インテグリティがビジネス界で重要な理由とは?

投稿日: 作成者: KENJINS運営元代表 カテゴリー: 運営会社社長   パーマリンク

組織のリーダーやマネジメントに求められる重要な資質のひとつとして、誠実さを意味する「インテグリティ」が注目を集めています。なぜ今、インテグリティが重要な資質として挙げられるようになったのでしょうか。インテグリティがマネジメントにおいて重要である理由を解説します。

■インテグリティとは?
インテグリティは企業の経営やマネジメントにおいて最も重要な資質、価値観を示すもので企業はインテグリティ(誠実さ)を最優先し、法令遵守をはじめ幅広く社会的責任の遂行と企業倫理の実践を目指しています。

インテグリティ(integrity)とはもともと、「誠実」「真摯」「高潔」などの概念を意味する言葉です。主に欧米企業で経営方針や社員が持つべき価値観として頻繁に使われるようになり、次第に企業経営や組織マネジメントの領域でも使われる用語となりました。近年では特に、組織を率いるリーダーやマネジメント層に求められる重要な資質である「誠実さ」を示す表現として用いられています。

企業経営におけるインテグリティという用語の定義や解釈はさまざまですが、以下に代表的な解釈を紹介します。

■マネジメントを担う人材にとって決定的に重要な資質(ドラッカー)
ピーター・ドラッカー氏は、「インテグリティこそが組織のリーダーやマネジメントを担う人材にとって決定的に重要な資質である」と述べています。ただ、インテグリティの定義についてはドラッカー氏本人も「難しい」と語っており、インテグリティが欠如している人物を例示することで、逆説的にインテグリティの定義を浮かび上がらせようとしています。

インテグリティが欠如している人物の例として、『現代の経営』では「人の強みではなく、弱みに焦点を合わせる者」「冷笑家」「『何が正しいか』よりも『誰が正しいか』に関心をもつ者」「人格よりも頭脳を重視する者」「有能な部下を恐れる者」「自らの仕事に高い基準を定めない者」などを挙げています。

■経営・人事におけるインテグリティの意味
誠実、高潔、完全な状態、といった意味を持つインテグリティは、経営・人事の世界では、誠実さ、高潔さ、真摯さなどを指す言葉として使われます。

インテグリティのある企業や人には、「法律や社会規範を守る」、「顧客や取引先、株主、社員、また社会に対して誠実で真摯な経営をする」などの特徴があります。

また、管理職である人間にも、インテグリティが重要なのです。たとえば、「管理職の態度が悪い」「頼りない」「知識が浅い」といった場合、部下はそれらを感じ取ってもある程度許容できるといいます。しかし、インテグリティの欠如については許さないものなのです。

ドラッカーは『現代の経営』の中で、経営者に知識と魅力が備わっていてもインテグリティ(誠実さ)が欠けていれば組織は腐敗すると記しています。経営には、インテグリティは欠かせないのです。

■インテグリティが重要である理由
世界一の投資家といわれるウォーレン・バフェット氏は、人を雇うときに求める3つの資質に「高潔さ(インテグリティ)」「知性」「活力」を挙げていますが、高潔さを伴わずに知性と活力を持つ人材は危険だとも述べています。ドラッカー氏もマネジメントにおけるインテグリティの重要性を述べています。なぜインテグリティはこれほどまでに重要なのでしょうか。

1、コンプライアンス経営を実践するため
日本では1990年代から、年功序列から成果主義へとシフトする動きが始まりました。しかし、業績に応じて評価される成果主義が過度に進んだ結果、不正や不祥事が明るみになったり、その場しのぎの対応で信用を失ったりといった弊害も出てきました。こうした状況の反省から、企業経営やマネジメントにおけるインテグリティが注目されるようになったのです。

企業のインテグリティを最優先し、法令遵守だけでなく、より幅広い社会的責任の遂行と企業倫理の実践を目指す広義のコンプライアンス経営は、インテグリティ・マネジメントと呼ばれています。

2、健全な組織運営を推進するため
組織を牽引するリーダーやマネジメント層が率先してインテグリティに基づく行動をとることは、健全な組織運営にもつながります。状況判断に迷う部下に対して自らの考えや行動を示すことで、部下自身、ひいては組織、企業のインテグリティを保つことに貢献します。

