本日の「賢人たちに学ぶ 道をひらく言葉」を贈ります。
「一頭の羊に率いられた百頭の狼群は、一頭の狼に率いられた百頭の羊群に敗れる。」
<ナポレオン>
組織のパフォーマンスを高めるためには、貴重な「資源」であり、主要な競争優位性の源泉のひとつとなる「社長=企業トップ」の人間としての器を大きくし、ギアと出力を上げ続けることです。
なぜなら、経営者の究極の使命は企業を持続成長させることですが、スタートアップの方向性を決め、努力目標を決断し組織力を高め、チームを鼓舞するのは起業家であり、「会社の将来は社長の双肩にかかっている」と明言できるからです。
既に上場している大手企業であれば、経営者が創業した社長でなく、二代目社長に移行されている場合、資金繰りに苦労した経験や創業の想いを知らない二代目社長=弱い羊に世代交代したことで、その栄華が瞬く間に滅びた事例が過去の歴史の中でも多々あります。
また、旧態依然の業界で独占市場が成り立っているような場合に、狼の如き勇猛果敢な若きベンチャー起業家が登場したことにより、市場のポジションが知らぬ間に奪われる現象が起こるのです。
狼のボスは、群れの中で「殿(しんがり)の責務」を自ら引き受け、リーダーとして群れの誰も取り残されないよう、全員が同じ道を歩くように周囲に気を配り、群れの一員を守るためにあらゆる方向に走り出します。
組織のリーダーであるということは、狼のリーダーが取る行動の様に、必ずしも先頭に立つということでは無く、自分のチームメンバーを鍛え上げ適切に配置し、「トップマネジメント」を行い後方支援する役割も欠かせないのです。
組織を牽引するトップとして人間の器を大きくしてますか?
<本田季伸>