本日の「賢人たちに学ぶ 道をひらく言葉」を贈ります。
「顧客や市場について、企業の人間が知っていると考えていることは、正しいことよりも間違っていることのほうが多い。顧客と市場を知っているのはただ一人、顧客本人である。
したがって、顧客に聞き、顧客を見、顧客の行動を理解して初めて、顧客とは誰であり、何を行い、いかに買い、いかに使い、何を期待し、何に価値を見いだしているかを知ることができる。」
<ピーター・ドラッカー>現代経営学、マネジメントの発明者
新規事業として新たに開発したプロダクトの新規ユーザー数を増やすためには、最初にサービスを利用をしてくれた貴重な「アーリーアダプター」の心を掴み、熱狂的なファンに育てることです。
なぜなら、スタートアップの世界には、「最初の10人に売る」「Rule of Cross-10」という大原則があり、最初の10人にすら売れないモノが、100万人に売れるプロダクトに成長することは、あり得ないからです。
「アーリーアダプター」は、新たに市場に登場したサービスや商品を比較的早期の段階で使う先進的な人達のことを指しますが、常識的な価値観を持ちながら、新しい価値観を受け入れる顧客層に該当します。
新しい製品やサービスの普及においては、「アーリーアダプター」が非常に重要な役割を担っており、この層に受け入れられるか否かで、商品やサービスが普及するかしないかが決定すると言われています。
アーリーアダプター層は、他の潜在的なユーザーにも多大な影響を与え、他の誰よりも先に購入し評価したり、利用した感想をレビューとして伝播するので、オピニオンリーダーとしての役割も果たしています。
SaaS型のビジネスでは特に、ユーザーの「定着率を上げる」ことが最大の肝になりますが、商品やサービスを問わず、リピートを獲得するためには利用者に何らかの成果や価値、体験を提供し、再利用をしたくなるモチベーションを高め、「記憶に残る存在」を目指すことが飛躍の決め手になるのです。
最初の顧客を大事にし、熱狂的なファンに育成してますか?
<本田季伸>