができるでしょう。
AQレベル5:滋養(Harness)
逆境というピンチをチャンスに変えることができるレベルです。
ビジネスの課題に挑戦することは、人生の大きな幸せや満足への扉を開くことを指します。
挑戦とは、信念を持って物事に対して挑む好奇心になります。
逆境を乗り越えるプロセスは、物理的にも、精神的にも、感情的にも今までの自分の考え方を大きく変えて、違う次元の高みに置くことです。
現状に満足していない社長にとって、挑戦は一つの答えなのかもしれません。
逆境に挑むことこそが、成長を遂げるために必要不可欠なステップです。
なぜなら、逆境を真正面から冷静に受け止めながら、それを栄養源としてさらなる成長を図ることができるからです。
■逆境に直面したときの行動は3パターン
ストルツ博士は、AQ(逆境指数)を「逆境に直面した人の対処の仕方」について、「山」を目標の象徴と考え、「脱落組」「キャンパー」「登山家」の3つのパターンに分類しています。
1、脱落組
脱落組は、頂上を目指すのを諦めていながら、それを自ら認めない人たちのことです。
現実逃避をしてしまう人の特徴は以下の通りです。
・自分をコントロールできない。
・仕事にすぐ飽きる。
・目指すもの(ポジティブな目標)がない。
・できるだけ責任を負いたくない。
・何事も完璧にこなしたい。
・考えすぎてしまう。
・感情的に考えてしまう。
・理想(プライド)が高い。
脱落組は、逆境に直面すると、「自分のせいじゃないのに何でこんなことになるんだ」と現実逃避をします。すべてをネガティブに捉え、他人や組織を逆恨みすることも少なくありません。
2、キャンパー
キャンパーは、居心地の良い場所に安住している人たちのことです。逆境に直面すると、「仕方ないけど何とかしなきゃ」と対処しようとします。
逆境のレベルが低ければ希望や信念を保つことができますが、大きな逆境に対峙したり逆境が重なったりすると現状維持に終止しがちです。
組織に属する人材の80%はキャンパーだとされています。
「コンフォートゾーン」(快適領域)に居続けることは、「楽」「安心」「のんびり」できるかもしれません、しかし、そこには「成長」「進歩」「飛躍」というものは、存在しないのです。
目の前の仕事ばかりに囚われていると、先が見えず苦しくなることもあります。しかし明確な目標があったり、その目標達成で自分にとって大きなメリットがあったりすると、多少嫌な仕事も乗り切る気持ちが湧いてくるでしょう。
3、登山家
登山家とは、どんな逆境にも負けず、粘り強く頂上を目指す社長たちのことです。
逆境に立たされたとき、「逆にチャンスじゃないか。やってやろう!」というように、逆境をバネにできる強さを持っています。
登山家の「CORE」の傾向として、以下のような点が挙げられます。
・自分でコントロールできることに意識を集中する。
・状況改善のために責任を自ら引き受ける。
・逆境はその場限りのもので、すぐに過ぎ去ると考える。
・逆境からプラスの作用を及ぼせると考える。
「逆境をバネにする気持ち」と「反骨精神」は、置かれている境遇や心に抱いている感情が似ています。
反骨精神は、辛い境遇にいながらも、その辛さをバネに強い信念が生まれるという意味を持ちます。反骨精神を持った社長は自分が正しいと思った信念を貫くために、どのような茨の道も真正面から突き進みます。
大きな目標達成に向けて必要になる地道な努力も惜しむことなく、自分の力だけでなく、仲間の力と支援者の力を借りながら、道を切り開こうとする「リーダーシップ」を持つ社長が多いと言えます。
■AQを下げてしまう社長の3つの特徴
1、失敗を恐れて挑戦しない社長
AQが低い社長は、失敗を恐れて行動をしない傾向があります。人には変化に抵抗する機能があります。
これは、人間が成長する過程で得てきた性質であり、外部の環境変化に対応するための性質です。通称ホメオスタシスと呼ばれます。
AQが高い社長は失敗したとしても落ち込みません。失敗は成功の元という考え方なので、例え失敗したとしても良い方向に役立てていきます。
失敗を恐れてしまうと、自分が今できる範疇のことしか請け負えません。なぜなら、キャパシティを超える仕事を請け負うことに恐さを感じてしまうからです。
