スタートアップスタジオとは?プロ顧問が集うスタジオの役割

投稿日: 作成者: KENJINS運営会社社長 カテゴリー: 運営会社社長   パーマリンク

スタートアップの創業者は、時として事業に取り組むことよりも投資を求めることに多くの時間を費やしがちになります。

これが事業立ち上げの大きな足かせとなり、資金繰りに奔走してしまうことが機能不全の大きな原因となります。

そのような際に、事業課題の発見や定義という初期の段階から起業家と伴走して行くのが起業家にとっての「創業者の右腕」=「Co-Founder」となるスタートアップスタジオです。

そこで今回は、スタートアップスタジオとは、プロ顧問が集うスタジオの役割について解説します。

「僕はずっと失敗してきた。今までのどのビジネスでも一勝九敗くらい。
唯一成功したのがユニクロです。」

<柳井正>カジュアル衣料の製造販売「ユニクロ」創業者

スタートアップ企業が新規事業創出の失敗の確立を減らすためには、「ユーザーパネル」を構築することで、創業者と製品チームが頻繁にフィードバックを行う仮説検証のサイクルを回転させることです。

なぜなら、事業立ち上げ経験が少ないスタートアップ創業者の多くは、「ユーザーフィードバック」の真の価値を十分に理解しておらず、「誰も欲しがらない物を作っている」ことが、失敗した要因として一番多く、全体の中の36%を占めているからです。

アーリーステージ専門の投資家で、連続的に革新的な事業を生み出す「スタートアップスタジオ」が、起業家に対して投資したり、事業をバックアップするかどうかは、主に3つの視点で評価しています。

1、創業者が解決する価値のある真の問題に取り組んでいるかどうか。
2、ユーザーとなる顧客自身が真の問題だと感じているかどうか。
3、その問題を解決して貰うためにお金を払うほど重要な問題であるか。

スタートアップ企業の92%が最初の3年間で廃業すると言わています。

だから、ベンチャーの生存率を劇的に向上させるためには、創業者が解決しようとしている問題を理解し、最初の段階で「トラクション」を獲得しているどうかを証明することが、必要不可欠になるのです。

解決する価値のある真の問題を理解しその打開に取り組んでいますか?

<本田季伸>

■スタートアップスタジオとは?
スタートアップスタジオとは、新しい事業を起業家の運命共同体として、同時多発的に連続して生み出していく、アメリカにて90年代後半から普及し始めた、起業家支援の新しい仕組みです。

ベンチャー・ビルダーとも呼ばれており、独立起業や新規事業創出のリスクを下げ、スケールアウトを強力に牽引する新しいプラットフォームです。スタートアップスタジオの主な目標としては、ゼロからスタートアップを構築することです。

新製品開発やスタートアップの立ち上げで必要になる「知恵と汗」を提供し続ける、全く新しい「起業支援プラットフォーム」という新たな立ち位置になります。

つまり、ベンチャー・ビルダーとして、一定期間プロジェクトで作業するための時間・献身・リソースの重要な関与を意味しています。

スタートアップスタジオは、「The Rise of Startup Studio」によれば、まるで作品を作り続ける映画スタジオや工場が製品を製造していくかの様に、次から次へと新たなスタートアップを生み出していくスタートアップの工場=ベンチャー・ビルダーであると定義されています。

基本的なコンセプトとしては、起業家とともに新しい事業を同時多発的かつ連続して創出することを目的とした新しい新規事業創出のインキュベーターとなります。

■スタートアップスタジオのビジネスモデル
スタートアップスタジオの主なビジネスモデルとしては、スタートアップを生み出すために投下した労働および資金の対価として、生み出したスタートアップの株式の一部を保有する、というものです。

ディズニーやワーナー・ブラザーズのようなハリウッドの映画スタジオは、年に何本も映画を公開しています。そのために彼らは多くの映画セットを持ち、予算を管理し、監督とのコネクションを作り、宣伝チームを持っています。

スタートアップ・スタジオは、これを映画ではなくビジネスとして起業家とともに様々な業界でインパクトのある新規ビジネスを立ち上げ、スケールアウトするまで一緒に組んでやろうという仕組みです。

スタートアップスタジオは、様々な業界のプロフェッショナル人材で構成されています。

基本的に多くの大企業で培った技術的、学術的リソースで構成されるインフラストラクチャを保有しており、ベンチャービルダーとして同じチームで年に複数のプロジェクトを構築しています。

ですので、単なるファイナンス支援を超えた資本政策や資金調達スキームの設計、ソフトウェア開発支援、セールス支援、マーケティング支援などもサポートするため、ビジネス全体のスケールアウトのためのベストプラクティスを再利用することができます。

■ベンチャーキャピタルとの違い
ベンチャーキャピタル、アクセラレーター、インキュベーターなどと異なるのは、スタートアップスタジオ自身が多種多様なスキルを持つプロフェッショナルを抱え、彼らがアントレプレナーやエンジニア、大企業の新規事業担当者らと一緒に革新的な新事業を連続して、同時多発的に開発・育成・輩出している点です。

