自己肯定感とは?ビジネスの成功には自己肯定感が鍵になる理由

投稿日: 作成者: KENJINS運営会社社長 カテゴリー: 運営会社社長   パーマリンク

ビジネスで成功を手にするには、正しい自己肯定感を育てる前向きなマインドセットが必要です。

なぜなら、常に前向きでポジティブな自己肯定感を持つことは、あらゆる成功と成長を掴み取る上で欠かせない究極のエンジンなるからです。

自己肯定感のベースとなるのは、乳幼児期に「両親からの愛情や周囲の人からの期待、自分の可能性を信じ挑戦する身近な人の姿を見たり、夢を持つこと大切さを教えて貰ったという感覚」がその礎になります。

そこで今回は、自己肯定感とは何か、ビジネスの成功には自己肯定感が重要な鍵になる理由ついて解説します。

「人類史上の進歩のほとんどは、不可能を受け入れなかった人々によって達成された。」

<ビル・ゲイツ>マイクロソフト社の創業者

■自己肯定感とは?
自己肯定感とは、ビジネスやスポーツ、勉強、独立や起業、会社を立ち上げて成功者になるなど、あらゆる人が新しい取り組みや困難な物事にチャレンジする前段階において、行動を起こすという前向きな意欲の源になるものです。

すなわち己の存在価値やポテンシャルを信じ、チャレンジすることを決断できる原動力を意味します。

他人から見ると簡単には成し遂げられないと思われたとしても、成果を求められる困難な状況下において、「自分は必要な行動をとって、結果を出せる」と考え、「やればできるという自信」や「冒険に挑むパワー」の源となるものが自己肯定感です。

例えば、サラリーマンを辞めて起業する際には、リスクを恐れずに様々な経営資源をビジネスに投資を行うすることが、独立し成功を掴み取るための絶対条件になります。

そのため、どんなに過酷な状況が待ち受けていようとも、未踏の大地に向けて出発しスタートアップを興すという起業家の場合、「自分は達成できる」「自分には能力がある」という確信を持てる不屈の精神が欠かせません。

揺るぎないモチベーションが必要不可欠になるため、このような人物は「自己肯定感が高い人」だと言えます。

反対に「自分には無理だ」「自分には能力がない」「成功を勝ち取るのは難しい」と考える、弱気なマインドしか持たない軟弱な人であるならば、「自己肯定感が低い人」であると言えます。

つまり、自己肯定感とは、自己を尊重し自身の可能性と価値を感じることができ、自身の存在を肯定できる能力であると言い換えられます。

例えば、スタートアップの起業家として自己肯定感が高い状態にあれば、「ありのままの自分を受け入れられること」ができます。

たとえ新規事業に果敢に挑戦したことで何度か失敗したとしても、

「事業の方向転換を図り何とか頑張ろう。」
「失敗しても最後に成功すればいいんだ。」
「自分には才能があるから必ず成功できる」
と前向きに考えることができます。

自己肯定感とは「できても、できなくても、ありのままの自分を受け入れられる力」となります。

ですので、他者と比較することなく、自分自身が「今の自分」を認め尊重することで生まれる感覚であり、物事を前に進めるための行動を起こす究極の「心のエネルギー」となります。

■自己肯定感と起業家精神が求められる背景
成熟社会において新たな価値を創造していくためには、一人一人が互いの異なる背景を尊重し、それぞれが多様な経験を重ねながら、個々が様々な得意分野の能力を伸ばしていくことが、これまで以上に強く求められています。

複雑で変化の激しい現代社会の中では、固有の組織のこれまでの在り方を前提として正社員としてどのように生きるかだけではなく、どのような環境や立場にあろうとも「起業家精神」を発揮し、様々な情報や出来事を受け止める必要があります。

起業家精神とは、「コントロールできる経営資源を超越して、機会を追求する姿勢」と定義されています。

起業家精神は、ビジネス価値観や会社のビジョンなど、考え方の根本を成すものになるため、後天的な教育や訓練によって短期的に成長させるようなものではありません。

その人の持つ生まれながらに受け継いだ遺伝子や両親の人間性、幼少時代に育った環境にも大きく関わるものですので、生涯通じて変わりにくい性質だと考えられています。

経営者やリーダーを目指す人には特に、主体的に判断しながら、自分の存在を社会の中でどのように位置付け、社会をどう描くかを考えビジョンを掲げることがビジネスを成功させるための絶対条件になります。

