クラファンとは?起業アイデアを商品化して同時に販売する裏技

投稿日: 作成者: KENJINS運営会社社長 カテゴリー: 運営会社社長   パーマリンク

どんなに優れたアイデアを持っていても、会社を起こし商品やサービスを開発した上で営業活動を行ったり、そのプロダクトを世の中にプロモーションしなくては売上が上がることはありません。

起業して間もない場合、会社を作りアイデアを商品化しても簡単には市場が受け入れてくれないことが多く、念入りな事業計画書を作成しても予定通り売上が伸びないのが一般的です。

ベンチャー企業の場合には、知名度もブランドもなく、最適な販売チャネルが確立されていないため、競争優位性のある商品を開発しても売れる保証はありません。

しかし、起業したばかりでもアイデアを商品化し、短期間で爆発的に売れる裏技があります。それは、「クラファン」を活用することです。

そこで、今回、クラファンとは何か?起業アイデアを商品化して同時に資金調達して販売する裏技について解説します。

■クラファンとは?
クラファンとは、クラウドファンディング「Crowdfunding」の略語になります。クラウドファンディングとは、「インターネット上で公開した資金募集案件に対して投資者や寄付金を募る仕組みです。

支援金で開発した商品・サービスの事前購入や、寄付先から進捗報告などの受領が可能になる新たに登場したビジネスモデルです。

クラウドファンディングの語源としては、「クラウド」(Crowd=群集)と「ファンディング」(Funding=資金調達)を組み合わせた造語になります。

具体的には、「こんなモノやサービスを作りたい」という画期的なアイデアや「世の中の問題をこんなふうに解決したい」といった革新的なプロジェクトを持つ起案者が、専用のインターネットサイトを通じて、世の中に呼びかけ「ミッション」に共感した人から商品開発に必要となる広く資金を集め、効果的に販売する方法になります。

クラウドファンディングは、新しいテクノロジーを使った商品開発、映画・CDの製作や本の出版、アーティストへのメッセージ広告、スポーツ選手・団体の応援、地域の町おこし、小児医療やがん患者への支援など、様々な分野で活用されています。

プラットフォームとなっているサイトの審査さえ通過すれば、個人・団体・企業の大小を問わず、誰でもプロジェクトを立ち上げることができます。

起案者が自らプロジェクトに賭ける思いを「ビジョン」として発信していくことで、人と人との繋がりが生まれ、新たな理解者や支援者を得られることが大きな魅力となります。

■クラウドファンディングの種類
クラウドファンディングとは従来の資金調達のような少人数から大口で融資の支援を受けるのではなく、不特定多数の人々からインターネットを通じて小口で返済不要の資金を調達する仕組みです。

クラウドファンディング・インダストリー・リポートによると、クラウドファンディングには、「寄付型」「投資型」「融資型」「購入型」の4つのタイプがあります。

その中でも、「購入型」のプラットフォーム数は最も多く、日本でも購入型(寄付型を含む)クラウドファンディングの市場規模は増加傾向にあり、2019年は169億円となっています。

世界的には中小企業の資金調達だけでなく、既に応援する気を満々の沢山のユーザーがいるため、商品を効果的に販売するための格好の場所としても活用しており、急成長を遂げています。

クラファンは、新たなマーケティング手段として可能性が拡大するとされており、このシステムによる資金調達の可能性については日本政府も注目しています。

2015年の内閣府地方創生推進事務局の手引きでは、クラウドファンディングは、中小企業やベンチャー企業にとって新たな資金調達だけでなく、商品開発と販売がダイレクトに直結する新たな運用手段であるとされています。

実際にクラファンの事例の多くは、「製品開発をしたい」「製品のプロトタイプは既にあるが、ユーザーの反響を見て量産を決めたい」「世の中の問題を解決したい」といった、“未来の実現”を名目とした取組み(プロジェクト)が主な目的となっています。

支援した人たちは少額から魅力的なプロジェクトに対して投資ができたり、プロジェクトによっては限定商品が買えたり、特別な特典を得られるなどのリターンを受け取ることもできるため、利用者数が非常に増えています。

