パラレルキャリアになぜ今、注目が集まっているのか?

投稿日: 作成者: KENJINS運営元代表 カテゴリー: 働き方改革   パーマリンク

■パラレルキャリア とは?
パラレルキャリアとはP・Fドラッカーが『明日を支配するもの』(ダイヤモンド社)で紹介した考えで、これからの社会における生き方の1つであり、働くということに対する考え方です。簡単に言えば「本業を持ちながら、第二のキャリアを築くこと」です。

パラレル(parallel)は『平行』や『並列』という意味を持つため、パラレルキャリアは『複数の経歴を平行して磨く』というように解釈できます。副業と似ていますが、副業と違うのは必ずしも「報酬を得ることを目的にしていない」ことが挙げられます。ですので、自分のスキルアップや夢の実現、社会貢献活動などがパラレルキャリアに含まれます。

ドラッカーは、パラレルキャリアを提唱した 1999 年当時既に、「 知識労働者は何歳になっても終わることがない」として、人間の方が組織よりも長命になっていく際に第二の人生を始める必要性を説いていました。P.F.ドラッカー氏は著書の中で次のように述べています。 「歴史上初めて、組織より人間の寿命が長命になったため、第二の人生をどうするか考える必要が出てきた。」

一昔前まで50年といわれていた企業寿命は時代の変化の中で激減し、今や25年以下になってしまいました。その結果、定年まで同じ職場で働きたいと願っても、定年前に企業寿命が訪れてしまう可能性が高く、その時に路頭に迷うことのないように第二、第三の活動を始めておくべきだとP.F.ドラッカー氏は訴えているのです。

また、2016 年に国内で発刊されベストセラーとなった『LIFE SHIFT 100 年時代の人生戦略』7の中でグラットンが「ポートフォリオワーカー」の概念を紹介したことで、再びパラレルキャリアへの関心が高まっています。

■パラレルキャリアになぜ今、注目が集まっているのか?
近年パラレルキャリアの考え方が注目を集めています。そこには様々な社会環境の変化が背景にあります。いったいどのような環境の変化なのでしょうか。

1、働き方・雇用形態の多様化
社会環境の変化の1つ目として「働き方・雇用形態の多様化」が挙げられます。被雇用者の大半が正社員かつ終身雇用の形態であった数十年前とは異なり、今や1つの企業内で正社員、契約社員、派遣社員、パート、アルバイトなど様々な雇用形態が存在する時代になりました。

また、自分に合った働き方を求めて転職をする人も増えています。2、3年間は新卒で入社した会社で働くものの、「自分にこの仕事は合わない」「もっとマッチした会社があるはず」などといった理由で転職する若者は珍しくなくなりました。

さらに、企業に雇用されずに個人で契約を結ぶ「フリーランス」という働き方が注目されてきたことも、働き方が多様化している1つの例と言えるでしょう。アメリカの調査では、2027年にはフリーランスの人口がノンフリーランスの人口を超えるともいわれています。

このように働き方・雇用形態の多様化に伴って、1つのキャリアにこだわり過ぎず複数のキャリアを形成するという考え方、すなわち「パラレルキャリア」に注目が集まるようになったのです。

2、大企業の経営危機・破綻
2つ目の背景としては、「大企業の経営危機・破綻」が挙げられます。 10年近く前の話ではありますが「リーマン・ショック」は大企業の経営危機・破綻として有名なニュースです。世界的な大企業でも経営危機に陥ったり、破綻してしまったりすることは十分にあり得るのです。

今や大企業に就職したからといって安泰だといった考え方は過去のものとなり、これからは個人の将来について考え続けていく必要があります。

■パラレルキャリアの3つのメリット
1、柔軟な思考力が身につく
日々の業務がルーチン化し、心理学で言う「馴化」が起きることで感性が鈍化してしまうと、業務上の問題に気付くことができなくなったり、物事の考え方や捉え方に多少の偏りが出てしまう可能性があります。偏った考え方が必ずしも悪いわけではありませんが、あらゆる角度から物事を考え、捉えられる柔軟な思考力が育てば、本業においても良い影響が生まれると考えられています。パラレルキャリアを行うと本業とは異なる活動を行うわけですから新たな考え方を身に付けることができると考えられます。

