承認欲求とは?承認欲求が強いプロ人材が大きな成果を上げる訳

投稿日: 作成者: KENJINS運営会社社長 カテゴリー: 働き方改革   パーマリンク

facebookへの記事やInstagramに写真を投稿した際に、「いいね!」ボタンを押して貰えると嬉しく感じませんか?

現在、SNSが世の中に普及したことが、トリガーとなり「承認欲求」の高まりに拍車を掛けたと言われています。

facebook、Instagram、twitter、YouTubeなどのSNSが登場したことで、個人でも手軽に情報発信ができるようになりました。

それと同時に、自分が投稿した記事や写真に他者がリアクション可能になったことで、「いいね」の数を気にする人が増えました。また、芸能人やインフレンサーの場合には、フォロワー数が多いことが人気が高いことを表すバロメーターになっています。

そこで今回は、承認欲求とは何か、承認欲求が強いプロ人材が大きな成果を上げる訳について解説します。

「成果を上げる人と上げない人の差は才能ではない。成果を上げるかどうかは、いくつかの習慣的な姿勢と、いくつかの基礎的な方法を身につけているかの問題である。

しかし、そもそも組織というものが最近の発明であるために、人はまだ、それらのことに優れるに至っていない。」

<ピーター・ドラッカー>

■承認欲求とは?
承認欲求とは、「人から価値ある人物だと認められたい」、「自分が価値ある存在として認めたい」という欲求を指します。

アメリカの心理学者アブラハム・マズローが提唱した「欲求5段階説」によれば、人間の基本的欲求は「生理的欲求」「安全の欲求」「所属と愛の欲求」「承認欲求」「自己実現の欲求」の5種類があるとされました。

承認欲求は、5段階の上から2番目にあたる高次な精神的欲求に位置付けられています。

承認欲求は、承認する対象によって2つあります。

・他者承認:他人から認められたいという欲求
・自己承認:自分を自分で認めたいという欲求

劣等感が強い人など、自分に自信を持てないタイプの人は自己承認が苦手な傾向があります。 日本人は特に期待を裏切れないといった切迫した感覚に陥りやすく、他者承認を求めやすいという傾向があります。

承認欲求は、人間に備わった自然な欲求になりますので、食欲を持たない人が存在しないように、承認欲求が完全にゼロという人は存在しません。

組織づくりを行う上でも、他人の行動承認を積極的に行うことによって、お互いに働きやすいような関係を築けたり、生産性が向上するなどの効果も期待でき、承認欲求を満たす仕組み作りは非常に重要と考えられています。

■承認要求が重要になった背景
自分の日頃の仕事ぶりや仕事の成果を他人に認めて貰いたいというのは、誰しも大なり小なり持っているものです。

1、SNSを使う人が増えた
SNSで情報を発信すること可能になっただけではなく、時代とともに変わった価値観の変化も承認欲求の高まりに大きな影響を与えています。

自己承認欲求が強い人は、とにかく自分という存在を大きく見せようとします。SNS上でブランド品を買ったり、旅行をしたという自慢投稿を頻繁に繰り返す人が多いです。

自撮りの写真を多くSNSに投稿するのも自己承認に対する欲求の強さの表れだと言えます。SNS上に自分の顔をアップするのは抵抗がある人が多いと思いますが、自己承認欲求が強い方は自撮り写真をむしろ多くアップします。

加工した自撮り写真をフォロワーに見て貰うことで「自分は他の人に見られてる」という意識を深め、自己承認欲求を満たしたいと思うようになります。

2、個人の時代への変化
戦後復興期においては、工業化が進み価値を発揮する主体は「業界」でした。そこから高度経済成長期に入ると、価値を発揮する主体は「企業」へと変わっていきました。

そして、インターネットの活用が当たり前になった今、価値を発揮する主体は「個人」へと移り変わってきました。

言い換えれば、個人が企業の中に埋没していた時代から、個人が前面に出る時代へと変わってきたと言えるでしょう。このような時代の変化の中で、社会からは価値を生み出す一人としての「個人の時代」に移り変わりました。

「個人の時代」とは、いったいどのような時代なのでしょうか?