これまでスタートアップ企業の支援というとアーリーステージ専門のベンチャーキャピタルによるシード期における最初のステージの株式投資など、金銭面でのファイナンス支援のみを行うスキームが一般的でした。

スタートアップスタジオは、高水準の「人的資本」と「財務的資本」を提供し、スタートアップの事業開発にチームがリソースを捧げ、革新的なアイデアを持つ起業家に対してスタートアップの初期段階で最初の資金を投入します。

スタートアップスタジオでは、1つの組織の中に企業としての創業または拡大に必要な多種多様なプロフェッショナルが存在しており、金銭面の支援の他にもプロ人材の支援を行っていることが、これまでのベンチャーキャピタルとは異なる大きな特徴になります。

また、もう一つの違いとして、ベンチャー・キャピタリストが基本的には将来的に大きな会社に成長するために必要な「資金調達のプロ」であるのに対し、スタートアップスタジオは、「事業立ち上げのプロ」であることに重きを置いていることが、挙げられます。

一方、スタートアップスタジオは、「経営資源」=「人・物・金・情報・技術」という人的リソース提供のプロ集団です。

そのため、従来のVCとは異なりファイナンスによる資金調達の支援するだけに留まりません。

販路開拓が必要な場合には、営業顧問による人脈ネットワークを活用した営業支援を行ったり、システム開発の助言や技術的な問題解決が必要な際には、技術顧問によるテクカル支援など、CXO人材の採用や資金使途を外部から定期的にチェックする社外取締役の採用などにも深く関わるのが特徴です。

・アイデアがあっても、「サービス開発」ができない。起業したいけれど「組織運営」に自信がない。
・新規サービスを作ったが「資金調達」が上手く行かない。

というベンチャービジネスの世界では良くある話です。

起業家1人の力でスタートアップをスケールさせ、成功させるためには、相当な困難が伴います。そこには、新規事業立ち上げ、マーケティング、セールス、エンジニア、ファイナンスなど、様々な業界で専門知識を持つプロ人材が必要になります。

具体的には、革新的なアイデアを持つ起業家と、ネットワーク、資金、スキルやノウハウを結集させて、プロダクトの開発検証を繰り返し、スケールアウトします。

その後、新規事業をスピンオフさせる形でスタートアップを設立したり、スタートアップスタジオは株式を一部保有する形を想定しています。

■日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」のプロ顧問との連携
5000人を超える顧問、プロフェッショナル人材が在籍している日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」を運営しているプライドワークスには、ハリウッドの映画スタジオさながらに、スタートアップ支援に必要な全ての機能がワンストップで1箇所に揃っています。

スタートアップが抱える課題としては、サービスのスケールアップのタイミングを見誤ることです。

アジャイル開発は当たり前で製品が完成するまで待つのではなく、MVP(Minimum Viable Product)を作成したら、スピーディに市場にプロダクトをリリースする必要があります。

一方、再現性のある販売プロセスが確立される前のスケールアップを志向する場合、正社員の営業人材を採用し急激に増やすことは、企業の疲弊やマネジメント体制の破綻に繋がるため、その決断は慎重にならざるを得ません。

KENJINSのベンチャー・ビルダー方式によるメンタリングは、スタートアップ企業がこれらの間違いを回避できるように支援することを目的としています。

そのため、特に人脈コネクターとなる営業顧問の人的ネットワークを活かした大手企業の役員クラスとの商談機会の創出支援しており、「成果報酬型」で営業支援ができる体制を構築しています。

KENJINSのスタートアップスタジオには、1つの組織内に様々な専門技術を持つプロ顧問の人的リソースがあるので、起業家がアイデアを持ち込むと一気にそれをプロジェクト化し、0→1を共に作り上げ、短期間で成長させることが可能です。

これが実現できる理由としては、KENJINSには大企業OBのエグゼクティブ人材をベースに、現役の起業家やプロフェッショナル人材が数千規模で集結している点になります。

これにより、スタートアップの起業家からプロジェクト案が出たら、革新的な事業計画を具現化するために、最速でドリームチームを結成し、すぐに新規事業として取り掛かることを可能にしています。

近年では起業を志す人が増え、中には「革新的な事業アイデアはあるけれど、サービスとしてリリースできる程の経験やノウハウやスキル、人脈がない」という起業家候補も存在しています。

基本的に、大きな事業を立ち上げるためには、初期のプロトタイプを作り、市場にローンチしてある程度の会員数を獲得したり、その有用性を証明できる導入実績を作らなければ、資金調達も困難だと言えます。

ですが、正直、資金調達前のスタートアップの起業家が、実務経験が豊富で、即戦力となるハイレベルなエンジニア人材や営業人材、マーケティング人材を自力で雇うのは非常に難しいのが現状です。

