人材ポートフォリオとは?人材ポートフォリオを作る重要性とは?

投稿日: 作成者: KENJINS運営会社社長 カテゴリー: 企業インタビュー   パーマリンク

近年は、少子高齢化や人材の流動化を背景に、市場全体の人材不足が続いています。労働力不足や企業競争の激化などを背景に、人材ポートフォリオ注目を集めています。

しかし、人材ポートフォリオについて詳しく知らない経営者は意外と多いです。そこで今回は、人材ポートフォリオの概要や目的、作る際のポイントを解説します。

■人材ポートフォリオとは?
人材ポートフォリオとは、企業が事業を行うために必要な人材がどんな能力の人材なのか等の人材の構成要件を示す分析ことを指します。企業が事業戦略を達成するために、どのような能力を有した人材が、どのタイミングで、どの程度必要になるかを予測し分析したものです。

企業の経営目標を達成するうえで有効な人事マネジメント手法になるため、人材採用、人材開発、配置、評価、モチベーションマネジメント、リタイアマネジメントなどを行う基礎情報として用いられています。

ひとくちに「必要な人材」といっても、組織が人材に求める役割や行動は一律ではありません。正規従業員に長期雇用を保証する代わりに、臨機応変の対応を期待するだけでは、もはや企業戦略を達成できないのは明白です。

現在では、正社員を問わず派遣社員や請負会社の人材、フリーランスの個人事業主など、副業のプロ人材など広い雇用方法や労働形態も視野に入れ、人材のポートフォリオを考えることが一般的となっています。

■人材ポートフォリオの目的
人材ポートフォリオの目的は、自社の経営目標を達成するために、人事戦略の効率性や生産性を高めることです。人材マネジメントをポートフォリオで考える場合、人材は「戦略達成のためにどのような役割を果たすことが求められるか」によって分類されます。

例えば、「エグゼクティブ型」「マネジャー型」「スペシャリスト型」「オペレーター型」などの4つのタイプで分けることもあります。

また、職務の難易度や専門性と貢献期間から「コア業務」「専門職」「継続的定型業務」「時期的定型業務」に区分したりするといった手法もあります。

こうして人材タイプを整理分類することで、どのタイプの人材に重点投資するか、あるいはどのタイプに正社員を充て、どのタイプにアウトソーシングの活用を検討するかなど、戦略的人材マネジメントのフレームワークが明確になってきます。

中小企業の場合、大企業と比べて資源が限られています。限られた資源で競争を勝ち抜くためには、一人ひとりの人材を最大限に活かすための工夫が不可欠です。

人材ポートフォリオは、資源に余裕がある大企業が行うものと誤解されている場合がありますが、中小企業こそ作成すべきだと言えます。

■人材ポートフォリオを作成する3つのメリット
人材ポートフォリオを行うことによって適材適所だけではなく会社全体の生産能力アップにも期待できます。

1、適材適所の実現
人材ポートフォリオは自社にとってどの部署にどんな能力の人材が何名必要かなどの詳細な情報を分析することができるためです。

「3年後に予定しているビジネス展開には、100人のクリエイティブ人材が必要」など、中長期的な視点での分析も可能です。分析結果を採用活動に落とし込めば、企業が獲得すべき人材が明確になり、採用力を最大限に高められます。

新たに人材を採用する場合にも、人材ポートフォリオがあれば、「どんな人材がいればわが社はもっと発展できるのか」などを考えることができるようになります。

2、生産性の向上
多種多様な価値観が広がる社会では、画一的な人材育成には限界が生まれています。人材ポートフォリオを作成した上で計画的に人材配置などを行うことで生産性の向上に期待することができます。

その理由として、社員の持っている能力や性格に合わせてベストな部署に配属される可能性は高くなるためです。

人事異動などで「どこにどんな能力の人材がいればわが社はより成長できるのか」といったことも予測できるようになります。

3、社員のモチベーションアップ
人材ポートフォリオを使うと、いくつかのタイプに分けて人材を教育・育成することができるので、企業の目標達成に重要な関連性を持つ人事戦略となります。

各タイプに期待される能力を伸ばすため、キャリア開発プログラムもポートフォリオに応じた内容を十分に用意することも求められます。適材適所な部署に配属されることによって、モチベーションアップが起こり、仕事の成果が出やすくなる可能性が高まるのです。

仕事の成果がしっかりと出せるようになると、モチベーションが上がり社員が仕事に全力で打ち込めるようになります。

■経営戦略を踏まえ人材ポートフォリオを作成する必要性
日本の企業でも様々な業界でグローバル化が進んでおり、企業同士のビジネスの競争だけでなく、ライバル間の採用競争も激しくなっているのが現状です。

人材ポートフォリオ作成する上では、ビジネスの優位性を作り上げるためには、人材構成の軸を定め、中長期的な視点で必要人材数を決め、自社の経営戦略を踏まえた検討することが重要になります。

経営戦略を反映することで、人材ポートフォリオの最終的な目的である「企業目標の達成」に向けた一貫性が生まれます。

さまざまな人材タイプを、それぞれ資質や貢献のあり方に応じて効果的に配置・配分することではじめて目的が実現されます。そうした人材タイプの組み合わせを最適化するのに効果的な手法が人材ポートフォリオです。

たとえば、経営戦略において従業員の若返りを図っている場合、軸のひとつを「ベテランや若手」と設定すれば、若返りの実現がスムーズに進みます。

一方で、高い専門性を活かした革新的な取り組みを起こしたいと考えている場合、「ベテランや若手」よりも「創造や運用」や「変革や実務」を取り入れた方が良いでしょう。

経営戦略を無視した人材ポートフォリオでは、企業の方向性が明確でなくなります。自社における経営戦略を整理したうえで、正確に反映してください。

■まとめ
人材ポートフォリオとは、企業が保有する人材の構成をタイプ別に可視化し、戦略達成に適切な人材構成を組む手法のことです。企業間の競争が激しくなる中、限られた人材で最大限のパフォーマンスを発揮するためには、人材ポートフォリオの活用が有効です。

人材ポートフォリオは、「経営目標を達成するうえで自社に必要な人材」を見える化したものです。人材の過不足把握と適材適所への配置を実現させます。分析結果を活かせば、採用活動の生産性・効率性を高めることも可能です。

人材ポートフォリオは、各企業によって独自のものを作成しなければなりません。そのためには、人材を評価する軸を自ら定める必要があります。

効果的な人材ポートフォリオを作成するためには、「全従業員を対象とする」「人材タイプに優劣を付けない」など、複数のポイントがあります。ポイントを押さえて作成することで、人材ポートフォリオの効果を最大限に高められます。

あらゆる企業にとって、事業目的を達成するための人材の振り分けは非常に重要なポイントになります。そのため、人材ポートフォリオの考え方を用いて戦略的に人材を分析し、人材構成を適切に行う必要があるのです。

■最後に
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本田季伸のプロフィール

Avatar photo 連続起業家/著者/人脈コネクター/「顧問のチカラ」アンバサダー/プライドワークス株式会社 代表取締役社長。 2013年に日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」を開設。プラットフォームを武器に顧問紹介業界で横行している顧問料のピンハネの撲滅を推進。「顧問報酬100%」「顧問料の中間マージン無し」をスローガンに、顧問紹介業界に創造的破壊を起こし、「人数無制限型」や「成果報酬型」で、「プロ顧問」紹介サービスを提供。特に「営業顧問」の太い人脈を借りた大手企業の役員クラスとの「トップダウン営業」に定評がある。

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