二刀流とは?二刀流として活躍するプロのポートフォリオキャリア

投稿日: 作成者: KENJINS運営会社社長 カテゴリー: 運営会社社長   パーマリンク

現在、世界的な「ワークスタイル」の潮流として、優秀なビジネスマンであればある人ほど、自分の働き方や働く理由を自分でコントロールしたいと思う人が増えております。

フリーランスになり自由な働き方を充実したものにするためには、プロ人材として一つの技を極めると同時に「二刀流」として、マルチに活躍できる「ポートフォリオキャリア」を形成することです。

なぜなら、複数のスキルを組み合わせながら、幾つかのキャリアパスを追求することで、仕事を選ぶ選択肢や収入の幅が飛躍的に上昇するからです。

そこで、今回、二刀流とは、二刀流として活躍するプロのポートフォリオキャリアついて解説します。

■二刀流とは?
二刀流とは、刀や剣などを左右の手に1振りずつ持って戦うこと、あるいはそれを特徴とする武道の流派のことを指します。

日本では特に、宮本武蔵の二天一流が著名ですが、大谷翔平がメジャーリーグで投手と野手の両方をこなすことができることに由来しています。

二刀流として活躍できるプロのポートフォリオキャリアとは、複数の収入源を組み合わせた働き方で、フルタイムやパートタイム、フリーランス、コンサルタントなどの仕事を同時にこなすプロ人材を指します。

ワークスタイルとしては、「複数の専門スキル」「複数のキャリア」「複数の肩書」を持ち合わせ、マルチに活かすことが可能な「自由な働き方」のことです。

基本的にサラリーマンとして1つの会社のみに所属し、安定収入を確保する考え方ではなく、一つの仕事や同一職種へのこだわりを捨て、プロフェッショナル人材としてサバイバル時代を生き抜くホワイトカラーを指します。

経済協力開発機構(OECD)は、アメリカのビジネスマンの専門職従事者の50%が、2030年までにポートフォリオキャリアを選択すると予測すらしています。

■日本とアメリカの雇用環境や働き方の違い
アメリカにおける正社員雇用では、そもそも「総合職」という概念がありません。

日本の大手企業の雇用制度とは大きく異なりどのような会社でも採用された時点でその職種に対する専門性が求められます。

ですので、新卒の大学生であったとしても専門スキルがあることが採用条件になるため、大学時代に方向性を良く考え抜き、手に職を身に着けることが必須要件になります。

また、特定の会社に入社してからもその専門性を高めるキャリアを自分自身の感覚で見定め、一定の期間の間に仕事の成果出すことを意識して働くことが求められます。

このようなことからアメリカでは、20代でもポートフォリオキャリアを自然と作り上げるプロ人材が多く、個人事業主としてフリーランスになるための土台となるワークスタイルが社会人になった当初から作られていると言えるのです。

■ポートフォリオキャリアを持つプロが増えた訳
「ポートフォリオキャリア」の実例としては、例えば、大リーグで活躍している「大谷翔平」選手のように「二刀流」で投手と野手の両方の才能を同時に開花させるスーパーマンもいます。

2021年に日本で開催された「東京オリンピック」でも「二毛作」的に、夏はサーフィンやスケートボード選手として活躍し、冬はスキーとスノーボード選手としてメダルを狙う強者が実際に5人程度いました。

ビジネスの世界では、サラリーマンをしながら副業で著者になったり、大学教授をしながら講演講師をとして日本全国を飛び回る人もいます。

ポートフォリオキャリアには、以下を含む多くのメリットがあります。

・自分が熱中できるものを追求できる。
・新たなスキルや知識を得られる。
・自分のキャリアパスをコントロールできる。
・仕事の柔軟性や多様性が向上する。
・複数の収入源を育てられる。

