本日の「賢人たちに学ぶ 道をひらく言葉」を贈ります。
「あなたが持っているものに感謝すれば、結局もっと得られる。
もし持っていないものに執着すると、決して充分に得られない。」
<オプラ・ウィンフリー>テレビ番組の司会者兼プロデューサー
自分の持つ知識・経験・スキルを最大限の成果を上げるためには、やる事とやらない事をリストアップし二つのトレードオフを考え、何かを得るために何かを「捨てる決断」を下すことです。
なぜなら、トレードオフとは、何かを得ると別の何かを失う、相容れない関係のことを指しますが、危険性も承知した上で、「真の戦略とは不要なモノを捨て、勝てる分野に集中すること」だからです。
新米起業家の中には、何が売れるかの市場予測ができないために、サービスとして関連性がない多様なサービスを提供しようとするケースが多く、その様な状態に陥る人は、戦略を持たない社長の典型例だと言えます。
起業家には、自分の勝てる土俵で戦い、時には真逆の方向に走り、ライバルが到底できないことを徹底して行う度胸が必要です。
その上で勝つための戦略を考え抜き、机上の空論でなく「PDCA」を高速で回転させることが、「競争優位性」を獲得するキッカケになり、オリジナルの事業ドメインの発掘に繋がります。
事業を領域を思い切り絞り込み展開することは、事業がヒットせずに不発に終わる可能性も孕んでいるため、非常に勇気のいることです。
ユニコーン企業を育て上げるためには、既存の企業やサービスとは、「全く違う存在」として他に先駆けて独自のビジネスモデルを展開し、その名を馳せることが、飛躍のストラテジーになります。
業績悪化に苦しむ大手企業の経営の現状を見ると、高度成長期の中で創業者が残した事業を捨て、革新を生み出せない体質が見えてきます。
競争力の無くなった事業や商品は容赦なく捨て、事業領域を破壊し、新しい事業領域を創造するために、事業の方向性を悩みながらも潔く、「創造と破壊」の決断をした経営者だけが歴史に名を残すのです。
勝てないモノを捨て、勝てる場所に集中して取り組んでますか?