その際、他者と一緒にビジネスの世界を生き抜き、世の中や顧客の課題を解決していくために「自己肯定感」がどうしても必要になるのです。

■人が行動に移すかを決定づける動機
カナダの心理学者アルバート・バンデューラによれば、自己肯定感のベースになる社会的学習理論(他者の影響を受けて、社会的習慣や態度、価値観、行動を習得していく学習)を研究する中で、人が行動に移すかを決定づける動機には3種類あると考えました。

1、「結果期待」
特定の行動をすれば期待する結果が得られると考えることによる動機づけです。「結果期待」とは、こういう行動をしたらこういう結果になるだろうという予測です。

体調や気分、結果の予測などです。たとえば、「心身の調子がとてもよく、やる気に満ちあふれている」という気分や、「この試験の難易度なら、きっと合格できるだろう」という予測は、「勉強する」という行動の先行要因になりえます。

2、「効果期待」
望む結果に必要な行動を自身が遂行できると考えることによる動機づけです。「効果期待」とはその目的を達成するための行動を自分なら上手くできるだろうという予測です。

自分の経験から学んだことだけでなく、他人の経験を見聞きして学んだことも該当。たとえば、勉強することでメリットを得られた経験があるなら、次も勉強しようと思えるでしょう。

3、「認知的要因」
ある行動をどう認識しているかという条件を「認知的要因」といいます。たとえば、勉強は楽しいものだと思っている人と、つらく苦しいものだと思っている人では、勉強への取り組み方は大きく変わるでしょう。

これら3つの期待を自分に持てるかどうかが、物事に挑んだり達成に必要な自己肯定感に密接に関係があるということなのです。

■自己肯定感が高く起業家精神を持つ人の5つの特徴
新たに事業を始めるためには、自分の可能性を信じ、行動を起こさなければ何も始まりません。起業家精神を持っている人は、机上の空論に終わらせない行動力と圧倒的なエネルギーを持っています。

1、物事への考え方がポジティブである。
起業家を問わず革新的なイノベーションを起こすには、ビジネスの状況の変化を予測し地殻変動を積極的に取り入れることができ、自信を持って新しいことを取り込む姿勢がカギになります。

自己肯定感が高い起業家は、自分が何を求めているのかについて、明確で具体的なビジョンを持っています。

将来の夢や達成したい目標、成し遂げたい事柄が明確にあり、求めるものの焦点がはハッキリと絞れているため、どんな障害があろうともポジシティブに突き進むマインドを持っています。

困難に遭遇しても物事を前向きに捉えられるため、常に積極的な行動を取れるようになります。また、何をするにも他人と比較するのではなく「自分に勝つ」という考えを持ち、ポジティブな気持ちでいられることも、自己肯定感が高い人の特徴になります。

2、自分に自信があり、行動や思考が前向き。
起業家として新たに会社を興し新規事業を始めることは、大なり小なりリスクがあります。

起業家精神を持つ人はリスクを楽しめるような考え方ができる人であり、楽天的にリーダーシップを発揮していきます。

物事を肯定的に捉えるため、思考や発言も前向きなものになります。「自分ならできる」という気持ちが格段に強いため、他人の言動や態度、環境の変化やビジネスを通じて世の中を変える大変さも、頭の中でポジティブに変換することができます。

自己肯定感の高い人は、自分自身の駄目な部分「ウィークポイント」と良い部分「ストロングポイント」を明確に把握しています。それゆえ、苦手な部分は人材を登用し得意なプロ人材に任せます。起業家精神がある人は、自分に厳しく他人に優しいという共通点があります。

例え失敗したり落ち込むようなことが起きたとしても、「自分の苦手なことだったから仕方ない」「ウィークポイントを補うためにはどうすれば良いか?」を考えることができます。

