ランチェスター戦略とは?勝利の方程式は捨てることである理由

投稿日: 作成者: KENJINS運営会社社長 カテゴリー: 運営会社社長   パーマリンク

中小企業の場合、会社のHPを見ても関連性に乏しい多方面の商品やサービスを扱い、一体何屋なのか?が分からない会社が意外と多いです。

経営資源を豊富に持つ大手企業が、特定の分野一つに絞り込んだベンチャー企業に負けることがあります。

真の起業家を目指すならば、「フォーカス」することのメリットを理解し、少ないチャンスの中から「これだけは!」というものを見つけることが「勝利の方程式」になると言っても過言ではありません。

つまり、最も重要なことにイエスと言うために、その他すべてにノーと言う覚悟を決めることこそが限界を打ち破る最高の武器になるということです。

そこで今回は、ランチェスター戦略と勝利の方程式は捨てることである理由について解説します。

「選択とは、行動なのだ。与えられるものではなく、掴み取るものだ。選択肢は限られているかも知れない。それでも、選択肢の中から何を選ぶかは、いつだって自分次第だ。」

<グレッグ・マキューン>

■ランチェスター戦略とは?
ランチェスター戦略とは、販売競争に勝つための理論と実務の体系で、世界で最も広く利用されている戦略の1つだと言われています。

弱者が強者に勝つための戦略論であり、中小企業が大企業に勝ち抜くために役立つ戦略です。

特定のビジネスで競合会社と戦う場合には、戦闘力が同じであれば人数が多い側が勝ちます。そのため、弱者は、正面から挑んでも強者には勝てません。

ベンチャー企業では、次の「弱者の5大戦略」をもって強者に勝つとされています。

1、局地戦:ビジネスの領域を絞る。
2、一騎打ち:1社限定と競合する。
3、接近戦:敵ではなく、顧客に接近する。
4、一点集中:1点に絞って戦う。
5、陽動作戦:競合相手の裏をかく戦法。

■ランチェスター戦略のルーツ
ランチェスター戦略は、弱い立場にある側が強者にどのようにして挑むかを考えた弱者の戦術で、軍事的な戦い方を基にして編み出された戦略です。

単純に兵士によって戦闘力が決まるのではなく、兵士個人の質を高めるなど戦術の工夫を重要としています。

元々は、イギリスの航空工学のエンジニアであったF・W・ランチェスター(1868-1946)が第1次世界大戦の際に提唱した数理モデルによる軍事戦略論がその始まりです。

第2次世界大戦中にコロンビア大学の数学教授B・O・クープマンとアメリカ海軍作戦研究班が軍事目的のランチェスター戦略として展開し、日本の田岡信夫(1927-1984)が企業の販売戦略として確立させました。

ランチェスター戦略では、市場シェアが1位の企業(事業者)のみを強者、それ以外すべてを弱者と定義し、第1の法則を適用した「弱者の戦略」と、第2の法則を使った「強者の戦略」を展開しています。

■弱者の戦略とは?
弱者の戦略とは、マイケル・ポーターが提唱した「差別化集中戦略」を指します。一般的にシェア1位の企業は、規模が大きく人数も多いと考えられます。

大きな市場では第2の法則が適用され、弱者は負けてしまいます。そのため、弱者は戦うべき市場を決め、その市場において1人あたりの販売能力の競争に持ち込み、差別化させることの重要性を説いています。

一方で強者の戦略とは、人数で勝負できるようにすることです。つまり、弱者が取った差別化をなくすように、強者が真似をすることである。真似をすることで1人あたりの販売能力の差をなくし、人数での勝負に持ち込めるという考え方になります。

■ランチェスター戦略を取る3つのメリット
中小企業にとって特化することがどのようなメリットをもたらすのかをご説明します。

1、資源最適化ができる
中小企業が、あらゆる種類の商品を網羅して製造し、大量販売しようとするのは無理があります。その理由は、商品の企画開発や生産、仕入れ規模の大きな大手企業にはなかなか太刀打ちできないからです。