多くの人は、「起業」や「インフルエンサー」、「副業」などの言葉が思い浮かぶでしょう。大手企業の看板ではなく、スキルを磨き「個人で稼ぐ時代」に突入したというイメージに近いかも知れません。

このような時代背景の変化も、承認欲求の高まりに影響を与えている要因だと言えるのです。

■承認欲求の2つの違い
承認欲求は、承認されたい対象によって2つに分類することができます。一つは他者から認められたいという他者承認、もう一つは自分自身を認めたいという自己承認です。

1、他者承認
他者承認は、他者からの称賛や社会的地位を得ることなどを通じて満たすことができるものです。一般的に使われている承認欲求は、この他者承認を指します。

他者から認められたいという欲求は、具体的には次のような欲求をいいます。

・話を聴いて欲しい、共感して欲しい。
・褒めて欲しい、高く評価して欲しい。
・自分の考えを肯定して欲しい。
・苦労や苦しみを分かって欲しい。
・気にかけて欲しい、かまって欲しい。

他者承認に関しては、気を付けるべき点があります。それは、他者承認はあくまでも低次の承認欲求であり、この欲求に留まることは危険だということです。このことに関しては、マズローも警鐘を鳴らしています。

その理由としては、他者承認はあくまで承認を得られるかどうかが他者の感じ方に依存するからです。

例えば、自分がどれだけ頑張ったとしても、他者が認めなければ評価をして貰えないということになります。言い換えると、自身の存在価値を他者からの評価に依存してしまうことになります。

低次の他者承認にのみ固執するのではなく、高次の自己承認へと移行していくことがポイントになります。

2、自己承認
自己承認とは、自分で自分のことを認めたいという欲求のことを指すもので、自信や自尊心、自己信頼などとも呼ばれています。

自己承認の欲求は、技術を磨いたり、能力を高めたり、自己信頼を高めることによって満たすことができるものです。

マズローの欲求五段階説では、他者承認よりも高次の欲求として位置づけられています。人が成長して行く上で「自己承認の欲求」は非常に重要であり、欠かすことはできません。

自己承認は、他者承認と異なり、自分の存在価値を自分の基準で考えることができます。そのため、他者に依存することなく承認欲求を満たすことができます。

■承認欲求の強い人が会社にもたらすメリット
承認欲求が強い人が会社にもたらすメリットを3つの側面から紹介したいと思います。

1、モチベーションが高い
特に他者承認の欲求が高い人は、人から認められたいという思いが人一倍強いため、認められるための努力を惜しみません。

モチベーションが高い人は組織に対してもポジティブな影響を及ぼすことが多く、あの人が頑張っているので自分も頑張ろうといった相乗効果が組織内で生まれ、モチベーションが高まることが1つ目のメリットといえるでしょう。

2、成果が出やすい
こちらも他者承認の欲求が高い人の傾向ですが、目に見える成果を上げることで他者から認められたいという欲求が高いため、結果に対してもこだわりが強くなります。

結果を出して、さらに高い目標を持ち、達成に向けて頑張る姿勢は組織に対しても好影響を及ぼすでしょう。

3、自己肯定感が高まりやすい
こちらは自己承認の欲求が高い人の傾向ですが、自分自身を認めてあげられることで、自信がつきます。

自信がつくことで、より高い目標に対しても挑戦してみようという意欲が湧きます。自己肯定感が高まり、自信を土台にして挑戦し続ける姿勢も、組織に対して好影響を及ぼすといえます。

■モチべーションを高める5つの承認力
個人の時代に活躍するには、行動することが何よりも大切になります。その際、自他のモチべーションを高めるには、5つの承認力が必要になります。

1、結果承認
結果承認とは、仕事などの成果を褒めることで相手を認めてあげる行為です。結果承認は、『明らかになった結果』に対して行うものです。

会社でいえば、目標を達成したときに褒めてあげる行為のことを指します。

・新規顧客が増えてすごいね!
・営業の効率が上がったね!
・営業で一番になってす凄いね!

激励の言葉をかけるだけでなく、成果に見合った昇給や表彰といった形で成果承認を行うことで、さらに本人の承認欲求を満たすことができます。

2、プロセス承認
プロセス承認とは、たとえ結果が望み通りでなくても『そこに至るプロセス(過程)』に対して行うものです。

【相手や自分に掛ける言葉】
・新規開拓の訪問を毎週20件やると決めて、やりきったね!
・製造を効率化するために、プロジェクトチームの活動を毎月やり続けたね!
・毎日1時間の勉強を欠かさず頑張ったね!
・プレゼンの日まで毎日家で10回の練習を続けたね!

たとえ、残念ながら結果が出なかったとしても、その人が努力したプロセス(過程)に対して、承認することができます。

・今日は、新規顧客が増えなかった。
・アポイント獲得の効率が上がらなかった。
・営業コンテストで一番になれなかった。

3、行動承認
「行動承認」とは行動そのものを承認することで、その人の行いを褒める行為を指しています。行動承認は、『今まさに行動していること、一度でも行動したこと』に対して行うものです。

・新規開拓の訪問を頑張っているね!
・営業を効率化するために、営業プロセスの分業化を進めたね!
・プレゼンに向けて家でも練習を始めたなんてすごいね!