■クラウドファンディングは受注生産
製造業においては、商品をどのタイミングで生産するかの計画は重要です。どのタイミングでどれだけの商品を製造するかによって、在庫の量や売上が大きく左右されます。

通常、メーカーの場合、生産のタイミングは大きく分けて「見込み生産」と「受注生産」の2つがあり、受注の前に生産するのが見込み生産、受注してから生産するのが受注生産です。

クラウドファインディングは、後者の「受注生産」にあたります。

見込み生産と受注生産の大きな違いは、「生産が先か」「受注が先か」という点であり、理想を言えば、すべての商品を受注生産にするのが望ましいとされています。

受注してからの生産だと在庫を抱える必要がなく、キャッシュフローの滞りなく売上につなげることが可能なためです。

■クラファン支援者のメリット
・市場で販売されていない新しい商品・サービス等をいち早く利用できる。
・早期に支援することにより商品・サービスを割安な価格で入手できる。
・商品やサービスの制作や開発の状況をタイムリーに知ることができる。
・一緒に欲しい商品を作っていくといった当事者意識が得られる。
・応援したい企業や団体、起業家などを直接支援することができる。

■購買型クラウドファインディングの3つのメリット
多品種少量生産やカスタマイズ可能な商品に向いているのがクラウドファンディングを駆使した受注生産です。

1、商品の一つひとつに丁寧に対応できる
クラウドファンディングを通じて、アイディアや商品・サービスに社会性・事業性があるか確認できます。また、クラウドファンディングで目標金額を達成すること等により商品・サービスのPR・実績作りに活用することができます。

受注生産では顧客から注文があってから生産を開始するため、納期設定に比較的余裕を持たせることができ、顧客からヒアリングをして希望に合わせたカスタマイズを施すこともできます。

品質のバラつきも起きにくく、競合他社と差別化した上で高品質な商品を設計する上では受注生産が向いています。

2、適切な在庫を維持しやすい
受注生産では注文があった分だけを生産すれば良いので、ロット数などの関係である程度の余りが出るケースを考えても、在庫を最小限に留めることができます。

受注してから生産という構造上在庫が過剰になることは考えにくく、キャッシュを滞らせずに売上につなげる経営戦略を立てることが可能です。

3、ユーザー参加型のプロジェクト
支援者等とのコミュニケーションを通じて、新しい商品・サービスの利用者ニーズや反応等を把握し、商品・サービスの開発に活用できます。

クラウドファンディングは、自身のアイデアに対し、支援者から更なる発想がもたらされたり、技術やデザインがブラッシュアップされたり、協業、協賛企業が見つかる可能性も秘めた場となります。

クラウドファンディングは不特定多数の方々から資金を集めるサービスで、自分の夢や活動、アイデアを発信することで、考えに共感する人たちから資金を募集するという仕組みになっています。

・誰もがプレーヤーになれる
・双方向のコミュニケーションで、芽生える仲間意識
・ついのめり込んでしまうゲーム性
・魅力的なリターン(特典)
・ファン獲得・PR・マーケティング
・商品の横展開など思わぬ効果も

奇抜で斬新なアイデアであれば、多くの個人投資家の目にも留まり資金調達は容易となります。資金調達ができれば、自社ブランドとしてプロデュースすることも可能になるので、先行投資は嵩みますが得られる収益も増加します。

ですが、クラウディングに取り組む場合でも通常の商品開発の流れをしっかりと押さえて置くことは重要になります。

■新商品開発の6つの流れ
新製品の開発にあたっては、コンセプト決定の段階から、自社がもつシーズと顧客のニーズという二つの要素を考慮しなければなりません。

その理由としては、シーズにばかり注目してしまえば、企業の意向のみを反映した売れない商品となってしまいますし、反対に顧客のニーズにばかり注目してしまえば、利益率の低い商品となってしまうからです。

