自己肯定感とは?起業家やフリーランスに自己肯定感が大事な訳

投稿日: 作成者: KENJINS運営会社社長 カテゴリー: 運営会社社長   パーマリンク

失敗した経験は、強く印象に残ります。その印象があまりに強いと、同じ失敗を繰り返したくないという意識が高まり、これが自己肯定感を低くするトリガーとなります。

あらゆるモチベーションの原点は、「自己肯定感」です。

ビジネスパーソンにとって、自己肯定感は円滑に業務を進めていくうえで重要なカギを握る概念のひとつになります。

なぜなら、「自己肯定感が高い」「自己肯定感が低い」と言っても人は、長い人生では、結果に圧倒的な差が出るからです。

そこで今回は、自己肯定感とは?起業家やフリーランスに自己肯定感が大事な訳について解説します。

「我々一人ひとりが「変化の扉」の門番。その扉は、内側からだけ開けられる。」

<マリリン・ファーガソン>社会心理学者

■起業家やフリーランスに自己肯定感が大事な理由
スタートアップの起業家としてビジネスの現状を打開したり、フリーランスとして独立に挑戦しようと考えるなら、環境が変わるのを待つのではなく、自らの意思で今出来ることから「変化の扉」を空けることです。

なぜなら、人が何かを始めたり、継続するためのモチベーションの原点となる扉の鍵は、自分の中にしかないからです。

「内発的動機付け」は、自分の内面から湧き出る思いから決断し、新たな行動を起こそうとする自己肯定感がその核になるため、第三者からの働きかけで行動する場合とは違って、「熱い魂」が宿っています。

自己肯定感が高ければ、失敗したり不遇に陥ったりしても何度でもチャレンジすれば現状を打開することが可能だと肯定できるため、前向きに再始動し歩み続けることができるのです。

自己肯定感を高め、己の意志により心の扉の鍵を空けていますか?

■自己肯定感を高めると人生が激変する理由
自己肯定感は、人生における人間関係や仕事、自己実現などの場面で、能動的に動くことができるかどうか?どれだけ満足感・幸福感を得られるか?を左右する大切な感情です。

心理学の権威として知られるスタンフォード大学教授のキャロル・ドゥエックは、以下の2つのマインドがあると提唱しました。

1、成長マインドセット(Growth Mindset)
人間には「やればできる、自分は変われる」と思える。

2、硬直マインドセット(Fixed Mindset)
人と比べて自分の能力の限界を決めつける。

自己肯定感の類義語に「自己効力感」という言葉があります。自己効力感とは、自分が必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知している状態を表わす言葉です。

自己肯定感は、能力の有無に関わらず無条件に「自分に価値があること」を認める感情であるのに対し、自己効力感は、具体的な目標の達成に対し「自分に成し遂げる能力があること」への認知であるという違いがあります。

■自己肯定感とは?
自己肯定感とは、「ありのままの自分を肯定的に受け入れる感覚」です。自己肯定感は、頭の中で考えていることであり、ぼんやりしたものもあれば、クリアな思考や意志も含みます。

「意思」は思考、気持ちの意味を持ち、「意志」は、思考よりも対象へより矢印が向いている様子を指します。

従って「意思」は頭の中に考えがぼんやりと浮かんでいる状態、または「~したい」と感じている状態を示すモチベーションと同じ前向きな気持を意味します。

「他人と比較して優れている」といった相対的な理由からではなく、誰かと比較しなくても、今の自分の全部を「そのままでいい」と認めて尊重する力が自己肯定感です。

■自己肯定感が高い人の4つの特徴
自己肯定感が高い人には、以下のような特徴があります。

1、物事を素直に受け入れられる。
自己肯定感が高い人は自分のあり方に肯定的で、物事を前向きに捉えることができます。自己肯定感が高いと、目の前の現実や自分の感情を素直に受け入れやすくなります。

