ニューノーマルとは?コロナ禍で経済活動を停止しない事業のコツ

投稿日: 作成者: KENJINS運営会社社長 カテゴリー: 運営会社社長   パーマリンク

現在、コロナウイルスが世界的に猛威を振るっており、日本でも「緊急事態宣言」が発令され、外出も80%自粛することが元政府からも求められています。

飲食店の夜間営業は自粛、旅館やホテルもキャンセルが相次ぎ、イベントも中止なるなど、経済や消費活動にも影響がかなり出ています。

多くの企業がリモートワーク導入するなど、「ニューノーマル」への対応を推進せざるを得ない状況となっています。

そこで今回は、ニューノーマルとは何か、コロナ禍でも経済活動を停止しない事業のコツについて解説します。

■ニューノーマルとは?
ニューノーマル「New Normal」とは、「新しい常態」という意味になります。テレワークの急増など、消費者や従業員に行動変容が起こり、企業は半ば強制的に「ニューノーマル」に適応したDXを迫られる状況にあります。

ニューノーマルは、社会に大きな変化が起こり、変化が起こる以前とは同じ姿に戻ることができず、新たな常識が定着することを指します。

中小企業や大企業を問わず、大幅に売上が下がっている企業も続出しており、当面の間この苦しい時期が続く可能性があるためコスト削減を徹底し、新たな投資を控えることも必要になっています。

しかしながら、外出自粛がこのまま続くと企業にとっては会社の存続自体が厳しくなる状況に追い込まれてしまいます。

そのため、インターネットを駆使し、従来の取り組みとは異なる新たな仕掛けを強化する必要に迫られています。

■ニューノーマルにおけるDX対応の必要性
ニューノーマル「新常態」と呼ばれますが、言葉自体は、新型コロナウイルス感染症の発生よりも前から存在していました。

現在、日本を問わず、世界で人の移動や対面が大きく制限されています。消費者はリアルによる買い物が減り、営業での商談も対面からデジタル・コンタクトレス(非対面・非接触)へシフトしました。

企業では、ニューノーマルに対応すべくリモートワークの普及が加速しました。

社会全体が最先端のデジタル技術を使いこなすのが当たり前になりつつある今こそ、経営者はニューノーマルに適応したDXに取り組む必要性に迫られています。

ニューノーマル時代で企業が取り組むべき、最大のポイントは、時代のニーズに合わせ、インターネットに対応したビジネスを提供できるようにシステムや業務など組織全体を変革していくことにあると言えます。

つまり、市場の変化から取り残されないようにサービスを刷新していくことが求められているのです。

■ニューノーマルだからこそ成長するビジネスモデルもある
ニューノーマルにより新たな行動スタイルがへのシフトが進み、あらゆる産業に新規参入者が現れ、次々に新たな製品やサービス、ビジネスモデルが生まれています。

この流れに企業がついて行くためには、オンライン対応とDXに推進が必要不可欠になったと言えます。

日本でも人にコロナウイルスに感染しない、感染させないというマインドが働き、外に出るということが一番抑制されています。

会社への出勤はテレワークに移行し、外部の会社との打ち合わせも控える会社がほとんどで、国内外の旅行や出張、大規模イベント、就職説明会、学生の登校にも制限が出ています。

ということは、コロナウイルスが流行している間は、消費者が家に巣篭もっていることが多くなると断言できます。

ニューノーマルではECや通販が伸びるチャンス
家で籠っているからといって、消費者は何も食べず、生活に欠かせない商品も購入しないで息を潜んでいるわけではありません。

本来は外出して買い物ができたのに、自宅に巣篭ることを余儀なくされていますが、近所のスーパーでの買い物だけでは飽きて来ています。

このような状況もあり、このコロナの時期はオンライン通販は非常に伸びています。家でやることが少ないため、ニンテンドースイッチの売上も好調のようです。

また、コロナのニュースばかりで嫌気が出て、ネットフリックスのような映画の動画配信ビジネスも好調です。アメリカではコロナウイルスの影響でネットフリックスの株価が上がっています。