1、顧客や自分の「課題」を見つける
需要のある新規事業を立ち上げるためには、「顧客の課題」を見つけることが必要になります。

なぜなら、ターゲット層が抱える課題を解決できる商品・サービスを提供すれば、自然と需要は伸びるはずだからです。

しかし、実際にはモチベーションが先行し過ぎて、「自分たちがやりたいこと」を重視するケースが珍しくありません。このような考えで計画を進めると、市場から求められていない商品・サービスを提供してしまう恐れがあると言えます。

顧客の課題を見つける手段としては、「自分自身が抱えている課題」に目を向ける方法が効果的です。既存の商品やサービス、市場、業界などを確認し、顧客や自分が抱えている課題から、すでに顕在化している需要を見極め行きましょう。

2、商品コンセプトを構築する
商品コンセプトは商品開発における最も重要な部分です。この商品はどのようなものか、誰が使うのか、どのようなシーンで使用されるのか、メリットは何かなどを言葉や絵で表現したものです。

【商品コンセプトの考え方】
商品コンセプトを考える場合、「誰に」「何を」「どのように」とういう3つの要素で考えるとわかりやすくなります。

(1)誰に(ターゲット)どのような人に販売していくか?
(2)何をどのようなニーズや欲求を満たすのか、どのような便益を与えるのか?
(3)どのようにニーズや便益をどのような方法・技術で満たすのか?

3つの要素を念頭に置きながら、コンセプトシートを作成します。コンセプトシートには、「アイデア名」「ベネフィット(主たる商品特徴)」「シーン(使用場面)」「その他の商品特徴」を記します。イラストなどを用いて商品をイメージしやすくしましょう。アイデアが複数ある場合にはそのすべてに対して作成します。

3、事業ドメインを決定する
顕在化している需要を見つけたからと言って、すぐにビジネスプランを立てるべきではありません。

単なるアイデアで計画を進めると失敗に繋がる繋がる可能性があるため、データや根拠をもとにひとつずつ組み立てることが重要だと言えます。

そこで次に取り組みたいものが、「事業ドメイン」の決定になります。事業ドメインとは事業を展開する領域のことであり、ここを明確にすることで取り組むべき事業内容が見えて来ます。

事業ドメインの決め方には、具体的な商品・サービスを基点とする「物理的定義」と、顧客のニーズや不満を基点とする「機能的定義」の2種類があります。

4、理念・ビジョンを明確にする
魅力的な理念・ビジョンを持っている企業には、それだけで優秀な人材が集まって来ます。また、各メンバーが迷わず同じ方向に進むためにも、経営や事業に関する絶対的な理念は必要不可欠です。

ここで重要になるポイントは、理念・ビジョンを「文字化」することです。なぜなら、経営者が頭の中でざっくりとした理念を持っていても、文字化しなければ正確には周りに伝わらないからです。

明確な理念・ビジョンを伝えて、各メンバーがそれに共感してくれれば、企業のポテンシャルは一気にアップするでしょう。

また、想定外のトラブルや困難に直面したときにも、理念・ビジョンがしっかりと固まっていれば、本来の目的を常に思い出させてくれるはずなのです。

5、市場性と事業性を見極める
新規事業の立ち上げでは、市場性と事業性の2つの見極めが必要になります。

簡単に言い換えれば、「需要がどれくらいあり、どれくらいのお金が動くのか?=市場性」や、「顧客のどんな課題を解決し、どんな人であれば絶対に買うのか?=事業性」をリサーチすることが重要になります。

「市場性があるか?」「事業性があるか?」という問いに対する明確な答えを用意できれば、新規事業のビジョンの方向性が固まってきます。

マーケットの調査には手間や時間は掛かりますが、市場性・事業性の分析は基本的なプロセスとなるため、しっかりと力を入れて取り組むことが欠かせません。

6、具体的な行動計画を立てる
ビジネスプランが明確になってきたら、最後に「いつ・誰が・何をするのか」という具体的な行動計画を立てて行きます。

行動計画を立てる際には具体性だけではなく、現実性のあるプランを考えることが重要になります。

また、プロダクトを生産ラインに乗せる際には、無理をして開発スケジュールを組むと、万全な準備を整えられない可能性があるため、現実的なスケジュールを組まなくてはなりません、その点を意識して、今後の行動計画を慎重に考えてみましょう。