目指すべきは逆に、大手企業が特化しにくい特定分野・優良商品だけをセレクトして売る専門店化です。

「選択と集中」によって扱う商品を絞り込むことで、より専門的な運営が行え、さらにニッチな利用者に認知が拡大していくことによるリピート購入も見込め、製造や在庫の管理が簡素化され、資源の最適化につながるといった、非常に効率的な運営を行う流れを作ることができます。

2、価格競争に強くなる
商品を絞り込んで品揃えを固定化できれば、価格競争でも有利な状況を作れます。ある程度の仕入れ規模を保ちつつ仕入先との関係を密にしていけば、製造原価や仕入れ価格を抑えることも可能となるでしょう。

ただし、競合との価格競争に巻き込まれることは決して好ましい状況ではありません。

限られた商品に集中・特化することで、他の大手企業が参入しにくい商品環境を作り、過剰な価格競争を回避することが目指すべき方向性だということを覚えておきましょう。

3、商品をはっきりユーザーに説明できる
商品、ターゲット、用途を絞り込むことで、ユーザーに対してわかりやすく、より専門的かつターゲットに対してダイレクトな訴求が行える商品説明ができるようになります。

サイトの見せ方もシンプルにできるでしょう。結果、ユーザーが理解しやすく、利用しやすいサイトを構築することができます。

逆に言えば、専門店化していることが感じられず、サイトを訪れた人に集中・特化していることがはっきりと伝わらなければ、絞り込み戦略を行う意味がありません。

■ランチェスター戦略の3つの勝利の方程式
ランチェスター戦略には、守るべき3つのグランドルールがあります。3つのグランドルールについて解説しましょう。

1、1点集中主義
1点集中主義は、攻撃目標を1つに絞り、達成するまで集中して攻撃し続けるという考え方です。

例えば、勝ち目のある商品、地域、流通、顧客を設定して、そこに経営資源を集中して投入します。要素を分散させずに、集中させて競合相手から負けない状況をつくり出すのです。しかし1つの市場に継続して集中する状況は、非現実的といえます。

2、足下(そっか)の敵攻撃の原則
足下(そっか)の敵攻撃の原則とは、市場シェアで成果を出したい場合、自社の1ランク下の競合他社(足元の敵)を攻撃(売上を奪う)するという考え方です。

理由は自社よりも強い敵と戦って体力を失うよりも、勝ちやすい敵と戦った方が勝ち目があるからです。1ランク下の敵を倒せば自社は伸び、敵は下がるため差は倍もつきます。

3、No.1(ナンバーワン)主義
ランチェスター戦略の結論は、No.1(ナンバーワン)になること。しかも2位を圧倒的に引き離した1位で、それ以下は2位であっても弱者という考え方です。

その際のNo.1は総合力ではなくて、ある市場においての1位となります。

それについての明確な定義は、「2社間競合、単品の客内シェアであれば1位と2位との間に3倍の差」「それ以外は、約1.7倍の差を2位に対して付けた1位」です。

■ランチェスター戦略の注意点
集中戦略とは、特定の顧客層や市場セグメントや特定の地域市場、特定の流通チャネルなどに集中する戦略になります。

ハーバード大学ビジネス・スクールのM.E.ポーター教授が提唱した3つの基本戦略の1つです。

集中戦略によりコスト低減を図るか(コスト集中)、差別化を図るか(差別化集中)、あるいは双方を達成します。集中戦略では、特定のターゲットを狙います。

その理由は、ターゲットを絞り込むことで、競合他社より効果的に、かつ効率よく戦い経営資源を集中させることが可能になるからです。

ただし、集中戦略のリスクとしては、顧客のニーズが少なすぎて十分な売上を創出できないと、集中化によって実現した差別化の価値を維持できなくなることが考えられます。

また、地方都市では、大型のスーパーができると、昔ながら肉屋、魚屋、八百屋など、専門店でありながらも顧客を奪われる現象が起こることがあります。

つまり、注意すべき点としては、戦略的に絞り込んだターゲット市場と全体市場との間で要求される商品やサービスのニーズの差が小さくなったり、品ぞろえが豊富な大型点が出現すると利便性という観点により、集中の効果が減殺されることがあるという点になります。

