コンサルティングサービスが日本でもかなり普及してきたことにつれて、近年フリーのコンサルタントが拡大しつつあります。
あまり聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんが、パラレルワーカーとして副業コンサルタント後のネクストステップとしても注目が集まっているのが、「フリーランスのコンサルタント」になります。
そこで今回は、フリーランスのコンサルタントとは何か、フリーのコンサルになる方法について解説します。
■フリーランスのコンサルタントとは?
近年、様々な場面で「コンサルタント」という肩書きが見られるようになりましたが、そもそもコンサルティングとは一体どのような業務なのでしょうか。
フリーのコンサルタントとは、企業が抱える課題のうち、ある程度要件が定まった案件について、外部コンサルタントとして委託契約をベースに課題解決を担うプロ人材のことです。
英語でコンサルタントの動詞にあたる「consult」に「(専門家に)意見や助言を求める、相談する」という意味があるとおり、「相談に乗ること」がコンサルタント業務の基本的な要素です。
一般的にコンサルタントとは「クライアント(企業、官公庁)の経営上の課題(事業戦略や財務、組織など)を明らかにし、それを解決するための助言を行い、クライアント企業の発展を支援する」職業になります。
現在、コンサルティングファームや個人で活動しているコンサルタントによって、その業務範囲は多様化しており、企業の課題を「分析・解決策の提言」のみを行う場合のほか、助言だけではありません。
新たな業務プロセスや新システムの設計・導入の支援といった「実行」、さらには導入した業務プロセス・システムの効果測定・改善や新システムの長期的な運用を含む「定着」までを請け負うコンサルティングサービスを提供している場合もあります。
■フリーランスのコンサルタントが増えた背景
日本で今、需要が拡大している市場の1つが、コンサルタントのマーケットですが拡大したことです。
市場の複雑化やIT化に伴い、2023年にコンサルタント市場は、9969億円市場に拡大すると予想されています。
需要の高まりを背景に、会社員がキャリアや専門技術を生かして、コンサルタントとして独立するケースが目立っています。以下の3つの要素が重なった結果、ここ数年で市場は大きく拡大してきています。
1、コンサルティングファームを退職したコンサルタント人材の数が拡大
2、企業がコンサルタントを使う機会が増えたことで、マネジメントノウハウが蓄積
3、フリーのコンサルタントと企業をマッチングするサービス事業者が増加
特に、雇う側の企業としては、通常のコンサルティングファームに依頼するほどの予算はないものの、自社の社員だけではノウハウに不安があったり、ローンチまでに時間を要してしまうなどの懸念があるため、活用するといったケースが増えています。
■どのような案件を担うのか?
ここでは、いくつかのマッチングサービスを見る中で、実際に募集されている案件を紹介したいと思います。
結論から言うと、プロジェクトはかなり多様であり、様々なタイプのコンサルタントが活躍できるチャンスがありそうです。その中でも特に、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の役割や、システム開発に対するニーズが大きいようです。
コンサルタントを含めて、今後はフリーランスが確実に増えます。
その大きな理由としては、この10年で仕事に関する専門領域が細分化されて、その領域は10倍以上に増えているからです。
企業は高度な専門性を持つ人材を必要としていますが、社員として雇用するのは難しい。そのニーズを満たすのが、フリーランスだと考えています。
また、お子さんがいらっしゃる家庭では、共働きで育児をするのは辛いものがあります。時間の融通が効くフリーランスを選択する人は、今後ますます増えて行きます。
■どのくらいの収入を獲得できるのか?
フリーコンサルタントの収入に関しては、コンサルティング時代の収入にもよりますが、一般的な事業会社の社員に比べると高い水準の収入が期待できます。先ほど紹介した3つの案件は、いずれも100万円前後の報酬となっております。
プロジェクトの期間は3ヶ月ほどであるものの、フルタイムでこなす必要はなく、フリーコンサルタント専業であれば、2~3つのプロジェクトは平行してこなす事も可能です。
というのも、社員としてのコンサルティング時代と異なり、下記のようなメリットがあり、より効率的に仕事をこなすことができるからです。
1、要件が定まったプロジェクト案件が大半のため、無駄な作業が発生しにくい
2、自身がプロジェクトリーダーなるため、ファーム内でのコンセンサスが不要
3、社内イベントなどのコンサルティング以外の社内業務に関する時間が不要
とはいうものの、社会保険料を支払う必要や、有給休暇がないなどの点には注意が必要です。
■フリーランスのコンサルタントマッチングサービスとは?
