本日の「賢人たちに学ぶ 道をひらく言葉」を贈ります。
「芸術の本質は、見えるものをそのまま再現するのではなく、目に見えないものを見えるようにするものである。」
<パウル・クレー>スイスの画家・美術理論家
「プロ顧問」として、人脈ネットワークを活用した営業支援以外の領域で引っ張りダコの経営顧問やプロ人材なるために意識する必要があることは、大手企業で収めた成功体験を中小・ベンチャー企業でも活用できるように「再現性のあるノウハウ」として昇華させ、パッケージ化することです。
なぜなら、経営顧問になる人材は、人・モノ・金という豊富な経営資源のある上業企業の出身者が多数を占めますが、中手企業やベンチャー企業は大手のような潤沢な資金に乏しく、優秀な人材もノウハウも揃っていない厳しい環境の中で、イノベーションを起こすことが必須要件になるからです。
最近では、スタートアップ向けのビジネス書も以前と比べると増えましたが、ひと昔前の名著と呼ばれる書籍は、アメリカの超大手企業を事例にしたものが殆どで小さな会社ではマネをすることが現実的でないことも多々あります。
ですが、高度成長期の中で大手企業にまで成長した伝統的な大手企業には、そこで働いている間は当たり前だと思えた取り組みや事業戦略、組織作りのノウハウなど、様々な珠玉のエッセンスが確実に存在しています。
これらを若手起業家に伝承し、限られた経営資源の中で試行錯誤しながら共に汗をかき、アドバイスを超えた実行支援を行う大事なミッションが、「プロ顧問」には求められているのです。
小さな会社でも使え、再現性のあるノウハウを伝承してますか?
<本田季伸>