例えば、自社による設備投資が必要になる商品開発では、商品化まで長い期間を要することもあります。そのため、OEMで商品を開発する手法がオススメです。

7、OEMによる製造の利点
工場や製造設備を自社で構えることが大変なのは、誰でも容易に想像がつくと思います。

しかし、自社で工場を持たずにOEM生産を行えば、商品製造に必要な設備にかけるコストが必要なくなります。

OEM委託をすることにより、製造にかかってくる経営資源を、本来必要な販売分野に回すことができます。OEMによる生産手法は、アパレル業界、化粧品、家電、食品、自動車業界などで普及している方法になります。

発注するブランド側は、その商品が自社ブランドにピッタリで、良い商品であれば、自社で商品開発をする手間を省くことができます。

ただし、受託企業の提案そのままだと、その商品を採用した他社ブランドと全く同じになってしまうので、差別化優位性とオリジナリティを打ち出す必要があります。

■クラウドファンディングの流れ
クラウドファンディングにはCAMPFIREやREADYFOR、Makuakeなどのサイトがあります。起業する目標を決めて、どのサイトのサービスを利用するかを考えます。

購入型クラウドファンディングは以下のような流れで実施されます。

1、実行者がクラウドファンディングプラットフォーム事業者に掲載を申込み。
2、クラウドファンディングプラットフォーム事業者による審査。
3、審査通過後、プロジェクトを紹介するプロジェクトページを作成。
4、クラウドファンディングプラットフォーム事業者による確認を経て、プロジェクトページを公開、募集期間が開始。
5、プロジェクトページを閲覧した不特定多数の個人が支援を申込み。
6、募集期間終了時、All or Nothing方式では目標金額を達成していたら、All in方式では達成状況によらず、集まった支援額が実行者に提供される。All or Nothing方式で目標金額を達成できなかった場合には支援がキャンセルされ、支援金は支援者に返金される。
7、実行者は受け取った支援額をもとにプロジェクトを実施。プロジェクトの進捗状況。
8、実行者が約束したリターンを支援者に提供。

■購入型クラウドファンディングの利用ステップ

1、プラットフォーム事業者に登録
実行者はクラウドファンディングプラットフォーム事業者による審査通過後、プロジェクト内容、提供リターン、募集期間、目標金額等を記述した紹介ページを作成、公開する。プロジェクトページを通じて活動報告も行います。

2、目標を設定する
資金調達の目標金額といつまで募集するのかを設定します。また、その目標を達成することで何ができるのかを明確にしておきましょう。

【設定する主な項目】
・タイトル:企画のタイトル。
・カテゴリ:ガジェットの開発や社会福祉、イベントなどのカテゴリ。
・目標金額:企画を行うために必要な目標金額。
・プロジェクト概要:企画の詳細。
・トップ画像:プロジェクトページに掲載される画像。
・返礼品:資金提供者に対する返礼品。
・問い合わせ先:所属や連絡先。

サイトに登録したらどんなアイデアを商品化したいのか、熱意を伝える文章を投稿します。資金調達の目標金額やプロジェクトの大まかな流れ、投資家に対するリターン、PR動画なども投稿しましょう。プロジェクトの審査を経て、資金集めをスタートできます。

3、クラウドファンディングサービスによる審査を受ける
投稿したプロジェクトはクラウドファンディングサービスの運営者によって審査されます。利用するサービス側から審査を受ける際に却下されてしまう場合もあります。

違法行為や虚偽の内容ではないかといった視点で審査され、許可が下りなかった場合、プロジェクトは公開されません。サービスによって利用規約やガイドラインが公開されているのでそちらを参考に審査が下りる内容のプロジェクトを投稿するようにしましょう。

4、プロジェクトを開始する
審査を受け、許可が下りたら、プロジェクトが公開されます。プロジェクト中はクラウドファンディングサービス上だけでなく、自社のホームページやSNSを通じて資金提供を呼びかけるようにしましょう。