そして、物怖じせずにどんどん思いつくアイデアを考案し、新規事業の創造や既存プロダクトの改善するチャレンジしていくことに、必要不可欠な自己肯定感を持っています。

3、自己を確立させている。
起業家が自分の事業の中で勝ち抜いていくためには、独自の価値や独自の商品力のようなものを持たなくてはいけません。ですので、自己肯定感が高いポテンシャルが溢れる起業家は自己を確立させています。

つまり、何がしたいのか、何が好きで何が嫌いなのかなど、自分自身のことをしっかりと理解し行動しているのです。

何事にも自己肯定できるビジネスマンや起業家ならば、自分と他人を比較しようとしません。他人に自分より優れている点があったとしても、ポジショニング違いとして割り切ることができます。弱みや欠点を認識していても、全てひっくるめて自分を許容できています。

ですので、自身の意志決定にも自信があるため、他者の目や評価に振り回されることなく、自分自身の経験と学びをベースに大きな決断を下し、ミッションを実現することを心の拠り所として堂々と行動ができます。

また、自己を確立させていれば、つらいことがあったり困難にぶつかったりしても、気持ちの部分で自分自身をサポートできます。最終的に自分の中の柱となるものが自分自身であることを理解しているのが特徴です。

4、失敗を恐れない。
起業家精神を持っている人は、どんなに辛い状況でも放棄せず、最後までやり遂げる責任感を持っています。物事を肯定的に捉えるため、思考や発言も前向きなものになります。日常で起こる全ての事象に対して、ポジティブマインドを意識してトライ&エラーを繰り返します。

スタートアップを立ち上げるプロセスでは、市場予測が外れたり思いがけぬアクシデントが起こることもあります。

自己肯定感があれば、物事を「まあ大丈夫だろう」「なんとかなるさ」と楽観的に捉えることができるため、新しいことや困難なことに対しても失敗を恐れず日々の改善や新たなチャレンジできます。

責任感が強い起業家は、自分の過ちに対して潔く認め、謝罪や償いをします。

どのような事態が起きても矢面に立ち、成功だけでなく失敗も自分が生じさせたものとして受け止めます。たとえ失敗したとしても、「また頑張ればいいか」と前向きに考え、失敗も成長の糧にしていくため、結果として成功しやすくなります。

5、GRIT精神が高い
近年、ビジネスやスポーツ分野において、「やり抜く力」が重視されています。「やり抜く力」とは、目標に対して情熱を持ってひたむきに取り組み、困難や挫折を味わってもあきらめずに努力し続ける粘り強さのことを指します。

スタートアップの起業家など、前人未到のチャレンジに挑む人は、冒険の過程で起こる全ての事象において、ポジティブに物事を捉えることができます。

どのような変化も危機ではなくチャンスと捉え、新しい波に乗れる身軽さを持っています。世の中の変化に対して受け身ではなく、常に柔軟に対応できる身構えでいます。

事業を興し順調に成長させるには、不屈の精神と弛みない努力が必要です。365日休みなく働いたり、金銭関連の泥臭い取引を行わなくてはならないこともあります。

しかし、どんなに辛い状況でも頑張れるのは、自己肯定感をベースにした大きな夢とパッション、そして社会に貢献するという使命感があるからです。

■自己肯定感が低いビジネスマンの3つの特徴
自己肯定感が低いというと、ネガティブで意見をあまり言わない人というイメージがあるかもしれませんが、それだけではありません。自慢話ばかりする人や、他人を批判したりする人も自己肯定感が低いといえます。

1、他者と比較する癖がある。
自己肯定感が低い人は、過剰に周囲の人と自分を比べてしまうという癖があります。比較するというのは、脳の正常な機能の1つですですが、社会人になって伸び悩んだり、大学受験での浪人経験があったり、学校の勉強が苦手で家庭内で兄弟姉妹と比較されて育った人が多いです。

「あのときのような経験はしたくない」という強い自己防衛から、人のせいにする性格になってしまいがちです。

社会的比較理論によれば、他人と比べて自分はどうなのかを知ることは、私たちが自分の価値を見定める1つのやり方だそうです。自己成長につながるという観点で、目標とすべき人がいること自体はけっして悪いことではありません。