ポートフォリオキャリアより経済的安定が得られ、リスクを複数のプロジェクトやビジネスへと分散できます。

日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」の顧問登録者の中にも、本業では従業員数100人を超える会社を経営しながらポートフォリオワーカーとして、事業課題を抱えているスタートアップの起業家を実行支援している顧問やプロ人材も多いです。

また、プロの社外取締役としての「ポジショニング」を確立し、5社の社外取締役に兼任で携わる人なども実際にいます。

ちなみに私自身の場合では、プライドワークスの代表取締役だけでなく、以下の肩書があります。

・「賢人たちに学ぶ 道をひらく言葉」の著者として肩書
・インターネット領域に特化した連続起業家としての肩書
・KENJINSのプロデュ―サー兼「顧問のチカラ」のエバンジェリスト
・「トップダウン営業」で大手企業の役員とのパイプを繋ぐ「人脈コネクター」

■ポートフォリオキャリアが注目されている理由
コロナウイルスの世界的な蔓延で多くの企業でリモートワークが増えた影響により、様々な業界で働くビジネスマンの間では、「収入の不安定化」と「スキルの多様化」もあって、ポートフォリオキャリアが注目されています。

また、終身雇用の崩壊が始まりつつある現代社会では、将来の不安を解消するため独立を視野にポートフォリオキャリアに取り組むビジネスマンが増えています。

自分がポートフォリオ型キャリアに向いているかビジネスマンには以下のような傾向があります。

・将来のキャリアを決める際に複数ある選択肢から一つに決められずに迷っている。
・プロジェクトや仕事に関するアイデアが一度にたくさん頭に浮かぶことがある。
・一つのキャリアに暫くは没頭できるが、すぐに別のものに気持ちが移ってしまう。
・一つの業界に留まり、一生をかけて出世の階段を上っていく人生は想像できない。

上記のいずれかに該当する場合、顧問やプロ人材としてフリーランスになり、自主性や多様性がポートフォリオキャリアによって得られる可能性があると言えます。

現在、スタートアップの起業にチャレンジに備えるたいという理由で本業に従事しながら副業でベンチャー企業に参画したり、1人でインターネットビジネスの新規事業を立ち上げる人もおります。

「大谷翔平」選手の活躍した影響もあり、現在、二刀流としてのポートフォリオキャリアへの関心が日本人とアメリカ人の間でも高まることになっています。

■ポートフォリオキャリアの拡大予測
オックスフォード大学の調査結果によると、10~20年後には日本の労働人口の半数が就いている職業がAIやロボットに代替されると推計されています。

「ポートフォリオキャリア」に近い取り組みとして、現在、製造業でも長引く人口減少や働き手の高齢化の影響による労働人口の減少を補うため、従業員一人が単一の仕事を行う「単能工」から脱却した、「多能工化」=「マルチスキル化」の推進が重要視されています。

「多能工化」の推進とは、製造メーカーなどの組織内で働き手一人ひとりが複数の業務に対応できるよう、企業側が教育や訓練を行うことを意味しています。

「多能工」とは、1人で複数の業務や工程をこなすハイスキルな技術を持ったエンジニア人材のことで、製造業の現場などでは使われることの多い言葉となっています。

これまでは1つの作業や工程だけを遂行する「単能工」が一般的でしたが、「多能工」へと時代が大きく変わってきています。

昨今では徐々にIOTやAIなどの普及が加速したことで製品自体がインターネットと連携するようになりました。それにより、システム化の比重が高くなったことで「多能工化」していく動きが益々活発になっています。

多能工化は主に製造業の現場などで導入を求められてきましたが、時代が変わっていくに連れ、市場ニーズの多様化が進み「多品種少量生産」が求められるようになりました。

その結果、製造業以外の業界でも新たなマーケットで「多能工化」としての「ポートフォリオキャリア」が必要とされるようになって来ています。

■ポートフォリオキャリア形成の注意点
フリーランスの場合には、正社員とは異なるため、何をもって「スキルが身についた」と判断するのか自分自身で把握する必要があります。

