本日の「賢人たちに学ぶ 道をひらく言葉」を贈ります。
「船に乗っても、もう波が出やしないか、嵐になりゃしないか、それともこの船が沈没しやしないかと、船のことばかり考えていたら、船旅の愉快さは何もなかろうじゃないか。人生もまたしかりだよ。」
<中村天風>
起業家として1度切りの人生を楽しく謳歌するために大事なことは、あらゆる事柄に対する完璧主義を捨て去り、メリハリを意識して「サティスファイザー」になることを目指すことです。
なぜなら、特定の分野で「No.1」を目指している起業家の中には、ビジネスに全身全霊を傾け、ヒストイックに「仕事一筋」の生活で、長期間頑張り続けている人が多いのですが、仕事以外では妥協点を見つけ合理的な選択をした方がハッピーな日常を過ごせるからです。
社会理論と社会行動学の権威の「バリー・シュワルツ」によれば、選ぶなら最高のものしか受け容れないことを信条としている人を「マキシマイザー」と呼ぶのだそうです。
私自身の場合は、典型的な「マキシマイザー」あると自分でも思うのですが、このような人物は会社経営や仕事に没頭し過ぎるあまり、大切な何かを受け取れないまま人生の終焉迎える可能性があります。
このような人の特徴として、自分で大事な意思決定をする場合に、もっと良い選択があるかもしれない、もし失敗したらどうしよう、後悔するかもしれないという、選択の幅があり過ぎると邪念が増え、ビジネスの成功への考えや自己スキルの上昇志向が強すぎるせいで私生活でも視野狭窄に陥り、様々な満足感を低下させてしまう結果を引き起こしがちです。
ビジネスでは、結果を出すことが全てなので、究極を目指し一切の妥協をしないことが大事ですが、仕事以外でも幸せを感じられる様に日々の決断を見つめ直し、満ち足りた人生にするために先延ばしせず、タイミングを逃さない選択も必要になるのです。
仕事一筋でなく日々の満足を得る大事なものを掴み取ってますか?
<本田季伸>