しかしながら、他者と比べることで、往々にして悪影響がもたらされるのも事実です。特に、もともと自尊心が低い人の場合は特に悪影響があるでしょう。

2、過去に失敗したトラウマがある。
起業して大きなチャレンジをしたが何年も引きずるようなひどい事業の失敗を経験するなど、ビジネスで大きな損失を受けると、それがトラウマになることがあります。

スタートアップの起業家の中にはそのトラウマを克服することができず、恐ろしくて新しい新規事業に進めないという弱気なもいます。

自分自身に自信があれば、間違いを認めても評価は挽回できると分かり新たな行動を起こします。ですが、自己肯定感が低く自信がない人は、失敗することで自分の評価は挽回できないと感じてしまうのです。

そのため、自分の失敗を人のせいにして周囲からの評価を保とうとしてしまいます。

現在、日本の政府系の金融機関でも一度は仮に事業に失敗しても、意欲があれば多様な機会が与えられる制度が登場しています。

起業大国アメリカでは、昨年まで大統領であったトランプ氏でも過去4度も破産申請していますが、現在、不動産王に返り咲いています。

日本でも何度でも起業にチャレンジできる社会の構築に向け、関係府省が連携し必要な取組みを進めているところです。

3、承認欲求が強く、他者に依存してしまう。
自分の努力不足を人のせいにするに人は、周囲の評価を過度に気にします。これは、自分自身の存在をとにかく認めてほしい「承認欲求」が原因です。

アメリカ人心理学者マズローによって、人間の基本的欲求は「生理的欲求」「安全の欲求」「所属と愛の欲求」「承認欲求」「自己実現の欲求」の5種類があるとされました。

承認欲求は、相手から「承認」されたいという意味を指すのです。承認欲求が過度に強い人はプライドが高く、自分に対して悪いイメージを持たれることが許せません。

失敗をした自分を他人に見せると、完璧な自分ではなくなり誤ったイメージを持たれてしまう、と恐れることから人のせいにしてしまうのです。

意思決定を他者にゆだねることが多く、自分一人で決断しないといけない場面でも「いかに他者から否定されないか」という基準で選択肢を選ぶことが多いです。

自己肯定感が低い人は、失敗の原因を人のせいにする傾向が高く、恐怖心が人一倍強いため、少しのことで逃げたくて仕方がなくなります。それゆえ、自己肯定感が低い人同士が集まり、その仲間に入った全員が負のループの入ってしまう可能性があるのです。

■自己肯定感が高いことの3つのメリット
自己肯定感の高低は、仕事の姿勢やパフォーマンスにも大きな影響を与えます。

自分自身を尊重し、肯定できる気持ちの持ち主は自分の存在価値を認めて、価値のあるものだと感じ、自分の成長と物事を成し遂げる可能性に期待することができます。

1、自分や物事を肯定的に見ることができる。
自己肯定感が高い人は自分のあり方に肯定的で、物事を前向きに捉えることができます。自分への信頼度が高い人は、いつでも前向きな態度でいられる傾向があります。

どんなときでも、自分の失敗を肯定できる気持ちを持っているということです。ありのままの自分に満足しているため、不得意なことがあったとしても、それが理由で自分が劣っていると考えることはありません。

他人に対しても常にプラスの面を見る習慣が根付いているため、相手の粗探しをするのではなく、良い面を見つけて褒めたり、意思を尊重したりしようとします。

他者と自分を切り離して考えられる傾向があり、他人の価値観に従って生き方を決めません。良いと思える部分は取り入れますが、自分という軸がぶれることがないということです。

2、物事への挑戦意欲が高く主体性が高い。
自己肯定感の高い人は主体性が高く、自分から積極的に行動しようとします。世の中にはさまざまな意見を持った人がいますが、自分を信じられる人は、考えがぶれず周囲の意見に惑わされない特徴があります。

自己肯定感を持つ人は社会情勢の変動にも怯えることはありません。どのような変化も危機ではなくチャンスと捉え、新しい波に乗れる身軽さを持っています。

世の中の変化に対して受け身ではなく、常に柔軟に対応できる身構えでいます。誰かの評価を気にするのではなく、自らの意思で行動することに迷いがありません。仕事やプライベートに関わらず、「自分はこうしたい」というはっきりとした意思を持っています。

