本日の「賢人たちに学ぶ 道をひらく言葉」を贈ります。
「一日中、川の底を覗いていたとしても、魚は決して取れるものではない。たまたま魚が沢山やってきても、その用意がなければ、素手では掴めない。
魚は招いて来るものでなく、来るときに向かうから勝手にやって来るものである。だから、魚を獲ろうと思えば、常平生からちゃんと網の用意をして置かねばならない。人生全ての機会を捕捉するにも同じことが言える。」
<岩崎弥太郎>三菱財閥の創業者
特定の商品やサービスを効果的に認知し販売するためには、「べき乗則」に乗っ取り、世の中に対して影響力のある、「アーリーアダプター」5人との太いパイプを作り上げ、独自の「コネクション網」を構築することです。
その理由としては、人と人が繋がるネットワーク理論には、「6次の隔たり」という概念があり、6人のコネクターを介在すると世界中の誰とでも知り合いになることが可能だという「スモールワールド現象」が成り立つからです。
警察を舞台にした刑事ドラマの中には、現場での聞き込み調査が必要なシーンでは、ほぼ必ずと言って良いくらい「情報屋」という貴重な情報を提供してくれる人物が登場しますが、情報収集のスキルが高い人は、様々な課題解決に大事な役割を果たします。
ベンチャー企業が市場に新商品や新サービスを投入した際にも、この「アーリーアダプター」に受け入れられるか否かによって、商品やサービスの需要が確かにありマーケットに普及するか、全くしないかが概ね決定すると言われています。
「アーリーアダプター」は、イノベーター理論の用語ですが、革新的なプロダクトや新サービスを「比較的早期」の段階でも喜んで使ってくれる人のことを差しています。
この人物の動向が後から続く潜在的な購入者の意志決定にも大きな影響を与える、「オピニオンリーダー」としての役割も果たしています。
アーリーアダプターには、以下のような特徴があります。
・流行に敏感で周囲への大きな影響力ある。
・常にアンテナを張り、情報網を持っている。
・情報発信力力が高く熱狂的な信者がいる。
・独自性を重視し人とは違う価値を求める。
・先見の明を持つビジョナリーである。
大手企業の役員クラスとの商談機会を作り出したい場合には、商品やサービスを提供する企業側はこのような特徴を踏まえると良いでしょう。
「アーリーアダプター」に受け入れられ、協力関係を構築できる営業・販路開拓戦略を練ると、「トラクション」の獲得を証明する優良企業への導入実績の増加や売上アップにも効果的なのです。
「6次の隔たり」の概念を駆使し、影響力を手中に収めてますか?
<本田季伸>