本日の「賢人たちに学ぶ 道をひらく言葉」を贈ります。
「千日の稽古をもって鍛となし、万日の稽古をもって錬となす。」
<宮本武蔵>二天一流兵法の開祖、「五輪書」作者
「プロ顧問」として得意分野を極めるためには、長期間に渡って仕事に没頭できる「フロー状態」に無意識で入れる分野を選択し、知識・経験・人脈・スキルが増えるに従って、得られる成果や収入が増える好循環サイクルを作り上げることです。
なぜなら、「達人」と言われる人は、勝負時に「無我の境地」に到達し、フローを超えたゾーン状態に入ることで、これまで体感したことのない超人的な集中力を発揮させているからです。
宮本武蔵は「五輪書」に、「人は揺らぎ、とらわれると死ぬ。」と表記しています。このことは、真剣で戦っていた時代、ノンフロー=(集中力を欠いた状態)でパフォーマンスの質が下がってしまったら、それは即刻、「戦いの敗北」を意味し「死」に繋がるということです。
また、シリコンバレーを拠点とする教育機関の研究レポートによれば、「フロー状態」に入ると、次のような3つの効果が得られるそうです。
1、創造性や、課題解決能力が4倍になる。
2、新しいスキルを学習するスピードが2倍になる。
3、痛みや疲労を感じなくなる。
このような現象が起きるのは、ノルアドレナリン、ドーパミン、エンドルフィン、アナンダミド、オキシトシンといった、やる気や集中力を高めたり、幸せを感じさせる脳内物質が放出されるからです。
フロー状態に入ると、向上するためのワクワク感が止まらなくなるため、疲れやストレスを感じることなく、効率的なスキルアップが可能になります。
だからこそ、「心からこの仕事が好きだ」と感じられ、没頭できる仕事をすることが、あらゆる事柄の上達の秘訣だと断言できます。
ビジネスは、「商い」という意味合いになりますが、商売繁盛の秘訣は、毎日、同じ仕事に取り組んでいても「飽きない」ことが大切なことです。
つまり、情熱の「青い炎」を持ち続けられる分野の選択が肝になります。
フロー状態に無意識で入れる領域を選び、1000日間(3年間)鍛錬すれば、一生の技術として身に付き、努力をさらに続け、計10000万日間(10年間)鍛錬すれば、名人と呼ばれそのレベルは圧倒的に高い次元になるのです。
本当に自分がやりたいこと=フロー領域を選び、没頭してますか?
<本田季伸>