また、現在プロジェクトがどのような状況にあるかといった報告は都度行っていくようにしましょう。

5、プロジェクトの推進
プロジェクトページを閲覧し、共感・賛同した支援者(消費者)は、支援を申込み、支払いを行行います。

募集期間が終了したとき(All or Nothing方式で目標金額を達成したときのみ)、個々の支援者からの支援金がまとめて実行者に支払ます。 All or Nothing方式で目標金額に達しなかったときには、支援者に返金される形となります。

6、プラットフォーム事業者への手数料支払い
プラットフォーム事業者は成功報酬として集まった支援金の一定比率の手数料を実行者から得る形になります。。目標金額を達成できなかったときには手数料は生じません。

一定の初期費用の支払、サポート範囲の限定等により手数料率を低く設定したサービスを提供するプラットフォーム事業者もあります。

■アイデアを商品化する際に気をつけるべき5つのポイント
クラウドファンディングはアイディアの内容と目標金額さえ決まっていれば、誰でも手軽にプロジェクトを立てることができます。しかしながら審査を通過してもプロジェクトが魅力的でないとモノが売れません。そのため、デザイン等にも工夫が必要になります。

1、パッケージングを決める。
商品本体を開発したら、つぎはパッケージングです。ここではパッケージングを検討する際のポイントを説明しましょう。また、並行してどのような手順でネーミングしていくのかを説明しましょう。

【パッケージングの要点】
(1)商品の利便性、安全性
想定されるターゲットがどのようなシーンでその商品を食べるのかを前提に、そのシーンに最もフィットした容器を検討します。また、流通段階では安全に運べ、消費者の保管にも適したパッケージを検討することが重要です。

(2)パッケージデザイン
小売業での商品陳列では、消費者から注目され、良い印象を与えて購入してもらえるパッケージデザインが求められます。また、誰もが使いやすいユニバーサルデザインについても検討します。

2、ネーミングを決める。
ネーミングの原点は商品コンセプトです。商品コンセプトからイメージされるキーワードを組み合わせたり、表現を替えたり、ひねったりしながらネーミングを考えます。

商品名につけられるキャッチフレーズなどもこの段階で考えます。関連法規をよく理解し、法律違反にならないよう細心の注意を払う必要があります。

3、商標の申請を行う。
企業にアイデアを売り込むということは、アイデアが自分以外のヒトの目につくと言うことです。商品化したいアイデアを考えた場合には、アイデアのガードを立てましょう。

要するに商標申請をすることになります。商標が認められれば、自分が考えたアイデアを他人や競合他社は勝手に使用できなくなります。またアイデアを売りこんだ企業にアイデアを取られる心配もなくなり、安心して営業活動ができます。

4、開発コストが低いプロダクトを狙う。
アイデアがいくら良くても初期費用やランニングコストがかかっては商品化が困難になります。

例えば難しい動きをする家電製品などは製造コストが大きく、実際に商品化に至るまでに長期的なプロセスが発生します。アイデアをスムーズに商品化して市場に売り出すにはいかに低予算で商品化できるかが重要になります。

5、商品の開発の前にガイドラインを良く確認する。
クラウドファンディングでは、会社やサービスごとにガイドラインが異なります。

そのため、商品を開発前段階で事前にサービスの利用規約がガイドラインをよく読んで、自分の考えているアイディアや商品のプロジェクトが審査を通ることができるのかは事前に調査しておきましょう。

また、クラウドファンディングサービスによって専門とする領域やビジネス的に特化している内容は異なります。実際にプロジェクトを立てる際には、利用するサービスもよく検討するようにしましょう。

■まとめ
クラファンにより起業してアイデアを商品化していく方法についてご紹介してきました。自己資金だけでアイデアを商品化していくことは非常に大変ですが、希少価値が高く自分が関与して作り上げた商品を欲しがっている顧客はたくさん存在しています。