会社なら従業員の行動を認めてあげることで、「自分の行動を見てくれている」と感じ、承認欲求が満たすことに繋がります。

4、意識承認
意識承認とは、『意識や思考』に対して行うものです。

・新規開拓に対するやる気を感じるね!
・営業の効率化を考えてくれている意欲が嬉しいよ!
・プレゼンが上手くなりたいんだね、応援してるよ!
・新規事業、頑張ろうと思っているんだね、いいね!

まだ行動に表れていない段階でも、その人のやりたいことや思っていることに対して、承認することができます。

5、存在承認
存在承認とは、その人の存在自体を認めてあげることで、あいさつはもちろん、名前を覚えて声をかけてあげるなどの行為のことです。

この存在承認は、人間関係のベースであり、最も大切なものになります、

なぜなら、人は存在を承認されてはじめて意識をプラスにでき、行動プロセスを変え、結果を出せるようになるからです。

普段とは違う異変に気づいてあげることも存在承認になります。結果、プロセス、行動、意識などその人の存在そのものに対して、承認することがポイントになります。

■従業員の承認欲求を満たす重要性
従業員や外部のフリーランスを問わず、承認欲求を満たすことができれば、仕事のモチベーションアップに繋がります。

承認の5種類の中でも、「成果承認」や「成長承認」については個人差があり、なかなか欲求を満たしてあげる機会は出てこないかもしれません。

その理由としては、これら2つの承認は実際に業績をあげたり成長が見られたりしないと、承認できないためです。

しかし、「行動承認」や「存在承認」なら、多くの従業員に対して行うことが可能です。

例えば、人より早く出勤している従業員がいれば「毎日、早く出勤してるね」といった言葉をかけて上げるだけでも、更にやる気を出すことに繋がります。

電話の応対が丁寧で顧客の評判がよい従業員なら、そこを指摘して上げることで、「もっと頑張ろう」という気持ちを引き出しやすくなります。

人を動かすためには、コミュニケーションの工夫次第で一人ひとりが自分の存在意義を見出すことも可能です。社内のスタッフだけでなく外部のフリーランスとも生き生き働ける、環境を提供することができれば、プロ人材のモチベーションも高くなるでしょう。

■まとめ
承認欲求とは、一般的に「他人から肯定的な評価を受けたい」「否定的な評価をされたくない」「自分を価値ある存在だと思いたい」などという、自分を認めてほしいという「欲求」のことを言います。

承認欲求は、本能的に誰しも持っているものです。本来この承認欲求が満たされることで、「もっと上を目指したい」という「自己実現欲求」になるのだと言われています。

この承認欲求が満たされることで、自分の存在価値に自信が生まれため、「承認欲求」は今よりも成長を遂げるための原動力にもなる、非常に大事なものになります。

そのため、ビジネスでも部下や上司、お客様に対してこれらの承認欲求を満たす関わりができるビジネスマンは、良好な関係を築き、高い成果を残せている傾向にあります。

■最後に
かつての日本社会における社会的なステータスは、有名大学を卒業して上場企業メーカーに就職して昇進し、高い給料をもらうというものでした。これが他人から認められる最も分かりやすい指標になっていました。

しかし、現代は、大企業の1人よりも、新しい価値を提供するベンチャー企業や実力ある個人が活躍する時代となっています。

つまり、大手企業の肩書きや地位ではなく、1人のビジネスマンとして人間性の部分が評価される社会に変わって来たと言えます。

誰しも人に感謝されることで承認欲求が満たされ、幸福感を得やすくなると言われています。人に親切にすることが自分自身の幸福感に繋がることは、心理学でも実証されています。

今までは、終身雇用が当たり前で、1つの会社で長く働くことが美徳とされるなど、社会が提示する「良いとされる働き方の型」がありました。しかし、個人の時代では、働き方は自由に選択して行けるのです。

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本田季伸のプロフィール

Avatar photo 連続起業家/著者/人脈コネクター/「顧問のチカラ」アンバサダー/プライドワークス株式会社 代表取締役社長。 2013年に日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」を開設。プラットフォームを武器に顧問紹介業界で横行している顧問料のピンハネの撲滅を推進。「顧問報酬100%」「顧問料の中間マージン無し」をスローガンに、顧問紹介業界に創造的破壊を起こし、「人数無制限型」や「成果報酬型」で、「プロ顧問」紹介サービスを提供。特に「営業顧問」の太い人脈を借りた大手企業の役員クラスとの「トップダウン営業」に定評がある。

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