現在、働き方改革が行われる中で、副業を認める会社が非常に増えています。この副業をすることを認めるトリガーとなったのが、新型コロナウイルスの感染拡大です。
業界によっては、緊急事態宣言の影響により会社に出勤して働く必要性が極端に減少しました。そこで、大手企業や中小企業を問わず、空いた時間を有効活用するために、副業の解禁を望む声が多く出ました。
そこで今回は、副業の助っ人として活躍するメリットについて解説します。
「多くの領域において卓越することはできない。しかし、成功するには、多くの領域において並み以上でなければならない。いくつかの領域において有能でなければならない。一つの領域において卓越しなければならない。」
<P.F.ドラッカー>『創造する経営者』
■誰もが専門家を目指す時代へとシフトした理由
様々な会社で副業が解禁された今、ゼネラリスト的な技能を尊ぶ常識を問い直す時代へとワークスタイルが大きく変化しています。
特に日本の大手企業の場合、大卒は総合職として採用され、そこで働く本人も自分にはどのような職種が向いているのか、仕事の適性は何なのかを知らぬままま内定通知を貰うケースがほとんどです。
新卒で入社する場合には、社会人経験のある人が転職活動をするのとは違い、内定が出ても会社から辞令が出るまで、自分が携わる仕事内容も良く分からず、会社側からもゼネラリストの方が重宝される傾向が長く続いていました。
それに代わって訪れる「大副業時代」には、「専門技能の連続的習得」を通じて、スペシャリストとして自分の価値を高めていかなくてはなりません。
未来にどういう技能と能力が評価されるかを知り、その分野で高度な技能を磨くと同時に、状況に応じて柔軟に専門分野を変えることが求められているのです。
また、個人の差別化がますます難しくなるなかで自身の得意分野とその他大勢のライバルとの立ち位置を明確にし、「セルフマーケティング」行うことが欠かせない時代になっています。
今は特定の会社のサラリーマンではあるが、複数のクライアントに対して己を売り込み、個人名刺を作り、独自のUSPを打ち立てる必要性があります。
つまり、これまでに培った知見やスキル、技量など自己の存在価値を証明する材料を作り、ポジショニング確立させることが必要不可欠な「大副業時代」が到来したと言えるのです。
■副業に従事するインデペンデント・プロデューサーとは?
副業のインデペンデント・プロデューサーとは、複数の企業と新しいタイプのパートナー関係を結び、経済活動に携わるプロ人材を指します。
一言で言えば、サラリーマン的な感覚で職を探す人ではなく、これまでに培った専門性を活かし、得意分野をベースにして仕事を生み出すことで、様々なクライアントの成果に貢献するプロフェッショナル人材になります。
ワークスタイルとしては、特定の会社で正社員として勤務しつつ、平日の夜や土日、祝日など空いているスキマ時間を利用して、副業としてクライアント企業と業務委託で仕事に従事します。
1つの会社に縛られるのではく、同時並行で複数の会社で働くことで、最終的に「インデペンデント・プロデューサー」を目指すハイスキルで即戦力人材を指します。
例えば、クラウドソーシングサイトで行う仕事との大きな違いとしては、ロゴマークの作成など単発で安価な仕事を在宅で黙々とこなす形態ではなく、中長期的な「プロジェクト」として大事な仕事を高単価で任されることもあります。
その際、リモートワークに限定した働き方ではなく、必要に応じて訪問して打ち合わせをしたり、依頼主の会社で活動することもあるのが特徴になります。
クライアントとなる会社からは、専門分野に秀でた即戦力となるホワイトカラーをアサインでき、ビジネスの戦略設計など思考的な領域の仕事依頼が可能となるため、最近大きな注目を浴びています。
ですので、大量の入力作業のアウトソーシングなどの単純な作業やブルーカラー的な肉体労働は、インデペンデント・プロデューサーには該当しません。
■高い成果に期待するためにも業務内容を明確に
こうした生き方をしたいプロ人材にとっては、1つの組織に雇われずに独立した立場で、生産的な活動に携わるために、まとまった時間を費やすことが大きな意味を持ちます。
ですので、副業のプロ人材への業務委託のワークスタイルの場合、基本的にリモートで稼働して貰うことが多くなります。
そうなると、インデペンデント・プロデューサー側にとっても企業から求められる優先順位は何で、今どんな仕事が最も重要なのかを把握したり、効果的なアウトプットを出すための進行管理が難しくなります。
最初の段階でキックオフミーティングを開催したり、仕事に着手する前に、業務内容を双方で明確にしていないと期待外れのパフォーマンスが発揮できず、トラブルになってしまうことが多くなります。
それゆえ、短時間でリモートワークの優位性を上手く活用するためにも、仕事を受ける前段階から事前に業務内容を明確化し、期待する成果などを十分に両者で擦り合わせ合わせて置くことが欠かせません。
そして、可能な限り日々稼働した成果を見える化することが大切です。
ビジネスマンには、「ホウレンソウ」が大事だと言われています。副業やフリーランスとして働くプロ人材であっても、クライアント企業に対しての「報告・連絡・相談」を行うことを徹底することで、社内メンバーだと到底出せなかった大きな成果や価値あるアウトプットが出せるようになります。
それらが、クライアント企業やエージェントからの信頼を勝ち取り、長期契約や良い仕事の優先的な紹介、仕事依頼の連鎖に繋がるようになるのです。
■今の仕事で経験しているスキルを活用しよう!