2、マネジメント力が向上する
普段とは異なる新たな環境でパラレルキャリアを行うことは、想像以上に時間と労力を消費します。なので、パラレルキャリアと本業を両立するためには、時間管理や自己管理に努め、効率よく活動を進める必要があります。大変ではありますが、両立できるように努めていけばマネジメント力の向上が期待できるでしょう。

3、コストをかけずに人材育成を行える
企業の人事担当者や経営者側の立場においては「コストをかけずに人材育成を行える」というメリットもあると言われています。パラレルキャリアを通して、社員は様々な経験やスキルを身につけることができます。企業側としては社員のスキルアップにコストがかからないため、場合によってはパラレルキャリアが1つの有用な人材育成の選択肢になるとも言われています。

■パラレルキャリアを選択する人の動機
パラレルキャリアを選択する人々の動機は様々です。一昔前は、副業というと収入の補填やお小遣い稼ぎというイメージがありましたが、現在では、報酬よりむしろ、スキルアップや自己発見、人脈づくり、自己実現などの理由でキャリアを複線化することを望む人が増えています。

『LIFE SHIFT』の影響もあり、急速にリカレント教育の必要性が叫ばれるようになっていますがが、これはパラレルキャリアにチャレンジすることで、学び直しにも効果的だと考えられているからです。

■パラレルキャリアの成功に重要なもの
パラレルキャリアと現在の働き方の2つを両立させ、成功させる上で重要な能力や資質として、「自分を売る力(セルフブランディング)」を挙げられます。その次に「成果に結びつく専門性・能力・経験」と「やり遂げる力」が続きます。フリーランスは仕事の成果やパフォーマンスに対して報酬を得るため、自己の強みや専門性を明確化して仕事を獲得し、再現性を持って確実に成果を出すことが求められています。

■仕事の獲得経路
1つの会社だけで働き続けるのではなく複数の企業で並行して勤め、自らの知識・スキルを幅広く磨いていくパラレルキャリアという働き方は、社会の価値観が多様化するなかで徐々に広まりつつあります。

ですが、パラレルキャリアに取り組んでいる人が、継続する上で必要な要素として、「人脈」や「過去・現在の取引先」などを挙げています。その理由としては、これまでの仕事関係や取引先などからいわゆる縁故により仕事を獲得している人が大半を占めるからです。そのため、パラレルキャリアを志すために必要なことは、日頃から社外の人的なネットワークを築き、人的なコネクションやコミュニティに参加していることがポイントになります。

■まとめ
本業に支障をきたすことなくパラレルキャリアを実現するためにも、計画的にキャリアプランを練りましょう。メリットのみならずデメリットについても良く考え、副業として始める前にパラレルキャリアとして活動することをオススメします。パラレルキャリアの考え方を経てから副業を行えば、失敗することなくスムーズにキャリア形成ができるでしょう。

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また、専門的な知識やスキルが必要な場合は、まずフリーランスとして試しに登録してみることも1つの方法です。案件情報を見たり、エージェントに案件ごとに必要なスキルのことや、極秘プロジェクト参加のオファまで様々な情報を得ることもできます。パラレルキャリアへ取り組むことの不安や疑問点をなくすことができ、サポート制度などを利用することで効率よく仕事を始めることができるはずです。

本田季伸のプロフィール

KENJINS運営元代表 連続起業家・著者・エンジェル投資家 新卒で日本食研株式会社を経て、25歳で起業。これまでに自身で複数のITベンチャーを創業する。 1997年の起業時は、新宿の高田馬場でWEB制作事業からスタート。その後、インターネット事業プロデュース会社として、日本初の事業であることにこだわり、クーポン専門サイト、地域コミュニティサイト、出前専門サイト、チケット共同購入サイトなど、数々の専門・特化型ポータルサイトを立ち上げる。 クーポンサイトの運営時にバーコードを電子化し、クーポンやチケットとして携帯電話の画面上に表示するアイデアを考案し、20件以上の特許を申請し事業化を推進。2002年に業界で初めて、「携帯チケット」のソリューションを開発。KDDIと共同で歌手の矢井田瞳のコンサートでモバイルチケット入場を実用化させ、電子チケット事業のパイオニアとして一躍注目を浴びる。 2014年プライドワークス株式会社を設立。日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」のプラットフォームを武器に、顧問紹介業界で横行している極端な顧問料のピンハネを撲滅を推進し、「顧問料の中間マージンをゼロ」をコンセプトに業界で唯一、適正価格で顧問紹介サービスを提供している。

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