本日の「賢人たちに学ぶ 道をひらく言葉」を贈ります。
「新しい発想は、どこから来るのか?答えは、簡単・・・多様性から来る。創造性は、思わぬ出会いから生まれる。多様性を極大化する最善の方法は、年齢、文化、規律を混ぜ合わせることだ。」
<ニコラス・ネグロポンテ>MITメディア研究時の創立者・所長
連続的なイノベーションを起こすには、異業種から学ぶ姿勢を持ち、従来の発想から転換すべく、今までとは異なる新たな取り組みに着手することで「セレンディピティ」を意図的に引き寄せることです。
なぜなら、スタートアップの新規事業は、最初に考えたアイデアが上手く行かず、諦めずにトライアルエラーを繰り返している中で、偶然に遭遇した出会いによって別の価値あるビジネスの種を発見し、予想もしていなかった大輪の花を咲かせることが多いからです。
「セレンディピティ」は、固定観念や既存の価値観に囚われず、物事を水平思考で考える「ラテラルシンキング」を強化する上で必要な要素となりますが、「VUCA」と呼ばれるような環境の変化が短期間で訪れる時代においては、習得必須のスキルとなっています。
「VUCA」とは、取り巻く社会環境の複雑性が増し次々と想定外の出来事が起こり、将来予測が困難な状況を意味します。
歴史を紐解けば、異なる業種や分野の知識の導入、応用によって革命的な「技術革新」が生まれたケースが数多くあります。
ですが、最近の傾向として古い体質の日本の製造メーカーの中には技術力の強化に意識が向き過ぎたことが原因でグローバル企業に「技術で勝っても事業で負ける」展開になるケースが増えています。
これらを回避するための方策として、「プロダクトアウト」から、「マーケットイン」に考え方をシフトし、製品という枠を超えて価値創造を行うサービス分野への進出やソリューション提供に、「事業構造を転換」するメーカーも増えて来ているのです。
ダイバーシティを推進しセレンディピティを引き寄せてますか?
<本田季伸>