リーダーとは?社長やリーダーになるために必要な経験・スキル

投稿日: 作成者: KENJINS運営会社社長 カテゴリー: 運営会社社長   パーマリンク

近年、会社経営者である社長や取締役だけでなく、リーダー職や管理職以外のメンバーにおいても、それぞれがリーダーシップを身につけることが求められています。

この背景には、事業環境の変化のスピードアップに加え、女性活躍推進などの従業員のダイバーシティ(多様性)推進が影響しています。

多様性を企業の力に変えていくためには、メンバーそれぞれがリーダーシップを発揮し、シナジーを生み出していく必要があります。

そこで今回は、リーダーとは何か、社長やリーダーになるために必要な経験・スキルついて解説します。

「生まれながらのリーダーはいない。リーダーは作られる。そして、リーダーは他のものと同様、努力によって作られる。それがすべてのゴールを達成するために払わなくてはならない対価である。」

<ヴィンス・ロンバルディ>

■リーダーとは?
リーダーとは、先導者、指導者や統率者を意味し、先頭に立って人々を引っ張る役割の人です。リーダーシップとは集団をまとめ、その目的に向かって導いていくマインドと人を動かす機能を果たすスキルのことです。

先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態なVUCA(ブーカ)の時代においては、方向性を打ち出して組織を引っ張る「リーダーシップ」が求められているという論調が多くなっています。

一筋縄では解決・対応できない問題や、事前に対策を打てなかった問題が多く、それが多方面に渡っています。これがVUCA時代の大きな特徴です。

そのような変化に対応するためには、リーダーがビジョンを打ち出し、課題達成に向けてメンバーを方向付ける役割が必要不可欠になります。

リーダーが物事の計画を立て、皆を説得し、組織化した後、その活動を実施・維持することが欠かせない要素になります。

リーダーシップの要は、ビジョンを描き、組織やチームが進む方向を定めることです。新たなビジョンを描くためには、人を惹きつける資質と臨機応変に革新的なアイデアを生み出す発想力が必要です。

リーダーになる人は、以下の4つの基本的な役割を発揮できる人だと言われています。

■リーダーが担う4つの役割
企業の管理者としてリーダーは、企業の資源であるヒト・モノ・カネ・情報を最大限に使って、できる限り機会損失を少なくしながら、組織が目指す目標を達成する役割を持ちます。

具体的には、計画化、組織化、指揮、統制の4区分を順にしたサイクルで目標を達成へと導きます。

1、計画化
リーダーとして活躍するためには、まずは、組織の中でもそのリーダーが管理する会社の目標や組織のビジョン、チームとしての目標を明確化します。

経営計画書の作成やKPIの設定などがこれにあたるでしょう。

発想力と対になるのが決断力です。考え出した幾つものアイデアの中から1つを選び取り決断する能力は、リーダーシップの発揮に必要不可欠な能力といえるでしょう。

そして、KPIを実際に達成するために、具体的な計画を立てます。5W1Hなど誰がいつまでに、どのような方法でといった点を押さえてより具体的に示せるようにします。

2、組織化
リーダーシップを発揮して組織やチームを先導していく人には行動力があります。社員や部下にビジョンを理解してもらうといった目的のためにためらいなくアクションを起こせる行動力は、リーダーシップの重要な要素の1つです。

計画が決まったら、チームの中で仕事を割り振ります。場合によっては、他部署のメンバーに仕事を依頼する場合もあるでしょう。プロジェクトとなどの場合は、部署をまたいで一からチーム編成することもあります。

目標達成のため明確な指示・命令をメンバーに伝え、仕事の手順についてマニュアルが必要な場合は用意します。

3、指揮
リーダーが的確に指示・命令を伝えたとしても、本人に仕事に対してのモチベーションや実行できる能力がなければ業務は円滑に遂行されません。

「リーダーシップを発揮する」ということは、「周囲の人を動かす」ことです。周囲の人の心を動かし、行動を変えていくには、自分の考えや思いを適切に伝え、相手の言動を正しく読み取るコミュニケーション能力が必要不可欠です。

メンバーのモチベーションを引き出すよう目標管理制度を導入したり、OJTなど教育制度を充実させたりすることが重要です。一人ひとりが能力を発揮できるよう、時にはメンバーを叱咤激励し指揮していくことが必要となります。

4、統制
リーダーは、ある一定の期間を設定しておき、目標までの評価を行い、見直しを実施する必要があります。

計画通りに進んでいるか目標達成度合いを確認し、滞っている業務がある場合、計画を軌道修正する必要があるでしょう。

評価の方法については、数値的な面にばかり焦点をあてずに質的な部分や、外部要因なども考慮して考える必要があります。この評価の部分は、メンバーのモチベーションにも影響があるため工夫が必要でしょう。