この際、自己評価だけでなくクライアントとなる第三者による評価基準も明確に知り、マーケットの需要を鑑みた複数のスキルの向上に努めることも非常に重要です。

特にフリーランスとして独立している専門職にあたるプロフェッショナル人材として生計を立てる顧問、コンサルタント、講師、志業などのスキル提供することで対価を得る人にとっては、専門性に加えて「ポジショニング」が重要になってきます。

それゆえ、ライバルが多い市場では、一つのスキルだけでは差別化優位性を築き上げるのが難しくなっているので、「ポートフォリオキャリア」を積み上げ、二つの肩書やスキルの組み合わせによりユニークさを打ち出すことが欠かせなくなっているのです。

■まとめ
ポートフォリオキャリアとは、「複数の仕事を掛け持つ働き方」「複数のキャリア(肩書き)を持ったキャリア形成」を意味します。

人生100年時代が到来し定年退職後の60歳を超えても「生涯現役」として長く働くことが当たり前になった昨今、同時に異なる職業を掛け持ちするのは、キャリアの移行期には必要な要素になります。

ポートフォリオキャリアは、「自分が本当にやりたいこと」、「これから新たに挑戦して実現したいこと」、「次世代に伝承して行きたいこと」を自らの意識で実行でき、自身で模索できる自己実現の手段になるのです。

現代は、テクノロジーの進化によって、あらゆるものを取り巻く環境が複雑さを増し、将来の予測が困難な状況にあることから、「VUCA(ブーカ)時代」と呼ばれています。

コロナ渦の甚大な影響により世界経済やこれまでのビジネス環境が劇的に変化し、個人のキャリアに至るまで、ありとあらゆるものが複雑さを増し、将来の予測が困難な状態にあります。

働き方においても、従来の日本の企業では当たり前だった終身雇用や年功序列といった制度もなくなりつつあり、人材の流動性も高まっています。

「自らの強み、仕事の仕方、価値観がわかっていれば、機会、職場、仕事について、私がやりましょう、私のやり方はこうです。こういうものにすべきです。

他の組織や人との関係はこうなります。これこれの期間内にこれこれのことを仕上げます、と言えるようになる。」

<ピーター・ドラッカー>

■最後に
独自の「ポートフォリオ・キャリア」を作り上げ、複数の仕事を掛け持ちしていると、マルチな仕事の実績と専門能力を得ることができます。

これらはオリジナリティの高い肩書きとなり、プロ人材としての希少性に結び付きます。

自分が何をすることが好きで、得意分野を活かしクライアントに役立てるかの観点で、複数のスキルのアップデートを実践して行けば、新たなチャンスに巡り会う機会も増えて来ます。

日本や先進国では、少子高齢化が深刻な問題として取り上げられています。そのため、若い世代もシニア世代も以前より活躍のフィールドが拡大しています。

ですので、月額で顧問報酬を支払って貰える顧問先からは何が求めらているのか、どのような役割が期待されているのかを見極めることも重要です。

スポットでの仕事依頼、依頼主の長期的な課題解決に役立つスキルは何なのかを理解し、年齢を問わずマーケットの需要に合わせて学び続ける姿勢が必要なのです。

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本田季伸のプロフィール

Avatar photo 連続起業家/著者/人脈コネクター/「顧問のチカラ」アンバサダー/プライドワークス株式会社 代表取締役社長。 2013年に日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」を開設。プラットフォームを武器に顧問紹介業界で横行している顧問料のピンハネの撲滅を推進。「顧問報酬100%」「顧問料の中間マージン無し」をスローガンに、顧問紹介業界に創造的破壊を起こし、「人数無制限型」や「成果報酬型」で、「プロ顧問」紹介サービスを提供。特に「営業顧問」の太い人脈を借りた大手企業の役員クラスとの「トップダウン営業」に定評がある。

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