本日の「賢人たちに学ぶ 道をひらく言葉」を送ります。
「起業家として成功する者は、女神の口づけやアイデアの閃きを待ってはいない。彼らは仕事をする。大穴は狙わない。」
<ピーター・ドラッカー>
現在はサラリーマンだが起業家として独立を考えてている人は、いきなり会社を辞めることなく、まずは副業で新規ビジネスを立ち上げ、低予算でそのアイデアを試してみることです。
なぜなら、銀行から創業融資を受ける際には、事業計画書を作成する必要はありますが、インターネットを活用した新たなビジネスモデルであれば、初期の設備投資やランニングコストを抑えながら、事業アイデアをテストすることが可能だからです。
世の中にインパクトを与えるような革新的な事業に取り組めば、当然、多くの失敗という結果や一時の挫折も付きまといます。
一念発起して初めて独立する事業にチャレンジする新米起業家の中には、思いつきのアイデアに何の根拠も無く「これは絶対に成功する!」と過信し過ぎるあまり、市場でのテストすら全くしない状態で、全財産を投じてしまい、一発屋で終わる起業家が多いです。
25歳の時に起業として実業界にデビューした自分自身の経験からも、どんなに優秀なビジネスパーソンでも独立した最初のビジネスは、90%くらいの確率で失敗してしまう可能性が高いと言い切れます。
全てのお金を最初の事業に注ぎ込んで混んでしまい現金が枯渇すると、後から良いアイデアが浮かんでも復活して再挑戦するためには、尋常ではないバイタリティと、途方もない努力が必要になるので、一文無しの状態に陥ることは避けて、余力資金を残して置くことが絶対条件になります。
一度、起業した人間がサラリーマンに戻るのは、本当に辛いです。
新たな時代を切り開く「アントレプレナー」には、チャレンジした結果として何か問題でビジネスモデルが上手く行かなかったのか?失敗の原因を省みて、より良いソリューションを導き出す省察力が敗者復活から起業の世界に生還する大きな原動力になります。
例え、運良く成功することができた場合でも成功した要因を分析し、更に顧客に役立つ事業になるよう定期的にブラッシュアップを図り、連続起業家として再現化したり、成功体験を他人に伝承する時期も来るのでその時に備え、学び続けるマインドが欠かせないのです。
起業家として一発勝負に賭けず、再挑戦の余力を残してますか?
<本田季伸>