本日の「賢人たちに学ぶ 道をひらく言葉」を贈ります。
「最も愛すべき製品は、直観、あてずっぽう、狂信によって開発され、常識はずれの人間、いや狂人としか思えない人間の手によって開発された。」
<ジャック・ミンゴ>
長年売ってきた商品だから必ずニーズがあるはずだと製造を続け、在庫の山を築かないために必要なことは、環境変化や危機に気付いたら、「非常識な発想」で既存のプロダクトを常に進化させることです。
なぜなら、過去の成功に酔いしれ業界の誰もがビジネスのルールとは、こういうものだと長年の商慣習にどっぷりと浸かると「ガラパゴス化」した状態に陥り、破壊的なアイデアを携え参入する「イノベーター」に「創造的破壊」を引き起こされる可能性があるからです。
ガラパゴス諸島は大陸から遠く外敵の侵入がないため、生物が独自の進化を遂げました。しかし、このガラパゴス諸島に生息する固有種は生存競争に弱く、19世紀以降に外来種が人間とともに入ってきて以降、種の存続の危機に陥っていると言われています。
世間では「非常識で考えるのは良くない」という風潮がありますが、それは誤解です。非常識に考えないと、新しい価値は生み出せません。既存の秩序ある経済圏をぶち壊す役割こそ起業家の仕事になります。
「ユニコーン企業」を率いる革新的な起業家に共通していることは、逆転の発想で世の中を変える「真逆の視点で考える」という特徴があるという点です。
既存企業には、長年にわたり築き上げてきた資産とルーティン化されたビジネスがあり、創造的破壊に対処する際にもそれらに依存し、新たな領域の開拓に消極的な傾向が見られます。
アクセンチュアの調査では、対象企業1万社の大多数の71%が、今まさに大規模な創造的破壊に直面している、あるいは、深刻な破壊が目前に迫っている状況に置かれていると回答しています。
危機的な状況の中にあるからこそ、違う方法を試そうという強い動機が働きます。それが、自分の引き出しを増やすことになり、新たなビジネスモデルを創出する進化へと繋がって行くのです。
古い業界に創造的破壊を起こす良い「天邪鬼」になってますか?
<本田季伸>