■まとめ
ランチェスター戦略の強者とは、特定の市場でシェアNo.1の企業のことを指します。逆に言えば、シェア2位以下の企業はどんなに規模が大きくても弱者です。その際、「特定の市場で」という部分が非常に重要です。

ランチェスター戦略における方法論は、一言でいえば特定の市場内でNo.1を達成することです。なぜなら、No.1を達成すれば、様々なメリットが手に入るからです。

・「●●ならこの会社」 というブランドイメージが手に入る。
・得意分野があることで認知されやすい。
・信頼性が高まるので価格競争に巻き込まれづらい。
・口コミ紹介やSNSの共有でも広まりやすい。

どれも企業にとっては、喉から手が出るほどほしいメリットであり、売上げ拡大にも直結します。

今では誰もが知る大企業となったユニクロも中小企業だった時代にフリースに特化したランチェスター戦略を駆使することで飛躍的な成長を遂げました。

最近よく街で目にする「高級食パン専門店」「オムライス専門店」などの特定の領域に絞った店舗もランチェスター戦略を活用しています。数あるマーケティング戦略のなかでも、ランチェスター戦略は中小企業や零細企業、個人事業主でも実践しやすい点で優れています。

ランチェスター戦略でのNo.1とは、自動車業界におけるトヨタやハンバーガーショップでのマクドナルドのように、数千億・数兆円の市場で1位になることを必ずしも意味しません。

むしろランチェスター戦略が重視しているのは、極めてミクロなニッチ市場で1位を獲得することです。「小さな1位」をコツコツと積み重ねることこそが、ランチェスター戦略の本領であり、強力な競合他社に唯一勝てる「弱者の戦略」となるのです。

■最後に
日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」では、新規事業立ち上げや新商品開発のアイデア提供、事業計画書の作成からビジネスの運用まで、豊富な実績を持つ新規事業開発に関して卓越したノウハウを持つ顧問が集結しています。

新規事業開発のアイデアや市場開拓の知見やスキルが不足している場合には、同業界において新規事業開発に詳しい外部顧問から、コンサルティングや実行サポートを受けることをお勧めします。

新規事業開発にあたっては、ビジネスモデルの構築、ポジションングの方向性の検討、ホールプロダクトの開発方針策定、人脈を活用したアライアンスや企業間取引に必要な新規販路開拓など、幅広い専門家が必要になります。

その点、日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」には、各業界の特定の事業会社で新規事業開発の経験が豊富にあり、顧問としてサポート実績のあるプロ顧問人材が5000人以上集結しています。

沢山の新規事業立上げの場数を踏んだ顧問なら、特定の業界や事業会社で新規事業を立ち上げる過程で培った豊富な知識、経験、人脈を活かせるため、社員の採用とは異なり費用対効果のパフォーマンスが圧倒的に高いです。

また、1つの事業を飛躍的に成長させた体験がある顧問には別な事業でも成功パターンを再現できるノウハウがあるため、成功要因を押さえたビジネスモデルの構築のアドバイスから戦略立案、事業展開の実行までのトータル支援サービスを提供することが可能になります。

外部の顧問やプロ人材からアドバイスを超えた、実行サポートを受けることで、新規事業開発の進め方などのコンスタントな意見交換やアイデア創出、重要なセクションでの適切な判断に役立ちます。

また、自社のメンバーでは解決困難なフェイズやどうしても補えない部分をプロジェクトメンバーの一員として入り、新規事業開発の推進を強力にサポートすることができます。

日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」なら、成果報酬型で新規事業のアイデアを提供したり、新規事業立上げの実務を委託することも可能です。未開拓の分野にチャレンジしたい企業様は、是非、一度お気軽にご相談ください。