これらを打開する一つの施策として、既に通販をやっている会社は、店舗来客型のビジネスより通販に集中しましょう。インターネット広告費も増額した方が良いと思います。

ニューノーマル時代にシフトした今、BtoCを対象としている会社は、見込み客を集める施策を強化してリストを増やし、コロナ収束後に営業活動が再開できるよう準備していきましょう。

■ニューノーマルだからこそ取り組める施策とは?
ニューノーマルの厳しい状況では利益を増やすことよりも、まずは生き延びること、継続することを優先すべきではないでしょうか?

そのためにはまずは顧客に役立つフロントエンド商品を買って貰う戦略に切り替えましょう。

今は安価な費用でも顧客に満足して貰える価値を提供すことで、商品やサービスを評価して貰える施策に集中すべきです。

そうすれば、コロナウイルスという未曽有スの嵐が過ぎ去った後に、利益率の高いバックエンド商品を買っていただく未来が手に入ります。

こうしたニューノーマルによる社会情勢の中では、目先の利幅を追うのではなく、本当に顧客が必要としている価値は何かを考えて、余分なものを切り捨てたシンプルな商品・サービスを早急に開発し、販売促進を展開していくことが大事です。

ニューノーマルで世界的な不景気に陥った際には、平時とは消費者心理が全く異なる状態になるので、サバイバルモードなので節約しなければという購買心理の変化を把握し、まずはお客様になって貰うことに徹底することが効果的です。

それゆえ、お客様になって貰いやすい商品・サービス、いわゆるフロントエンド商品の開発やブラッシュアップに磨きをかけることが重要になります。

■ニューノーマルで見込み客を獲得する方法
ニューノーマルの中では、ネットショップの売上アップやネット経由での見込客を獲得を強化するためには、どうすればよいでしょうか?

その答えは意外と簡単で、アクセス数=ネット集客を増やし、購入率=コンバージョン率をアップさせれば良いのです。

しかし、言うは易し動は難しで、インターネット集客には数多くの手法があり、沢山の施策を実践するためにはそれぞれの手法のノウハウも必要になるため、全てのやり方を実行しようとすると、実際にはそう簡単にはいきません。

ですので、自社の商品やサービスに合った取り組みを考え、投下できる予算も鑑みながら取捨選択する必要があります。

■ニューノーマル時代に取り組める3つの施策

1、ECサイトを梃入れしたり、新たなランディングページを作る
普段業務が忙しかったけれど、この時期に暇になってしまった場合、ニューノーマルだからこそ今まで取り組みたかった事にチャレンジすることもオススメします。

メインのWEBサイトと違って、こんな特設サイトがあるといいなとか、こんなランディングページを作りたかったけど、時間がなかったなどがあれば、この時期に構築して行きましょう。

一例として、シャープが、4月21日から「SHARP COCORO LIFE」のECサイト上で個人向けにマスク販売を開始しました。本日で3日目となりましたが、23日現在でも購入ページの閲覧すらできず混乱状態を続けています。

1箱50枚入りマスクを3278円(送料660円)、1人1箱限定、1日3000箱限定、毎日午前10時に販売を開始すると同社は発表していました。

しかし、初日の21日は販売開始の午前10時からアクセスが集中し、サイトに繋がりにくい状態で、購入ページを見る事すらできませんでした。

ニューノーマルによるコロナ対策でマスクの需要が日本を含めて世界的にあるため品薄の状態となっており、マスク不足は暫く続く可能性が高いと言われています。

マスクを事例に取り上げましたが、こんな時期だからこそ新たに需要が高まり、爆発的に売れる商品も世の中には確実に存在しています。

このようなマーケットを予測しコロナ対策の商品ラインナップを加えたり、巣篭り需要を見越した除菌アイテムやアロマ商材なども面白いと思われます。

2、価値ある情報発信を強化する
コンテンツマーケティングの一環として、普段忙しくて中々ブログの更新が出来ていないという方でしたら、この時期に集中してブログを書きましょう。