3、責任感が強い
新たに事業を立ち上げる際にはさまざまなトラブルが予想されます。しかし、自己肯定感が高いは、どんなに辛い状況でも放棄せず、最後までやり遂げる強い責任感を持っています。

自分が担当した業務を最後までやり遂げる力は、仕事をするうえで基本的に必要な能力といえます。

目の前の課題に対して積極的に取り組み、責任を持って解決する力は、全てのビジネスパーソンに必須のスキルといえるでしょう。このような理由から、自立心はビジネスの基礎となる大事な姿勢と考えられます。

失敗した場合は詳細に振り返り、次の目標達成に向けて素早く段取りを組み直すのも自己肯定感を持っている人の特徴です。自立心は本人の主体性や自主性とも深く関わり、「当事者意識」の自覚と同じように、一人前のビジネスパーソンになくてはならないものです。

■自己肯定感が低い人が陥る3つの要素
自己肯定感は、人間関係やパートナーシップ、仕事や自己実現においても、自己肯定感が土台となり、幸福に大きく影響する感覚になります。

1、ものごとをネガティブに捉えやすい。
自己肯定感が低い人は、ものごとをネガティブに捉えやすいという特徴があります。自分の考えや価値観を否定している状態です。自分にも満足できなくなっていると、条件をクリアできない自分や他人を否定し続け、人間関係のトラブルを抱えやすくなってしまいます。

例えば、自己肯定感が低いことについても「自己肯定感が低い自分はよくない」と否定したり、「自分ができるはずがない」と自分の能力や実力を否定したり、うつ病になる傾向があります。

うつ病は、気分が強く落ち込み憂うつになる、やる気が出ないなどの精神的な症状のほか、眠れない、疲れやすい、体がだるいといった身体的な症状が現れることのある病気で、気分障害1の一つです。自暴自棄になって問題行動を起こしてしまう可能性もあるので注意が必要です。

2、挑戦する前に無理だ、できないと決めつけてしまう。
日常生活の中で憂うつになったり、気分が落ち込んだりといった感情の波はだれでも経験することでしょう。

人間関係が思うようにいかなかったり、仕事や受験で失敗してしまったり、大切な人や可愛がっていたペットとの別れなどが原因で、悲しくつらい気持ちになることはごく一般的な感情の変化です。

自己肯定感が低いと、失敗しそうなことはとにかく避けるようになります。これは、自己肯定感が低い故に、少しのミスで自分の人間性まで否定してしまうためです。そのため、新しいことになかなか挑戦しにくくなってしまいます。

結果として、自分の存在価値を「下げない」ことはできますが、「高める」ことはますます難しくなります。

3、問題や困難な状況から途中で逃げ出してしまう。
困難な状況から逃げ出すことも、自己肯定感が低い人の特徴です。

逃げ癖がある人はいつも逃げると言う選択肢を持ちながら生きているため、壁にぶつかってしまうと、まず最初に思い浮かぶ選択肢が「逃げる」ということなのです。

困難な状況に自分が立ち向かった結果、失敗するということを恐れているため、チャレンジするという決断をしません。当然そうなれば問題解決能力は低くなり、速やかに解決策を打ち出すことができません。

なぜなら「失敗したら自分に価値はない」と思い込んでいて、失敗した時の自分を肯定できない状態であるからです。自分の能力に自信がなく、失敗したらさらに自分を否定することになるため、困難な状況から逃避することで、自分を守っているのです。

新しい挑戦の機会を、「自分なんかができるわけない」と反射的に拒否してしまうのです。「失敗しそう」「評価が下がりそう」「嫌われそう」等々、マイナスの想像で頭がいっぱいになり、結局、自分がやり慣れている簡単な仕事を選ぶようになります。

■自己肯定感を低くしてしまう悪習慣
自己肯定感の低い人は、無意識のうちにさらに自己肯定感を低くする行動をとり、負のループに陥っていることが多くみられます。

1、完璧主義から脱する。
自己肯定感が低く自分に自信がない人は、自分が問題を解決する力がないと諦めてしまうことがしばしばあります。そこで仕方なく導き出される結論が「逃げる」ということなのです。