部下の立場に立って考えると、知識や経験が豊富で仕事ができる人物だとしても、誠実さに欠けるリーダーには「ついていきたい」とは思えないでしょう。誠実さに欠けたリーダーのもとで取り組む仕事に自信が持てず、仕事に対するモチベーションが下がってしまう可能性もあります。結果として一定の業績を上げたとしても、部下は疲弊し、組織全体の力が弱まってしまうこともありえるのです。

■インテグリティのある企業と・インテグリティがない企業の違い?
インテグリティが「ある状態」と「ない状態」とはどのような場合のことを指すのでしょうか。まずインテグリティがある状態を考えていくうえで、基本的な意味である「高潔さ」「真摯さ」に主眼を置くとき、経営のあるべき姿が見えてきます。

1、インテグリティの「ある状態」とは?
「ある状態」とは「公正、公平な経営が維持されている状態」だと考えられます。この「公正、公平な経営」は、会社の不祥事などの問題を事前に摘んでしまう役割も果たし、結果として会社に対して多大なベネフィットをもたらします。

2、インテグリティがない状態とは?
ドラッカーは「インテグリティがない状態の方が定義は容易い」ということも言及しています。インテグリティがない状態とは、経営においては「公正、公平な経営ができていない」ことを指しますから、会社においては遅かれ早かれ様々な問題が噴出します。

高潔さや真摯さが欠如している状態であり、容易に定義することができます。SNSにおける「炎上」などを含めた様々な不祥事が起こることで、最悪の場合経営が傾いてしまうということも考えられます。世間における会社の不祥事には様々な原因がありますが、その根本の一つが「インテグリティがない」ことに起因するものも少なくないでしょう。

■日本人や日本製品が信頼されるのはインテグリティが高いから
日本人や日本製品が信頼される理由は、誠実で真摯に製品やサービスへの取り組みを行うなど、インテグリティの高さにあります。海外では、日本製というだけで商談が成立する場合もあるそうです。

同様に、震災時における日本人の助け合いの精神も海外で広く知られています。嘘をつかない誠実さや助け合いの精神、おしゃれで繊細な部分などが信頼される理由なのです。欧米の企業では、頻繁に使われる言葉となりますが、日本でも評価される企業は多数あります。また、インテグリティのある経営者と呼ばれるのは非常に名誉なことです。

■健全な組織づくりに欠かせないインテグリティ
企業にとってインテグリティは、健全な組織を運営し、公正なビジネスによって成果を上げるために欠かせない要素です。社内にインテグリティを浸透させるためには、社内の行動規範にインテグリティが求められることを明確にするとともに、組織を率いるリーダーやマネジメント層へのインテグリティ教育も必要です。あらゆる企業にとって誠実で信頼される組織をつくるために、インテグリティ教育を実践に取り組む必要があるのです。

本田季伸のプロフィール

KENJINS運営元代表 連続起業家・著者・エンジェル投資家 新卒で日本食研株式会社を経て、25歳で起業。これまでに自身で複数のITベンチャーを創業する。 1997年の起業時は、新宿の高田馬場でWEB制作事業からスタート。その後、インターネット事業プロデュース会社として、日本初の事業であることにこだわり、クーポン専門サイト、地域コミュニティサイト、出前専門サイト、チケット共同購入サイトなど、数々の専門・特化型ポータルサイトを立ち上げる。 クーポンサイトの運営時にバーコードを電子化し、クーポンやチケットとして携帯電話の画面上に表示するアイデアを考案し、20件以上の特許を申請し事業化を推進。2002年に業界で初めて、「携帯チケット」のソリューションを開発。KDDIと共同で歌手の矢井田瞳のコンサートでモバイルチケット入場を実用化させ、電子チケット事業のパイオニアとして一躍注目を浴びる。 2014年プライドワークス株式会社を設立。日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」のプラットフォームを武器に、顧問紹介業界で横行している極端な顧問料のピンハネを撲滅を推進し、「顧問料の中間マージンをゼロ」をコンセプトに業界で唯一、適正価格で顧問紹介サービスを提供している。

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