【人数無制限】顧問のサブスクと言えば、業界最安値のKENJINS
https://kenjins.jp/lp/subscription/

■サービスの成長期にある企業様へ
新しい商品やサービスをターゲットへ普及させるためには、アーリーアダプターの存在が非常に重要となります。

アーリーアダプターにサービスを導入して貰い成長期ステージに移行するためには、革新的というだけでなく十分なトラクションを獲得できているかがカギとなります。

法人企業の販路開拓においても大手企業のコネクションや人脈ネットワークを豊富に保有する顧問をアンバサダー的に活用し、「トップダウン営業」により、大手企業の導入実績を早期に獲得できたことでその後の飛躍的な成長に繋がったベンチャー企業が沢山あります。

日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」では、スタートアップのキャズムを乗り越える支援を行うべく、営業顧問の「成果報酬型」で「トップダウン営業」を「人数無制限」で複数の顧問に依頼できる営業支援サービスを提供しています。

【無料お試し】が可能ですので、まずは会社アカウントを登録し、是非、どのような顧問がいるか選定をしてみてください。

【人数無制限】複数の顧問が成果報酬型でトップダウン営業を支援
https://kenjins.jp/lp/saleslep/

本田季伸のプロフィール

Avatar photo 連続起業家/著者/人脈コネクター/「顧問のチカラ」アンバサダー/プライドワークス株式会社 代表取締役社長。 2013年に日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」を開設。プラットフォームを武器に顧問紹介業界で横行している顧問料のピンハネの撲滅を推進。「顧問報酬100%」「顧問料の中間マージン無し」をスローガンに、顧問紹介業界に創造的破壊を起こし、「人数無制限型」や「成果報酬型」で、「プロ顧問」紹介サービスを提供。特に「営業顧問」の太い人脈を借りた大手企業の役員クラスとの「トップダウン営業」に定評がある。

経営者・採用担当者の皆様へ 日本最大級の顧問契約マッチングサイトのKENJINSでは、年収700万年収1500万クラスのハイクラス人材を、正社員採用よりも低価格で活用可能です。顧問のチカラで圧倒的な成果をコミットします。

この記事にコメントする


この記事の関連記事

起業家としてのキャリアプランの描き方と実現手順

起業家 キャリアプランを具体化する完全ガイド 起業を目指す方が自分の道筋を描くには、単なる夢や漠然とした願望ではなく、具体的な行動計画が必要です。まずは自分の強みや市場のニーズを照らし合わせ、短期・中期・長期の目標を設定します。資金計画やスキル習得、ネットワーク構築の優先...[続きを読む]

机上の空論で終わらせず、思い切って飛び込んでいますか?

本日の「賢人たちに学ぶ 道をひらく言葉」を贈ります。 「自分にできること、あるいは夢に思い描いている ことはすべて実行に移すことだ。 大胆であれば、非凡な能力と不思議な力を発揮できる。」 <ゲーテ> 大志を実現させるには、本当に必要としているものは、 必要な時に満たされると...[続きを読む]

周囲を気にせず出過ぎた杭になることを目指していますか?

こんにちは、本田季伸です。 「出る杭は打たれる。でも出すぎた杭は注目される。」 アメリカ・ユーモア作家<ジョシュビリング> 大きなチャンスを掴むには、「出る杭になること」を恐れず、 自分の「専門性」や「人間的な魅力」を効果的に表現し、 市場へ積極的にアピールすることです。 ...[続きを読む]

破壊的イノベーションとは?MOTが産業構造を劇的に変える理由

日本企業はこれまでに、世界で数々のイノベーションを起こしてきました。しかし、時代の変化が激しい今、これまでとは違うタイプのMOTによる「破壊的イノベーション」が求められています。 なぜなら、国際競争が激しさを増す中、さまざまな業界で従来の付加価値付与のビジネスモデルでは、立ち行...[続きを読む]

パラドックスの壁を乗り越えカニバリゼーションに挑んでますか?

本日の「賢人たちに学ぶ 道をひらく言葉」を贈ります。 「私は毎朝目覚めると、世界を変えるぞ、すごく楽しい一日にするぞ、とふたつの決意をする。お陰で、その日の計画が難しくなることがある。」 <E・B・ホワイト> スタートアップ企業が革新的なビジネスモデルに挑む際には、収益モデ...[続きを読む]