副業のプロ人材への仕事依頼は、週に10時間前後の稼働が見込めるプロジェクトへの参加オファが多くなります。これは、正社員の1/5程度の稼働日数となります。
そのため、企業サイドから未経験の分野の仕事を振られ、正社員同様に副業のプロ人材に新しいことを学ぶことも求められると、アウトプットを出すことに時間が削られ、結果的に求めていた成果が限られた時間の中では上手く出せないことがあります。
副業のプロ人材は、基本的ハイスキルなプロ人材がほとんどになりますので、そのスキルをクライアント企業に活用して貰わない手はありません。
ですので、本業での仕事で経験があり、他の企業でも実績を上げているスキルを提供することを徹底することこそが、副業人材のパフォーマンスを高められる最も「費用対効果の高い方法」になると言えます。
■情報共有の徹底がパフォーマンスアップに繋がる
基本的にリモートワークで仕事をする副業のプロ人材は、正社員とは違いますのでクライアント企業が社内で日々行われる意思決定や情報共有のキャッチアップが困難となります。
また、これらの情報共有がクライアント企業からプロ人材に口頭だけで行われてしまうと、仕事に取り掛かった後に問題に気付いて修正することが多発してしまい、企業サイトでも十分な成果に繋がらない状態に陥るだけでなく、副業人材ともに大きなストレスを抱えることになりかねません。
ですので、全員がノンストレスで最大限パフォーマンスを発揮するためには、セルフマネジメントに取り組むことが大事になります。
クライアント企業とは、定期的なオンライン会議を予め設定して置き、双方で情報共有を行うことを必要以上に徹底しましょう。もしE-mailしか使っていないならば、オンライン会議を使えるようにすことは、副業のプロ人材として活躍する絶対条件になります。
SlackやChatworkなどといったコミュニケーションツールを積極的に取り入れながら、インターネットや最新のツールを使いこなすインデペンデント・プロデューサーを目指しましょう。
■まとめ
多くのテクノロジー専門家の予測にあるようにインターネットの普及により、従来の働き方のイノベーションが加速すれば、人々が生涯に経験する変化はいっそう大きくなることが確実です。
長寿化時代では、どのような企業で働き、どのような職に就き、どのように仕事をするかが人生を左右する時代になっています。
つまり、周囲の世界を探査し、そこになにがあり、その世界がどのように動いているか、そして自分がな何をすることを好み、なにが得意かを発見していくことが、もはや避けては通れない取り組みになっています。
長いビジネスマン人生では、誰しも一種類の活動に専念する時期を過ごすことが大事だと言われています。
それは、高給を受け取れる特定の企業で専門職として勤務したり、特定分野のエキスパートとしてプロ人材になったり、起業して自分のビジネスを立ち上げたり、学生時代や定年後にエクスプローラーとして様々な可能性を探索したりする時期がそれにあたります。
長寿化が当たり前になった時代には、これまでの人生のあり方が大きく変わり、人生の新しいステージを選択する人が増えて来ます。
ライフシフトと呼ばれる「人生100年時代」が到来した今、60歳まで1つの会社でサラリーマンとして働いて老後に余暇を過ごすのではなく、若い時からポテンシャルを開花させるために、広い選択肢を持ち、新たな挑戦することが欠かせなくなっています。
長い航海を生き抜くには、早いステージで自分の強みが何なのかを理解し、様々なクライアント企業に貢献できるユニークな「ポータブルスキル」を徹底して磨き上げることです。
それを加速させるのが、知識、経験、人脈、スキルを活かし、専門分野と言える強みを構築するための布石として、副業やパラレルワーカーの働き方に挑み、複数のプロジェクトに関与するという新たなワークスタイルだと考えられています。
最終的な人生のゴールをどこに置くのは人それぞれですが、人生100年時代では、インディペンデント・プロデューサー「独立生産者」として、自由と柔軟性を重んじて小さなビジネスを始めることが推奨されています。
そのためには、複数のビジネスに積極的に関与することで試行錯誤を重ね、自分と相性の良いビジネスパートナーを見つけることに早い段階で取り組むことこそが、人生左右する分岐点になると言えるのです。
■最後に
副業のプロ人材やフルーランスの顧問が保有している知見とスキル、人脈を最大に発揮できるよう効率よく機能する組織体、それが、日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」が提唱する「共同受注体」という新たなプラットフォームの仕組みになります。
個人事業主やフリーランス1人のスキルだけでは契約を阻まれる大きなプロジェクトも、共同受注体としてアプローチすることで、その門戸は開かれます。
日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」が、芸能プロダクションのように顧問の営業活動を支援しマネジメントを行うことで、顧問契約先の新規獲得や契約管理、代休回収に関わる付帯サービスを強力にバックアップします。
「KENJINS」は、クライアント企業と顧問との直接契約ではなく共同受注というスキームだからこそ、沢山の顧問の方々へ活躍の場を創出することを実現し、顧問のエージェントとして共にクライアント企業のビジネスを成功に導く役割を果たします。
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