しかし、「もっと頑張らなくては」「もっとこの部分を直さなければ」と過度に「もっと、もっと」と完璧を追求しすぎてしまうと、今の自分を否定することにつながります。人間なので、完璧というのはありえません。

自分の足りない部分ばかりに焦点を当て完璧主義を目指すのではなく、良い所も悪い所もある自分を認め、長所をさらに伸ばすにはどうしたらいいか、活かしていくにはどうしたらいいのかについて考えていくようにしましょう。

2、思い込みに気づく。
失敗した経験は、強く印象に残ります。その印象があまりに強いと、同じ失敗を繰り返したくないという意識が高まり、これが自己肯定感を低くするトリガーとなります。

逃げ癖がある人は無理に成長の機会をつかもうとはしません。これは要するに「向上心がない」というのと同じ話で、「失敗するようなリスクを背負ってまで挑戦するよりは、現状維持で良い」という考え方です。

人に迷惑をかけてはいけない、失敗してはいけない、目立ってはいけない、弱音を吐いてはいけない、などです。たいていは、育った環境や過去に親や先生に言われたこと、経験したことなどが影響しています。

例えばプロジェクトなどを共にする仲間など、逃げ癖によって迷惑がかかってしまう人が沢山います。そういう人から見れば、逃げ癖を持っている人に対しての印象は良くないでしょう。

周りからの評価が下がってしまうと、挽回するのはかなり難しくなってしまいます。そういう意味でも周りからの評価が下がるというのは、逃げ癖を持つデメリットの最たるものでしょう。

■自己肯定感を高める3つの方法
ビジネスの場面では、組織全体で従業員の自己肯定感を高めるための対策を考える必要があります。

自己肯定感を高めていくために、ぜひ日常的に取り入れてい欲しい取り組みを3つ紹介します。

1、ポジティブで元気が出る習慣を作る。
多くの人は過去に成功した体験をもとに自信をつけていきます。まずは小さな目標でも良いので、達成できそうなことを確実にクリアしながら、小さな成功体験を積み重ねると良い結果の連鎖が起きてきます。

やがてそれは自信に繋がり、強い精神力と前向きな行動に現れるようになるはずです。小さな目標から始め、徐々に難易度の高い目標を設定していくことがおすすめです。

自己肯定感を高めるためには、否定的な感情を減らし、前向きな感情を増やす習慣を作ることが重要です。自己肯定感が高くなるとメンタルが強くなり、失敗や困難にぶつかってもくじけにくくなります。

2、不安を書き出し、今の自分を認めてあげる。
年齢を重ねれば、失敗をしたり誰かに攻撃されたりと、イヤな経験も増えていきます。体育の授業で笑われた経験をすれば、「自分は運動ができないダメな人なんだ」という認識が刻まれてしまうこともあります。

何をするにしても、物事には過程が存在しています。「自分がどう行動したからどういう結果になったのか」と失敗した意味を追求する意識がないので、失敗した時も「運が悪かったから」としか考えないこともしばしば。

結果として同じ失敗をしてしまい、なかなか成功体験を掴みにくいです。そのようなマイナス思考に陥りやすい人はは、「今、何が不安なのか?」「どんな点で自信がないのか?」を書き出してみることをお勧めします。

紙に書き出すことで、自分が抱えているぼんやりとした不安を、頭からいったん取り出し、「あぁ、自分は今こんな状態なのか」と、外から眺めることができます。いったん自分を認めてあげると、少しずつ前向きに次のアクションを考える姿勢を持つことができるようになります。

3、良好な人間関係を築ける。
人と人との繋がりの中で生きる人間には「他者を認める」ことが必要ですが、そのためにまず必要なのは「自分を認めること」とことが欠かせません。

自己肯定感が高い人は、他者と比較することなく「自分には価値がある」と感じています。そのため、多様性を受け入れ、自分以外の他者を攻撃したりして「自分のほうがすごいぞ」とアピールしません。

結果として、柔和で親しみやすい雰囲気が生まれ、自然と人が集まるのです。意見が対立したときも、自己肯定感が高い人は我を通しません。自分の意見が否定されてもたいしてダメージを受けないので、相手をむやみに批判せず、意見を受け入れることができます。