部下の失敗を恐れ、仕事を任せない社長の行動もAQを下げます。
部下を信じ、責任を持って仕事をやらせてみる社長でなければ、人はついてきません。権限移譲を行い、現場に判断を委ねることで、時代の流れに則った企業運営を実現できます。
2、社長が周囲に怒りをぶつける
企業独自の仕事文化に早期に慣じませ、成果を上げやすい環境を作るべく「エンパワーメント」を活用する企業が増えています。
人材を信用し権限を移譲することで、現場から吸収できる情報量を一段と増やすことができます。
一方で経営会議でボードメンバーと意見が対立した時や、部下が大きな失敗を犯した際に、自分の感情をコントロールできず怒りをぶつける社長は、AQを下げます。
なぜなら、人間関係の亀裂を生み、コミュニケーションが円滑に進められなくなって、パフォーマンスの低下に繋がるからです。
社長は、部下の模範となるリーダーでなければなりません。
怒りの感情は、人間関係や仕事にも多大な影響を与えます。部下と上手に付き合っていくためのトレーニング方法として、「アンガーマネジメント」が注目されています。
アンガーマネジメントでは、「怒らない」状態を目指しません。怒るべき場面では上手に怒り、怒る必要のない場面では怒らなくて済むようにトレーニングをします。
3、困難な状況で社長がパニックになる。
予期せぬトラブルなどが生じたときにパニックになることも、AQを下げる社長の行動です。
仕事では時に予期せぬトラブルなどが起こります。そんな時には、パニックに陥るのではなく、冷静に状況を「現状分析」し、危機的な状況を乗り越えるためには、どうすればいいか考え、行動していくことが必要です。
ビジネスシーンにおける「現状分析」の意味は、一口に言うと「仕事上の問題点を整理・把握し、問題を解決するために有効な課題を設定すること」です。
現状分析の手法を適切に使うと、現状のやり方や進め方の問題点が明らかになり、今後のやり方についての課題(力を入れるべき事項)に向かって進むことが可能となります。
逆境は成長のチャンスだと考えられる人が、「社長の器」であると言えます。
■まとめ
AQとは、「Adversity Quotient」の略で、「逆境指数」とも呼ばれています。個人や組織が逆境にある時に、その対応力を数値化したもののことを言います。
変化の激しい現代社会は、組織を牽引する社長は、否が応でも様々な逆境と対峙しなければなりません。
AQが高い社長が率いる組織の方が、AQの低い人を社長した組織とよりも、高いパフォーマンスを継続的にあげることは、紛れもない事実です。
例えば、世代交代で二代目社長が就任する際には、そこまで会社を存続させることができた創業社長の手腕があります。
つまり、二代目社長に交代する時点で創業社長には事業を続けていく能力や会社を大きくする労力といった「AQ」があるということになります。
ですが、二代目社長の多くは、会社経営において必要な逆境を乗り越える経験をあまりしたことがありません。
社長として結果を出すには、意思決定の早さ、決断力、向上心、ビジネスチャンスを掴む力などの優れた点が想起されます。
現在のビジネスが順調でも新たなチャレンジに邁進し、課題や逆境を乗り超え、ビジネスを通じて部下や従業員の尊敬を集め、人として慕われる存在となることが求められます。
AQ(逆境指数)が高い社長には、以下のような特徴があります。
・逆境からの立ち直りが早い。
・トップレベルの業績を上げ、それを維持する。
・根っからの楽観主義者。
・必要なリスクをとる。
・変化を糧にする。
・健康でエネルギッシュでバイタリティーに溢れている。
・一筋縄ではいかない試練にも立ち向かう。
・何事も最後までやり通す。
・画期的な解決策を見つけられる。
・問題解決や頭の回転が速い。
・学び、成長し、向上する姿勢を忘れない。
卓越した会社を作るためには、社長が高いマインドを持ち、たとえ逆境に遭遇しても自力で解決しようと努力し、逃げずに頂上を目指すAQを持つことが欠かせません。
なぜなら、新規事業を立ち上げ革新的なイノベーションを起こす上では困難に遭遇すること自体が、成長を遂げるために必要不可欠な要素になると言えるからです。