一方では、ニーズなくして商品化は見込めません。アイデアを商品化することでどれだけの売上が見込めるのかを市場調査することが必要です。マーケティングで、最も重要な概念の一つが顧客ニーズです。

ニーズとは、人々が生活したり、仕事をしたりする上で感じる「現状」の様々な不満や欠乏が、「理想的な状態」と比較したときのギャップです。

基本的に販売者側と購入者側の目線は全く違います。いくら自分が良いと思っていても、購入者側はそこまで良いと思っていない場合もあります。アイデアを商品化していくには自己満足で終わらないことが重要です。

ベンチャー企業の場合、既に確立されたクラファン上の販路の活用をしない手はありません。また、資金調達の方法も多岐に渡り良いプロジェクトであれば、それなりの資金が集まります。

つまり、通常の資金調達や販売手法と比べてクラウドファンディング上でのビジネスならば、起業と同時にアイデアを商品化していくことは容易だと言えるのです。

クラウドファンディングを利用して、目標とする金額を集めることもアイデア商品化への近道です。ぜひ温めている画期的な商品のアイデアがあれば、メーカーとして商品化を目指しましょう。

「いかなる企業にも、3種類のイノベーションがある。製品とサービスにおけるイノベーション、市場、消費者の行動や価値観におけるイノベーション、製品を市場に持って行くまでの流通におけるイノベーションである。」

<ピーター・ドラッカー>

■最後に
商品企画は、アイデアやひらめき、創造性などが欠かせない仕事ですが、それ以上に、しっかりとしたリサーチで市場のニーズを把握すること、そして予算などの諸条件と折り合いをつける調整力も求められます。

クラウドファンディングに取り組む上でも感覚だけではなく、数字で物事を判断したり、筋道を立てて「売れる」と考える理由をリード顧客にプレゼンテーションしたりするなど、幅広いビジネススキルが必要になります。

新たに商品開発に取り組もうとする人ならば、大なり小なり自社で全ての仕事を完結させようと力が入ってしまうことでしょう。

ですが、商品開発において、自社で押さえておきたいコア技術以外は、協力企業など外部への委託も考慮しながら開発を進めることが成功の秘訣になると言えます。

協力企業を活用するメリットとしては、自社の投資リスクの回避、自社にない技術の活用、生産量変動への対応力強化、開発から商品化までのスピード化などがあります。

新しい商品を生み出し売上を伸ばしたいという課題は、利益を追求する中小企業にとって商品開発は大きなテーマです。

しかし、アイデアがなかなか出てこなかったり、アイデアはあるもののカタチにできなかったりと、新商品の開発に苦戦する中小企業はとても多いのではないでしょうか。

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■クラファンで売れる商品開発をしたい企業様へ
自社ブランドの商品をOEMで生産することで、商品に対する愛着が増したり、消費者のダイレクトな感想が聞けるようになります。

自社商品であれば、商品を工夫したり改善しやすくなり、商品力の向上、更に自社の得意とする「強み」に磨きをかけることができます。

クラファンでは、商品の企画が肝となるため、OEMが最適です。

そのため、OEMの委託を始める場合、一緒に製品を作り上げる大事なパートナーとなる受託企業を探して行くことが最重なファクターになります。アパレルに強いOEM会社、食品に強いOEM会社などがあります。

基本的にはOEM会社の得意分野と自社の製品分野があっている会社を探すケースが多くのなります。良いOEM先は簡単に見つからないことも多いです。

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本田季伸のプロフィール

Avatar photo 連続起業家/著者/人脈コネクター/「顧問のチカラ」アンバサダー/プライドワークス株式会社 代表取締役社長。 2013年に日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」を開設。プラットフォームを武器に顧問紹介業界で横行している顧問料のピンハネの撲滅を推進。「顧問報酬100%」「顧問料の中間マージン無し」をスローガンに、顧問紹介業界に創造的破壊を起こし、「人数無制限型」や「成果報酬型」で、「プロ顧問」紹介サービスを提供。特に「営業顧問」の太い人脈を借りた大手企業の役員クラスとの「トップダウン営業」に定評がある。

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