他人からのアドバイスも素直に受け入れられますし、自分が失敗した時も目をそらさずに認められます。

他人に対しても常にプラスの面を見る習慣が根付いているため、相手の粗探しをするのではなく、良い面を見つけて褒めたり、意思を尊重したりしようとします。

アドバイスを素直に受け入れて改善の行動をとることで、物事がうまくいくようになるでしょう。

自己肯定感が低い場合、物事をいい方向に運べる可能性を自分で無くしてしまうことになりかねないのです。

2、失敗に強い
自己肯定感が高くなるとメンタルが強くなり、失敗や困難にぶつかってもくじけにくくなります。

自己肯定感が高い人は、自分の存在そのものに価値を感じるため、状況に左右されず「自分ならきっと大丈夫」と前向きに頑張ることができるからです。

・仕事でミスした
・社内で評価が得られない
・勉強が思うようにはかどらない
・トラブルに見舞われた

といった困難な状況下で「きっと乗り越えられる!」と奮起できるか、「自分なんかダメだ」と折れてしまうかは、自己肯定感にかかっているのです。

自分の強みや弱みを把握しており、得意なことや苦手なことを理解しています。強みは日々の活動の中で存分に活かす一方、弱みがあっても卑下せず、「それも自分らしさ」と受け入れることができます。

自己肯定感が高ければ、ポジティブな気持ちで努力を継続できるため、夢や目標を実現しやすいでしょう。

3、良好な人間関係を築ける。
自己肯定感が高い人は、他者と比較することなく「自分には価値がある」と感じています。そのため、他者を攻撃したりマウンティングしたりして「自分のほうがすごいぞ」とアピールしません。

それもいいね」と認めたり、「その意見は素晴らしいね」と素直に称賛したりでき、相手との意見交換を楽しみ、認め合おうとする姿勢をとります。

自己肯定感が高い人は、「相手よりも自分が劣っている」という思考にとらわれないので、相手の意見が自分と違っても素直に受け入れることができます。

結果として、柔和で親しみやすい雰囲気が生まれ、自然と人が集まるのです。

意見が対立したときも、自己肯定感が高い人は我を通しません。自分の意見が否定されてもたいしてダメージを受けないので、相手をむやみに批判せず、意見を受け入れることができます。

4、他人に振り回されなくなる。
自己肯定感の高い人は主体性が高く、自分から積極的に行動しようとします。誰かの評価を気にするのではなく、自らの意思で行動することに迷いがありません。

他人に寛容であることは、周囲に流されやすいこととは別。むしろ、自己肯定感が高いと、他人の顔色をうかがったりせず自分の価値観に従って行動できます。

仕事やプライベートに関わらず、「自分はこうしたい」というはっきりとした意思を持っています。

たとえば、就職・転職のとき、自己肯定感が低い人は「大企業に入ってすごいと思われたい」「社会的地位が高い」など、他人からの評価を基準に判断しがち。

自己肯定感が高い人は、「音楽に関わる仕事をしたい」「子どもたちの将来に貢献したい」など、自分がやりたいことを軸に行動を選ぶのです。

■自己肯定感が低い人の特徴
自己肯定感が低い人には、以下のような特徴があります。

1、他人との比較や劣等感の意識が強い
身近にいる人をライバルとして定め、競い合うことで力を伸ばすというのは、勉強や仕事で成果を出すために有効な方法です。

しかし、それが正しく機能するのは、自己肯定感が高まっているときです。

2、いつも「できない」と思ってしまう
何かをはじめようとプランを立てても、すぐに「できない」と思ってしまう人がいます。それは「自己効力感」の低さが原因です。

自己効力感とは、自分にはできると思える感覚であり、それが高ければ、自分は何かを成し遂げることができると信じられる状態になるのですが、低下すると行動する気力が湧いてきません。

3、周囲への依存度が強い
自分で主体的に物事を決め、実行する場面が少ない。つまり、「自己決定感」が低下していくと、周囲への依存度が増します。上司や先輩、取引先の意向を優先するようになるのです。

そうすると、人に決めて貰ったことを実行するため、失敗しても他人のせいにするという、他責的な傾向が強まっていきます。

4、人のために頑張ることができない
周囲の人や社会とのつながりのなかで、自分が役立っているという感覚を「自己有用感」といいます。

誰かの役に立っていると実感できる環境では、少々負荷が大きくても頑張れます。ところが自己肯定感が低いと、それを実感できないために力を出すことができず、継続力も発揮できません。