会社経営では、大きなチャレンジをすればする程、困難はつきものです。
厳しい状況の中にあってもいかに冷静に判断して逆境を乗り越え、次のルートを見つけ出すかが重要になってきます。
経営では課題はつきものだと理解し、強い意志を持って逆境さえも次へのステップだと思えるような社長は、AQが高く持続的に成長する組織を作れる「逆境指数」が高い人物だと言えるでしょう。
■最後に
会社経営者は、ビジネスに挑み仕事をしながら試行錯誤して成長するものです。
そういった意味では、社長として成功を勝ち取るには、ビジネス通じた逆境体験とそれを乗り越えるプロセスが大切です。
会社が成長する段階の創業期の場合、創業者である社長が経営と人生の師匠と呼べるようなメンターと出会い、試練を乗り越える環境を作り上げることが、AQを高める処方箋になると言えます。
なぜなら、AQは、逆境に対応するための行動パターンの指し、生まれ持ったものではなく、周囲の環境や接する人によって変化する概念だとされているからです。
社長という立場は時に孤独であり、社長として自信を持ち、大きな成果を上げるには時間もかかることでしょう。
数々のリサーチにより、経営者による「エグゼクティブコーチング」への投資に対する経済的効果が浮き彫りになっています。
欧米での100人のエグゼクティブを対象としたある調査では、コーチングへの投資に対して、なんと、570%の収益に繋がったという報告がされています。具体的な収益は10万ドルから100万ドルの範囲となっています。
フォーチュン500企業の幹部を対象にした別の調査では、529%の収益アップが見られたそうです。また、その研究は、以下への間接的な影響も示しています。
・生産性の向上(回答者の60%アップ)
・従業員満足度の向上(53%アップ)
・より良い作業品質(40パーセントアップ)
・より多くの作業出力(30パーセントアップ)
■AQ「逆境指数」を強化したい社長の皆様へ
日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」では、社長の師匠としてエグゼクティブコーチングの役割を担うことが可能な顧問やビジネスの課題を解決に導く、5000人を超えるプロ人材が集結しています。
その多くが大手企業の経営者や外資系企業の役員経験者、スタートアップの経営やマネジメントの経験者など、経営者としてのスキルが高いコーチ陣になります。
会社の業績を向上させるためには、社長が旺盛な強いリーダーシップを発揮することが欠かせません。
そのため、社長のAQ(逆境指数)弱い場合には、まず、これまで築いてきた社長自身のマインドを「変革する」必要があります。
優秀なエグゼクティブコーチは、単なる質問に終始せず、自らの経営者としての実体験に基づき、必要に応じて課題解決へ向けた大きな気付きと行動を起こすキッカケを与えます。
企業の成長ステージや社長が抱えているビジネスの課題に合わせて柔軟にコーチング内容をカスタマイズします。社長の闘志に人をつけ、具体的な実行に導くことで成果の実現にこだわります。
コーチングを実施するのは、起業家、上場企業の元役員、特定分野の専門家、フリーランスなどになりましが、プロ人材の知識・経験・人脈が経営課題を解決に導き、「アクセラレーター」事業の成長を支援します。
アクセラレーター「accelerator」とは、英語で「加速させるもの」を意味する言葉です。そこから派生し、現在では「スタートアップや起業家をサポートし、事業成長を促進する人材・団体・プログラム」を指す言葉として使われています。
ビジネスの限界を突破する上で最も重要な鍵となる「社長のAQ」を高め、ビジネスを成功に導く「アクセラレーター」が集結する、日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」の活用を是非ご検討ください。
「顧問のサブスク」モデルを提供しているKENJINSなら、「人数無制限」で、企業の課題に適切な解決策を提案できる沢山の顧問と繋がることができます。
【人数無制限】社長のAQを高める顧問やメンターをお探しなら、KENJINS
https://kenjins.jp/lp/subscription/