コンテンツマーケティングとは、読者にとって価値あるコンテンツの制作と発信を通して、見込み顧客のニーズを育成し、お試し利用や購入を経て、最終的にはリピートを獲得しファンとして定着させることを目指す一連のマーケティング手法になります。

情報発信は、商品に対するニーズが顕在化した「今すぐ客」をターゲットとする広告の手法とは異なります。

まだニーズが顕在化していない「潜在層」に対し、定期的にコンテンツを配信することを通して自社の存在を認知してもらい、段階的に購買へと後押ししていくことに重きを置くのが特徴です。

ニューノーマルでは、FacebookやインスタグラムなどのSNSの更新もマメに行うと良いです。

長期間にわたって、ソーシャルメディア上でコミュニケーションすることは、繋がりのある人に安心感や信頼感を与えます。ソーシャルメディアはファンを作るうえでも重要な施策と言えるでしょう。

今の時期、消費者は普段よりも確実にインターネットの滞在時間が多くなり、多くの情報を見ています。

消費者は外出自粛で暇を持て余しており、テレワークにより出社がなくなり時間的な余裕があります。

コロナのニュースを見たり、コロナ対策のための商品購入だけでなく、前向きな経済活動のために必要な情報も集めています。ですので、そのために役立つ情報をしっかりと発信していきましょう。

また、ニューノーマルでは、従来よりもネット上の情報発信の必要性が高まっています。

例えば、美容室でも「新型コロナウイルス対策について」ということで、美容室内での取り組みをウェブ上で情報開示すお店が増えています。

ある美容室では、店内の各所にアルコール消毒液を配置し、除菌に務めていることや接客スタッフの衛生管理の徹底化の宣言、マスクの着用などを公開しています。

現時点では、完全に安全宣言することは難しい状況かと思いますが、感染拡大防止への取り組みを開示することで、少しでもお客様に安心感を持って来店して貰えるように取り組むことも大切になっています。

3、インターネット広告費を増額する
今、ほとんどの消費者は巣篭もりしているので、ネットの閲覧率は普段よりも相当に高いと言えます。

ニューノーマルの環境に突入した今、消費者がネット閲覧に向かっている時に、他で使用するはずだった広告予算をネット広告に移行して、この時期だからこそ出来る施策を展開しましょう。

インターネットマーケティングを強化することで、新たな見込み客を増やせるというだけでなく、ネット経由での売上アップも実現することが可能になっています。

この時期は見込み客を集める施策を強化してリストを増やし、コロナ収束後に営業活動が再開できるよう準備して行きましょう。

「インターネット広告」は、文字通りインターネットという媒体(メディア)上に掲載する広告を指して使われる言葉ですが、ネット広告、ウェブ広告、オンライン広告、デジタル広告などとも呼ばれます。

インターネット広告には、バナー広告・リスティング広告・動画広告・SNS広告・インフィード広告など、形状や配信方法、課金方法などが異なる様々な種類があります。

■ニューノーマル時代のオンラインマーケティングの利点
ニューノーマル時代では、このようなマーケティング製品やマーケティングサービスには、少ない予算でもプロモーションの最適化のテストを行えるという特徴があるため、キャンペーンの効率とROIを微調整できます。