それらの問題を解決するために、日本国内唯一のスタートアップスタジオとしてポジショニングを確立しているのが、日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」なのです。

■KENJINSが提供するスタートアップスタジオとは?
スタートアップに初期段階でジョインするほとんどの共同創業者は、これまで起業家と一緒に仕事をした経験が無いまま参画することが多いです。

このことがただでさえプレッシャーの高いスタートアップの経営を更に難しい状況に追いやる要因になるケースが多いです。

その点、スタートアップスタジオが、そのような創業者にとって良いパートナーとなり、プレッシャーを軽減することができます。

日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」はベンチャー・ビルダーとして、新規事業を開発するために顧問による課題解決の実行をサポートしています。

スタートアップスタジオとしてKENJINSが必要なCXO人材や実行支援のプロ顧問を供給することによって、創業者は信頼できるメンターの知識・経験・人脈とノウハウを得られます。

先行き不透明なアーリーステージのスタートアップの場合、KENJINSのような外部人材シェアリングサービスを活用し、フリーランスや副業を人材など正規雇用以外の手段で、即戦力となる人的なリソースを確保することの方が経済的で成果に繋がることの方が多いです。

そのため、1人で独立したソロの起業家や2人組のファウンダーには、ベンチャー・ビルダーのようなアドバイザー兼パートナーが必要と言えます。

アメリカシリコンバレーなど、現在、非常にメジャーになり、有名になってユニコーンまたはユニコーンクラスのスタートアップの裏には必ずと言っても過言では無く、スタートアップスタジオが存在しバックアップしている事実がある、ということです。

事業立ち上げ経験の乏しい若手起業家にとって、0→1を実際に作り出してきた、連続起業家や大企業出身の経営アドバイザーに、経営方針の助言や実行支援のサポートをして貰えることは、非常に大きなメリットになります。

ゼロから事業を興すスタートアップでは、自分一人で会社の方針を決定するよりも、新規事業の立ち上げ経験豊富なプロ顧問やアドバイザーに話を聞いて貰える方が、はるかに上手く事業を回すことができるからです。

■まとめ
スタートアップスタジオとなるKENJINSでは、最初の数年間、進捗状況を確認することを条件に、資金調達のための明確な道筋を提供しします。また、以降のフェーズでの資金調達先の紹介もサポートすることが可能です。

現在、日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」では、日本初となるスタートアップスタジオに参画し、まだ見ぬ自分の新たな可能性を発見するために、ビジョンを持つ起業家及び理念に賛同頂けるプロ顧問を同志として募集しています。

KENJINSが、スタートアップスタジオと自らを形容しているのは、ベンチャーキャピタルとも事業投資会社とも異なり、外部の投資家という立ち位置ではなく、自ら産業領域をリサーチし起業家とともに当事者として事業立ち上げに深く関与していく点に特徴があるからです。

既存の企業を投資先候補として探してくるのみではなく、自ら定義した有望な産業領域に対し、KENJINSが独自に定義する起業家像を描き、成功するポテンシャルを備えた起業家をサーチし、二人三脚で立ち上げていくというスタイルをとっています。

KENJINSの事業ビジョンとしては、スタートアップ経営の拡大期、安定期、衰退期に至るすべてのフェーズに関与する所です。そしてそれを一世代で終わることなく、時代とその環境変化に合わせて常に経営手法を最適化し、プロ顧問の方々ともに次世代に継承していきます。

・自らのアイデアを元にスタートアップの立ち上げを目指している。
・今持っている知識や技術、人脈ネットワークをスタートアップに用いたい。
・将来的にスタートアップを立ち上げる為に、実際にサポートをしながら学びたい。
・最先端のユニコーンスタートアップでプロ顧問として活動してみたい。
・若い起業家や新しいプロダクトを生み出す次世代の活動を応援したい。

このような方は、是非、日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」にクライアント企業として、もしくはプロ顧問として今スグ登録してご参画ください。あなたとの出会いをお待ちしております。

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「人数無制限」のサブスク型プランもありますので、企業の課題に適切な解決策を提案できる沢山の顧問と繋がることができます。

【無料お試し】が可能ですので、まずは会社アカウントを登録し、是非、どのような顧問がいるか選定をしてみてください。

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本田季伸のプロフィール

Avatar photo 連続起業家/著者/人脈コネクター/「顧問のチカラ」アンバサダー/プライドワークス株式会社 代表取締役社長。 2013年に日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」を開設。プラットフォームを武器に顧問紹介業界で横行している顧問料のピンハネの撲滅を推進。「顧問報酬100%」「顧問料の中間マージン無し」をスローガンに、顧問紹介業界に創造的破壊を起こし、「人数無制限型」や「成果報酬型」で、「プロ顧問」紹介サービスを提供。特に「営業顧問」の太い人脈を借りた大手企業の役員クラスとの「トップダウン営業」に定評がある。

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