「フリーコンサルタント向けの案件紹介サービス」をピックアップする前に、そもそも何を基準に比較を行えばよいのでしょうか。
もちろんご自身の状況や好みで選択するもの1つですが、以下の点で比較検討を行うと、より客観的に判断することができるはずです。
1、【案件数】十分な案件数を揃えているか
コンサルタントにとって自分に合った案件を受注するためには、ある程度の数の案件の母数が必要です。そしてその母数が多ければ多いほど、複数の案件を比較検討を行うことができます。つまり案件数が多ければ多いほど、自身に最適な案件に出会える確率が高くなると言えます。
2、【案件の種類】どのようなタイプの案件を抱えており、また、強みがあるか
フリーランスコンサルタントの案件には「戦略系」「業務系」「IT系」「PM・PMO」など、様々な種類があり、サイトごとにそれぞれ強みがあります。自分が受けたい案件、挑戦したい案件をより多く掲載しているサービスを選びましょう。
3、【案件の質】案件の報酬や条件は適切か
案件の報酬と条件は様々です。だからこそ、自分にとってその案件は適切な報酬か見極めることが重要です。
業務委託としてクライアントと直接契約しているフリーコンサルタントの場合、販管費を自分自身の判断で調整した上で、コンサルティングフィーを事業収入とすることができます。フィーの金額はクライアントや業界、担当する業務によって変わってきますが、フリーコンサルタントの方が案件あたりの収入は断然高くなります。
4、【使いやすさ】ウェブサイトは使いやすいか
ウェブサイトから簡単に会員登録ができるか、自分が受けたい案件に絞って検索できるかといったウェブサイトの使いやすさも大きなポイントです。
5、【その他】フリーコンサルタントに対するサポートサービスは充実しているか
特にフリーランスとして初めてコンサル業を行う方にとって、業務委託契約の内容の検討や確定申告など、全て自分でこなすことは本当に大変です。
そういった方に対するサポートサービスが充実しているかも選ぶ際のポイントになります。
■中間マージンゾロの顧問・コンサルタントマッチングサイト
従来の顧問契約のマッチングサービスは、間に人が入って仲介するシステムです。そのため高額の仲介料が必要でした。せっかくの優秀な人材も、仲介料を引かれるために受け取る報酬が下がってしまうのです。
この問題を解決したいと、日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」では、プラットフォーム化とメッセー機能導入し、コンサルタントとクライアントが直接やり取りを行うようにしました。その結果、中間マージン0%という業界最低の仲介料が可能になったのです。
日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」中間マージンがゼロなので、当然コンサルタントの取り分は多くなります。となると、より優秀な人材が集まります。
クライアント側も、最近は専門領域でフットワーク良く動ける人を求めています。
大手コンサルティング会社は、どうしても依頼から実施まで日数がかかりますし、人件費を捻出しないといけないので高額な費用が発生してしまうのです。そのため、どの業界もフリーランスでスピーディに動ける方を求めているのです。
■まとめ
フリーのコンサルタントは、今後ますます増えて様々な業界に広がっていくと考えられます。
というのも、働き方改革により自社の社員に無理をさせられない中で、外部人材の活用が広がるトレンドや、競争環境が激しくなる中で、専門的な知識を要する新規事業へのチャレンジの拡大といった動きは不可逆な流れだからです。
一方で、フリーコンサルタント間での競争も当然ながら激しくなることが予想されるため、一般の事業会社経験者ではなく、大手のコンサルティングファームで活躍していたという事実やそこで獲得したスキルがますます重要になっていくことも想定されます。
フリーコンサルタントは、一般の企業に勤めることと比べ、自由に働く場所や時間を選べるという点でワークライフバランスの観点から魅力的な職業であると言えます。
コンサルタント同士の横のつながりだけでなく、日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」のような案件マッチングのサービスを積極的に活用し、ご自身のキャリアアップにつながる案件を上手く獲得していきましょう。