本日の「賢人たちに学ぶ 道をひらく言葉」を贈ります。
「戦術は、幾何学のように、あるいは工学のさまざまな進歩や砲術のように全集の中で学ぶことができるが、戦争の大原則に関する知識は、軍事史や多くの偉大なる名将たちの戦いを勉強することや実際の経験を通じてのみ、得ることができる。」
<フリードリッヒ大王>
起業家として優れた経営戦略を導き出すために必要なことは、大量のインプットによる十分な量の過去事例の研究をしながら、己の直観に従い、これまで培った実体験と融合させることです。
なぜなら、戦略の良し悪しはインプットの量に正比例しており、自分の頭の中に点在する沢山の情報と経験とが偶発的に結び付き、化学変化が起こった結果、直観で生まれるものであるからです。
競争優位性は、既存の概念と新しい何かの組み合わせであって、何度失敗したとしても諦めず、ありとあらえる可能性を追求しつつ、幅広い視点で考え続け、点と線を意欲的に関連付けることにより独自性を確立させることが、最大の突破口になるのです。
戦略立案のために必要なインプットの量と経験を増やしてますか?
<本田季伸>
革新的なイノベーションや経営戦略は、勝利を収めた起業家、迫りくる困難に挫けることなく成功を勝ち取った経営者たちの思考の集大成です。誰もが知る歴史上の戦争では、必ずしも圧倒的な大軍を保有する側が、常に勝っている訳では決してありません。
同様に、豊富な物資に支えられ栄えていた側が常に勝つわけでもなく、優れたアイデアや戦略を考案し、実行できた側が勝利しているのです。
「服従はしない、退却もしない、降伏もしない。それが掟だ。」スパルタの王、レオニダス1世。レオニダスは、テルモピュライの戦いに置いて、ペルシア軍100万人に対し、300人で国を守ろうとした勇猛果敢な英雄です。
映画『300 』(スリーハンドレッド)の舞台にもなった、テルモピュライの戦いが有名なエピソードです。
狭い谷の地形に陣を取り数日もの間100万人とも言われる軍勢に対し、自身の命も顧みずリーダーとして戦闘の最前線に立ち、300人で大軍に対して不退転の精神で対抗した事で知られています。
史上最も熾烈な闘いの1つとして、ヘロドトスの「歴史」にも記され、2500年以上に渡って、世界の男たちの心をワシづかみにし続けてきた伝説的な史実です。
経営戦略や戦術は、時の流れの中で多くの人に研究され、実行され、さらに磨かれて結晶化して来ました。運命の分岐点に立ったとき、流れにのみ込まれて敗者になるか、新たな英知を生み出して果敢に行動して勝者となるかは企業のトップに立つ起業家の生き方次第です。
経営者の自伝や過去の歴史を紐解き、時代の変化や栄枯衰退の歴史から淘汰されながらも継続企業となり、現代に生き残った原理原則を学ぶことは、アントレプレナーの皆さんのあらゆる戦いにも必ず役に立つはずです。