オンラインマーケティングは、自社のブランド、製品、またはサービスに関するメッセージを潜在的な顧客に広めるためにウェブベースの販路を活用する取り組みのことです。

オンラインマーケティングは、メール、ソーシャルメディア、ディスプレイ広告、検索エンジン最適化など、多くの手段や技術を使用して行います。

マーケティングの目的は、人々がオンラインで読み、検索し、買い物し、ソーシャル共有するために時間を費やしているチャネルを通して、潜在的な顧客に接触することです。

ビジネスや個人でインターネットを使用する習慣が広まるにつれて、広告やマーケティングに利用できる新しいチャネルが生まれてきました。

ニューノーマルでは反対に、デジタルメディアを使用して興味を引き、エンゲージメントを生み出し、仮想的な訪問者から仮想的な顧客へのコンバートを目指すことも出来ます。

オンラインマーケティングには、独特の利点や課題となる点もあります。

今日では、オンライン企業は、ウェブサイトを作り、費用をかけずに、または少額の費用で顧客獲得キャンペーンを実施するだけで、オンラインキャンペーンを展開することができます。

■まとめ
ニューノーマルとは「New(新しい)」と「Normal(常態)」を掛け合わせた言葉です。

消費者が巣篭もりした時期に合っているのは、インターネットの施策を強化することであるのは間違いない事実です。

家に巣篭もったとしても、多くの消費者が家の中で暇を持て余していますが、食事を含めて何かしらの消費活動をしています。

ですので、現在、苦境に立たされる居酒屋であっても、「お客様来ない。売上ヤバイ。どうしよう。」と嘆くだけではダメです。

昼間の弁当販売やデリバーリーを開始したり、ECサイトで自社独自の調味料や珍しい食材を販売するなど、消費者の行動パターンを頭に思い浮かべて、今やれるマーケティング施策に取り組んで貰えたらと思います。

インターネット広告を取り巻く“デジタルマーケティング”の領域は新しい技術が日進月歩で生み出され、数ある広告の中から適切なものを選んだり、それらを適切な方法で効果測定したり、効果的な運用をするためには一定の知識が必要となります。

そのため、デジタルマーケティングの専門家に相談しながら推進していくことも成果を上げるために必要な選択肢になります。

マーケティングオートメーションのツール導入やネット広告の掲載などはお金が掛かることですが、ブログの執筆やSNSの更新はお金を掛けなくても実践できることです。

地味な活動ですが、そういったこともやり続ければ、長期的なブランド構築にも繋がるため、コロナが収束し消費が戻った時にファンが増え、常連客への顧客ロイヤリティの向上にも効果的です。

■最後に
従来の働き方では会社に通勤して働くということが一般的でしたが、ニューノーマル時代では、テレワークやオンライン会議がより一般的になったことなどが一例として挙げられます。

ニューノーマル時代を迎え、企業の人事制度や人材育成にも変化への対応が求められています。

日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」には、様々なマーケティング施策に精通したマーケティング顧問や、インターネットブランディングなどのプロ人材が大勢揃っています。

ニューノーマル時代にDXへの取り組みを自社のメンバーだけでは解決できないという場合にはお気軽にお声がけください。

今は訪問して対面での打合せが出来なくても、WEB会議システムを駆使したオンライン商談やリモートでの実行支援ができることも沢山あります。

現状の苦難を嘆いていても何も変わりません。ニューノーマル時代でも、ビジネスの推進を簡単に諦めるなく前向きに何かを実行すれば、何もしないよりも確実に未来が変わってくるはずです。

ニューノーマルに突入したこの時期をプラスに変えるかマイナスに変えるかは、みなさんの将来のビジョンや行動次第です。コロナ終息宣言の日が来るまで、一緒に頑張って乗り切っていきましょう。

本田季伸のプロフィール

Avatar photo 連続起業家/著者/人脈コネクター/「顧問のチカラ」アンバサダー/プライドワークス株式会社 代表取締役社長。 2013年に日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」を開設。プラットフォームを武器に顧問紹介業界で横行している顧問料のピンハネの撲滅を推進。「顧問報酬100%」「顧問料の中間マージン無し」をスローガンに、顧問紹介業界に創造的破壊を起こし、「人数無制限型」や「成果報酬型」で、「プロ顧問」紹介サービスを提供。特に「営業顧問」の太い人脈を借りた大手企業の役員クラスとの「トップダウン営業」に定評がある。

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