このことは、「小型犬ほどよく吠え、大型犬は大人しい」というのと似ています。

弱さを自覚している小型犬「自己肯定感が低い人」は、威嚇のために吠えることが多いです。一方、強さに自信がある大型犬=「自己肯定感が高い人」は堂々と振る舞うのです。

■まとめ
「自己肯定感」とは、端的に言えば、自分が自分であることに満足し、価値ある存在として受け入れられることです。いわば私たちの人生の成功の軸となり、物事をスタートさせる原動力と言えるものです。

現在、ビジネスマンの働くモチベーションの低下といった具体的な対象への意欲の減退だけでなく、成長の糧となる社会人になってからの学びや新たなチャレンジに取り組もうとする意欲そのものが減退しています。

その背景には、高校や大学の受験戦争、親の教育方針や育った環境、父親の職業やビジネスへの考え方など、青少年期に培った自己肯定感の低さなどがみられることが指摘されています。

自己肯定感は、自尊感情(Self Esteem)、自己存在感、自己効力感などの言葉とほぼ同じ意味合いで使われています。自己肯定感が高い人は、自分の強みも弱みも受け入れた上で自分を認め、主体性を持って前向きに行動しています。

つまり、自己肯定感が高い人は、「自分が価値のある存在である」と感じていたり、自分に自信を持っています。

また、チャレンジ精神が旺盛な起業家精神を持った人物だと言えます。自己肯定感に溢れる人の特徴としては、そんな障害があろうとも様々な物事に取り組む意欲が高いことがあげられます。

この自己肯定感は、自分の心と体だけでなく、他者にも影響を及ぼします。

自己受容と他者受容はセットであり、自然に移行していくものです。「自己受容」ができるようになると、いい面も悪い面も、ありのままを受け入れる心の容量が増え、「他者受容」につながるのです。

最近の心理学における「セルフ・コンパッション」、ありのままの自分を受け入れる「自慈心(じじしん)」の研究においても、自己受容ができている人は、自然と他者の存在も受容できるということが明らかにされています。

新たな物事に挑み大きな目標の達成することは、人生の喜びを得ることに直結します。しかし、あまりに大きな目標だと、達成までに時間がかかったり、途中で諦める道を選んでしまったりもします。

そこで、1日1個小さな目標を設定し、目標を達成するたび自分を褒めてあげることで、「自己肯定感」が高まり、人生が少しずつ良い方向に好転して行くのです。

■最後に
自己肯定感を持つことは、経営者やトップセールスには必須事項になります。

なぜなら、優秀な経営者の多くは、自分に与えられた状況や起こったことがどんなことであろうと、今ある環境下で最大限の成果を出そうと前向きに改善を図ることで限界を超えることが可能になるからです。

それから、以下のようにどのようにするかを考え、行動に移すのです。

・現状を認めるために、冷静になる、客観的になる、俯瞰する視点を持つ。
・何が問題かを突き詰め、どうすればいいかを考える。
・自分で考えるだけでなく、まわりのアドバイスも時には求める。
・解決のために具体的に行動する。
・起こったことをチャンスに変えて、現状の改革に乗り出し、成果を得る。

自己肯定感を育て、起こったことを受け入れるか、受け入れないかで、これからの生き方が大きく変わっていくことになります。
セールスの世界では、これがトップセールスと一般的な営業マンとの差になっていきます。

ビジネスで深刻な問題が起きてしまった先には、「しようがない」「これが事実なんだ」とまず認めます。それから「何をすればいいか」を考えます。

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本田季伸のプロフィール

Avatar photo 連続起業家/著者/人脈コネクター/「顧問のチカラ」アンバサダー/プライドワークス株式会社 代表取締役社長。 2013年に日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」を開設。プラットフォームを武器に顧問紹介業界で横行している顧問料のピンハネの撲滅を推進。「顧問報酬100%」「顧問料の中間マージン無し」をスローガンに、顧問紹介業界に創造的破壊を起こし、「人数無制限型」や「成果報酬型」で、「プロ顧問」紹介サービスを提供。特に「営業顧問」の太い人脈を借りた大手企業の役員クラスとの「トップダウン営業」に定評がある。

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