■自己肯定感の元になる二つの種類の意欲とは?
そんな自己肯定感ですが、企業や組織の人材採用のシーンで使われている意欲というものには、大きく分けて二つの意味があります。

「精神的な(メンタル面での)意欲」
「身体的な(フィジカル面での)意欲」

1、自己肯定感の精神的な意欲
「精神的な意欲」とは、その人が心の中で抱く理想や志、目標の高さのようなものです。

どれだけの高みを目指しているかということです。「目標達成意欲」等とも呼ばれます。最近の俗語で言えば「意識が高い」というのもこれに当たりそうです。

2、自己肯定感の身体的な意欲
「身体的な意欲」とは、その人が何かをする際のエネルギー量やバイタリティのようなものです。

どれだけのパワーでそのことを行おうとするかという程度の甚だしさの度合いです。「身体活動意欲」等とも呼ばれます。

何をするにしても、人によって「当たり前水準」は違うものです。「身体的意欲」の高い人は、多くの人が「これぐらいでいいか」と思うレベルをはるかに超えて、物事をやりとげてしまうものです。

■自己肯定感を高めるために必要なこと
活動意欲が高い人は、基本的にバイタリティがあり前向きに挑戦する、いわゆる「攻める」タイプです。

フットワークが軽く何事にもすぐに取り掛かる傾向があり、同時並行で多くのことをしても苦にならないので、様々な仕事で重宝されます。

フットワークが軽いため、仕事が早く前向きで、様々な業務にモチベーション高く取り組みます。社交的で世話好きの人も多いため、組織にいるとチームが明るくなり、まとまりをもって活動できます。

■まとめ
自己肯定感が高い状態であれば、現状の自分の長所と課題の両方を適切に認識できているため、課題に対しても前向きに解決していこうと思い行動することができます。

また、周囲の人とも自分の長所と課題の認識がすりあっているため、自分では予想もしていなかった課題の指摘を受けて落ち込むということも少ないです。

自己肯定感は、同じ人でも高くなったり低くなったりを繰り返すものです。

前向きな思考で、どんなことにでも自信を持って取り組んでいくためには、自分自身の状態に自覚的になり、客観視することが大切です。

自己肯定感というものは、意識的に高めることはできるのでしょうか?

自己肯定感を高めることは可能です。自己肯定感の低い人でも成功体験を重ねていく中で、自己肯定感が上がっていきます。一方で、もともと自己肯定感の高い人でも失敗や挫折の経験から自己肯定感が下がってしまうこともあるでしょう。

自己肯定感は仕事だけでなく人生全般において、あらゆる物事に前向きに取り組むために役立つものだと言えるでしょう。

■最後に
自己肯定感を育むには、「自分」「他人」「世界」への「基本的信頼」が不可欠です。

特に大切なのが、「自分を一方的にジャッジせず、自分の欠損や欠点を認めてくれる信頼できる他人」との出会うことです。

なぜなら、自分では課題だと思っていたことも、周囲から見ると実はよくできており、課題ではないケースもあり、逆に自分では長所だと思っていても、周囲から見ると改善できるポイントが見つかるからです。

信頼できる他人との間で「こんな自分でも受け入れてもらえる」という経験を積み重ねない限り、人はなかなか「何はなくとも、自分は自分であって大丈夫」と思えるようになりません。

周囲の人が「信頼できる他人」の役割を担えることが望ましいですが、経営者の場合には、社内の従業員の中には、相談相手となる人は殆どいません。

そのような際には、外部のエグゼクティブコーチングを活用することで自己肯定感が高まり、ビジネス全般が良い結果に結び付くようになります。

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本田季伸のプロフィール

Avatar photo 連続起業家/著者/人脈コネクター/「顧問のチカラ」アンバサダー/プライドワークス株式会社 代表取締役社長。 2013年に日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」を開設。プラットフォームを武器に顧問紹介業界で横行している顧問料のピンハネの撲滅を推進。「顧問報酬100%」「顧問料の中間マージン無し」をスローガンに、顧問紹介業界に創造的破壊を起こし、「人数無制限型」や「成果報酬型」で、「プロ顧問」紹介サービスを提供。特に「営業顧問」の太い人脈を借りた大手企業の役員クラスとの「トップダウン営業」に定評がある。

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