常勤型フリーランスは、会社に出社として働くワークスタイルとはいえ、当然、会社員とは立ち位置が違います。また、人材派遣やコンサルタント会社とは扱いも少し別だったりします。
自分と同じような立場のフリーランスの人が会社の中に他にも多くいれば、より安心して仕事に取り組むことができますが、そうでない場合は分からないことや不安なことを相談しにくいので、疎外感を感じやすいという意見もあります。
そこで今回、常勤型フリーランスと、常勤型でプロや顧問として働くメリットについて解説します。
■常勤型フリーランスとは?
常勤型フリーランスとは、契約先の会社に出勤して、広報・PR業務やインターネット広告の運用、人事制度構築などを業務委託契約に基づき、役務提供を行うフリーランスのことです。
一般的にフリーランスというと、出勤せず在宅型のフルリモート形式でフで自宅やカフェなど自分の好きな場所で自由に働くスタイルをイメージする人が多いと思います。
その点、常勤型フリーランスの場合、働き方に関しては会社員に近いワークスタイルになります。正社員の人と大きく違うのは、1社だけに限定して契約する方もいれば、3社~5社など複数の企業対して役務提供を行う方も多いという点になりなす。
■常勤型フリーランスとして働く5つのメリット
1、収入が安定しやすい
常勤型フリーランスとして働く一番のメリットは、月額の顧問料や業務委託費用が毎月貰えるため、「収入が安定しやすい事」です。フリーランスになるにあたって、多くの人は収入が不安定になる事を心配する人も沢山いるかと思います。
しかし、常駐型フリーランスとして働くワークスタイルであれば、最低でも6ヵ月から2年間などある程度長期間継続して働く事が可能です。
また、依頼主との合意にもよりますが、気に入った案件があれば業務委託契約を更新する事も可能なので、収入面での不安を小さくする事ができます。
また、常勤型フリーランスとして働く場合、システム開発などを受託開発で請け負うような請負契約とは異なるため、納品物に対してではなく、働いた時間に応じて報酬が支払われる事もメリットのひとつになります。
2、報酬の支払いが正社員に近い
常勤型でないフリーランスの場合は、基本的に納品した成果物に対して報酬が支払われるので、プログラムやシステムなどを納品しない限り、ずっと報酬が発生しません。
そのため、開発期間が長くなる大きなプロジェクトの案件の場合は、納品が完了するまで報酬がしばらく入ってこないこともあります。
また、システム開発の途中でバグなどを発見されて納期が後ろにずれると、それだけ報酬の振込みも後ろにずれることになります。
それに対して、常勤型フリーランスの場合は、働いた時間を計算してそれに応じて毎月決まったタイミングで報酬が支払われるので、お金の心配を小さくする事ができます。
3、企業からのニーズが高く案件に参加しやすい
常勤型フリーランスは、人手不足の時代背景もあり即戦力となるハイスキルな正社員を採用できない企業などからの依頼ニーズが高いため、フリーランスの方が正社員採用よりも気軽に仕事の依頼してくれやすいというメリットもあります。
基本的には、求められるスキルや経験をしっかり持っていれば案件に参加できますし、正社員のように面接を複数回行うことはなく、面談回数は1回だけの会社が多いです。
面談の際もプロジェクトによってはエージェント会社の担当者も同席して面談を行うこともあります。
4、大手企業の案件にも参加しやすい
企業からの常勤型フリーランス活用のニーズが高くなっている今、人材採用難の中小・ベンチャー企業だけでなく、大手企業も常勤型案件でフリーランスを募集する会社も増えています。
また、正社員として働くこと自体が難しい採用難易度が非常に高い人気企業でプロジェクトに参加できるチャンスもあります。
もちろん大手企業だから無条件でいいというわけではありませんが、1社での仕事に限定することなく同時期に色々な会社を実際に経験できることは、経験やスキルの向上にも繋がるためアドバンテージのひとつになります。
5、短期間で様々な現場を経験できる
常勤型フリーランスの場合、3〜1年スパンで様々な現場を経験できます。短いスパンで様々な現場を経験できるので、成長スピードも早く、中には2年間で500万円以上の年収UPに成功したフリーランスもいます。
また、1人で全ての業務をこなすケースは比較的少なく、多くの場合正社員の方とチーム全員で協力しながらプロジェクトの業務を担うため、在宅で1人で仕事を請け負うケースよりも自分にかかる負担も最小限に抑える事が出来ます。
■常勤型フリーランスの3つのデメリット
1、働き方の自由度が低くなる
逆に常勤型フリーランスとして働くデメリットは「働き方の自由度が低くなること」です。
在宅で勤務するリモーワーカーとは異なり、決められた時間に特定の会社に出社して難易度の高い仕事に対して役務提供を行い、場合によっては残業も必要になるので、働き方によっては会社員とそこまで変わらない可能性もあります。
ただし、常勤型フリーランスとして働く場合でも、中には週2〜3日の勤務でOKな案件やリモートで勤務する事を許可してくれる案件もあります。もちろんこういった案件は人気なので、ある程度のスキルとクライアント企業から選ばれることが必要になります。