基本的にはこの4区分を1サイクルとして、リーダーはチームの管理をします。

リーダーは常に革新的なアイデアをメンバーと共に創出しながら、このサイクルを実施することが求められます。その際、人を動かす鍵となるのが人間力です。

■リーダーの人間力とは?
リーダーの持つ人間力とは「利他の精神」を持って人と接するマインドを指します。

つまり、人間力の高い人とは「利他の精神」に溢れる人であり、人間力の低い人は利己的な言動の多い人だということです。

人間力とは「力」とは書いてあるものの、他のスキルと違って定量的に高低を語られるようなものではなく、あくまでも「他人に対する姿勢」を表すものだと言えます。

内閣府が2003年にまとめた「人間力戦略研究会報告書」によると、人間力とは次のように定義されています。

人間力とは「社会を構成し運営するとともに、自律した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」とされています。

「リーダーシップを発揮する」ということは、人間力を鍛え上げることで「周囲の人を動かす」ことです。周囲の人の心を動かし、行動を変えていくには、自分の考えや思いを適切に伝え、相手の言動を正しく読み取るコミュニケーション能力が必要不可欠なのです。

■人間力が高いリーダーの5つの特徴
人間力が高いリーダーのには、どのような特徴がみられるのでしょうか。ここでは、とくに「社会・対人関係力的要素」や「自己制御的要素」にフォーカスして考えていきたいと思います。

1、リーダーシップがある
人間力が高いリーダーは、自分の信念のもと「意欲」をもって行動します。それは、目標達成のために必要な力であるといえます。

自分の目標、チームの目標、いずれに対しても達成のため努力する姿勢は、周囲の人々を感化する力をもっています。このような人が「リーダーシップ」を発揮するとチームは目覚ましい成果をあげるでしょう。

2、弱い部分も含め、自分を良く知っている
どんなに人格的に優れた人でも、まったくネガティブな感情を抱くことのない人間などいません。

人間力のあるリーダーは、自分の中に生じる嫉妬心や劣等感、エゴといったネガティブな感情を否定も肯定もすることなく認め、そうした感情を抱く自身の弱さも含めて、自分というものをよく理解しているという特徴があります。

3、自己肯定感の核となるものを持っている
自己肯定感とは、「他者と比較することなく、ありのままの自分を肯定する感覚」のことです。人間力のある人は、自己肯定感の核となるような、自分に対して一定の「自信」を持っています。

リーダーの持つ自信は、「〇〇ができる」といった能力面に限らず、「心身ともに辛かったが逆境を乗り越えることができた」「〇〇の分野に関して、自分は誰よりも努力をしてきた」などの経験面から生じるものも含めます。

4、視野が広い・視座が自由
自分は社会の一員であるという「公共心」をもっているため、自分の身の回りだけでなく、その先にある社会まで見通す視野の広さをもっています。

真のリーダーは、視座が広く、物事を見る目線が偏っていません。

リーダーはさまざまな角度から事象を捉える柔軟さを身につけています。また、危機的状況に陥っても逃げない、責任を取る能力があるといった誠実さを兼ね備えていることが求められます。

5、他者のことを想う力が強い
高い能力を持ち安定したパフォーマンスを発揮する人であっても、「信頼できない」と感じる人に付き従うことはできません。

リーダーシップを発揮して多くの社員や部下を率いるためには、何よりも彼らから信頼されている必要があります。

人間力のあるリーダーは利他的である傾向が強く、常に相手の立場に立って考える習慣が身についています。

「他者に貢献できる人間でありたい」「他者を理解できる人間でありたい」と、他者を主語とした自分のありたい姿像を持っています。

■リーダーとして人間力を磨く3つの方法
それではリーダーになるために人間力を磨くには、具体的にどのような取組みをすれば良いのでしょうか。

これもさまざま解釈があり、一概にこれをすれば人間力が高まるというものはありません。しかし、リーダーが成長への意欲をもち、忍耐強く自分を磨き続けることが人間力を高める近道であることは間違いないでしょう。

1、高い志を持つ
リーダーとして、人間力を高める第一歩は「自分はこうありたい」という理想を「志」として掲げることです。

「志」という言葉が大袈裟であれば「目標」と置き換えてもよいでしょう。その目標に向け忍耐強く努力を重ねることです。

発想力・決断力・行動力を身につけ、高めるためには、業務においても日常生活においても意識して意思決定を行うことが効果的です。

これまでの慣習に即して手段を決定することの多い方や、複数の選択肢の中から決断することが苦手という方の場合、時間がかかることかもしれません。

しかし、このような意思決定プロセスにしっかりと向き合うことで、リーダーシップ能力を高めていくことができます。

2、共感力を高める
リーダーには、周囲からの共感力を高めることも大切です。

共感力とは「言葉にされない相手の気持ちを察して寄り添うことができる力」とされます。傾聴やペーシングなどのコミュニケーションスキルは、周囲との信頼関係を築くことに役立ちます。

傾聴とは、相手の声に耳を傾けてしっかりと話を受け入れることです。リーダーには、ただ話を聞くだけでなく相手の考えや思い、価値観を受け入れ、尊重する姿勢を持つことが求められます。

業務に関する相談や報告を受ける際に傾聴やペーシングを行うことで、相手は「自分のことを理解し、共感してくれる」「この人と話していると安心する」と感じ、信頼度が深まります。

3、チームメンバーのことを信頼する
リーダーがメンバーからの信頼を集めるためには、まず自分自身がメンバーのことを信頼する必要があります。チームが進む方向性にズレが生じないよう、メンバーの進捗を確認することは大切です。

しかし、その際に細かい点まで指示をしたり何度も進捗を尋ねたりといった行動を取ってしまうと、メンバーは「自分に仕事を任せてくれていない」「信頼されていない」と感じてしまいます。

指示や確認を最小限に抑えて業務を一任することでメンバーへの信頼を伝えることができ、信頼関係が構築されます。

■まとめ
リーダーとは、チームの目標達成や課題解決に向けてメンバーを束ねていく指導者や統率者、先導者、会社のトップである社長などを指します。

組織の社長がリーダーとして存在する意義としては、会社としてビジョンを打ち出し、目的の達成に向けたアクションを起こすために計画を立て、メンバーの能力を見極め適切な指示をし、業務や使命を遂行していく役割を果たすことにあります。

リーダーに欠かせない資質であるリーダーシップとは、「指導力・統率力」などと表現され、ある一定の目標達成のために個人やチームに対して行動を促す牽引力のことです。

リーダーになる基本的なポイントとしては、主に以下の3つになります。

・リーダーとして目標達成のためのビジョンや方向性を示す。
・ビジョンが実現するように、スタッフのモチベーションを維持しながら励ます。
・リーダーがビジョンを実現するにあたって問題となる部分を解消する。

チーム全体で成果を上げるには、リーダーの力だけでは成し得ることはできません。

リーダーとしてメンバーそれぞれが周りに好影響を与えつつ、どのように行動していったらいいか自主的に行動していけるように導く力が求められるのです。

また、どれだけ発想力や決断力に優れている人でも、精神的な浮き沈みがあっては十分に能力を発揮できなくなります。そのため、常時リーダーシップを発揮するには精神的な安定が必要です。

リーダーシップを発揮し、組織やチームの人員を率いていく過程においては、そのビジョンや取り組み方に対して批判や反論が寄せられることもあるはずです。

真のリーダーになりうためには、どのような厳しい環境に置かれた場面においても冷静な態度を保ち、様々な意見を受け止めて寛容な対応を取ることのできる成熟したマインドが必要となるのです。

■最後に
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その中には、エグゼクティブ・コーチングにより、リーダーの意志決定をサポートし、会社の方向性を引き出し、経営者の目標達成に導くことに精通した顧問やプロ人材が沢山揃っています。

組織のリーダーである社長や経営幹部には、優秀なコーチという存在がいることで、各ゴールに対してKPIを設定し、達成目標の進捗の管理や社内への取り組みの浸透を加速することができます。

特に経営計画書の作成やマーケティング戦略の立案、法人営業の活動を強化する施策、SDGsを考慮したビジネスモデル構築についてのアドバイスや実行支援を受けたいという場合は、顧問やプロ人材に相談することが近道になります。

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本田季伸のプロフィール

Avatar photo 連続起業家/著者/人脈コネクター/「顧問のチカラ」アンバサダー/プライドワークス株式会社 代表取締役社長。 2013年に日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」を開設。プラットフォームを武器に顧問紹介業界で横行している顧問料のピンハネの撲滅を推進。「顧問報酬100%」「顧問料の中間マージン無し」をスローガンに、顧問紹介業界に創造的破壊を起こし、「人数無制限型」や「成果報酬型」で、「プロ顧問」紹介サービスを提供。特に「営業顧問」の太い人脈を借りた大手企業の役員クラスとの「トップダウン営業」に定評がある。

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