数ヶ月働いてみてしっかり取引先と信頼関係が構築できれば、募集要項に書かれていなくても交渉次第では、リモート対応の許可がおりるケースもあります。
2、スキルが無いと厳しい
常勤型フリーランスとして働く場合でも、しっかりとしたスキルや他の人が持っていないような優れたノウハウがあれば、デメリットの部分をカバーして、収入面の安定と働き方の自由度の両方を担保する事が充分可能です。
特にエンジニアの場合は、他の職種よりも人手不足で悩んでいる会社が多いので、ある程度の年数経験を積めば、自由に働くこともそこまで難しいことではありません。
日々スキルアップに努めることも大切ですが、報酬面だけを重視して仕事を選んだりしないなど、ある程度余裕を持って仕事に取り組めるように案件を選ぶことも大切です。
3、正社員より成果や結果が特に重視される
フリーランスの場合、通常の正社員として働く人よりも、特に仕事での成果や結果が求められます。
その理由としては、プロジェクトにもよりますが正社員の人に対して支払う月給の支払いよりも、フリーランスの人に支払う報酬の方が基本的には高くなるからです。
そのため、費用対効果などコスト面などを意識する会社が多いため、提供できるスキルや成果は正社員よりも厳しめにジャッジされやすいといわれています。
基本的にフリーランスの場合は、ハイスキルなプロ人材に対して決まった期間、事業の課題解決に求められるスキルやノウハウをしっかり提供することに対して報酬が支払われる契約となります。
企業としてもそこに正社員では得られないメリットを感じてフリーランスを積極的に活用している場合もあります。
■常勤型フリーランスがお勧めな人
経験が浅いフリーランスは常駐型の案件から始めるほうが良いです。常勤型フリーランスとして働く一番のメリットは、収入が安定しやすい事なので、経験が浅いフリーランスは常駐型の案件から始めることをオススメします。
特に広報・PRなどの業務を担うプロ人材の場合は、フリーランス向けのエージェントを利用して週3日~週5日の常駐のプロジェクトからスタートする人が多く、常勤型案件で経験を積んで、契約企業を増やすなど働き方の自由度を広げていくのが一般的です。
ちなみにフリーランスのエンジニアの場合、数ヶ月単位で働く現場を変えることが可能なので、正社員として1社だけで働くよりも自分の適性よりも多くを求められることもあるため、成長スピードが早いとも言われています。
ですので、フリーランスとしてしっかり経験と実績を積むことで、週1日〜2日の案件を受注したり、リモート勤務を許可して貰えるようになる事もそこまで難しいことではありません。
■フリーランスのエージェント会社を利用するメリット
常勤型の案件を獲得するためには、顧問紹介会社やフリーランス向けのエージェントを利用する必要があります。
フリーランス向けのエージェントを利用するメリットは、上記で紹介したポイント以外にも沢山あります。
・WEB上では公開されていない非公開の案件を紹介してくれる。
・興味のある企業について生の情報を得る事ができる。
・応募書類の添削や面談対策のアドバイスをしてもらえる
・面談に同席してもらえるケースもあります。
・面談日程の調整や案件探しを自分の代わり営業活動をしてくれる。
・報酬の交渉や労働条件の交渉も自分の代わりに担当してくれる。
・現場で働く中で感じた不満などを聞き、可能な限り調整してくれる 。
・請求書の発行や事務処理などを代わりに担当してくれる。
など単に継続して案件を紹介してくれるだけではなく、フリーランスが仕事をしやすくなるように、一人のパートナーとして様々なサポートをしてくれます。
■顧問紹介会社やフリーランス向けのエージェントを利用するデメリット
顧問紹介会社やフリーランス向けのエージェントを利用するデメリットは「マージン(仲介手数料)が発生する事」です。
エージェントを介さずに企業と直接契約すれば、クライアント企業から支払って貰える報酬がマージンの分だけ増えることになるので、表面的には損をすることになります。
ただし、日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」のように、月額報酬の中間マージンは搾取しない良心的な会社もあります。
また、個人事業主としてフリーランスになったばかりの人や、エンジニアやクリエイターの方など営業活動を積極的にしたくない方の場合、企業と直接契約できるフリーランスは滅多にいません。
特に独立したばかりで経験の浅い人は、人脈もスキルも充分ではない事が多く、エージェントを利用するメリットの方が断然大きいといえます。
エージェントを利用して経験を積んでいけば自然とスキルもアップしますし、サポート実績も増えて行きそうなれば自分で直接案件を受注できる可能性もアップします。
自分で継続して案件を獲得する事が難しい人や独立したばかりの人は、最初は出来るだけエージェントを利用するほうが良いでしょう。
■顧問紹介会社やエージェントを使う際のポイント
顧問紹介会社やフリーランス向けのエージェントを利用するにあたり、営業担当が普段どんな事を考えどのような仕事をしているのか知っておく事も大切です。
ほとんどの人は、顧問紹介会社のエージェントの営業がどんな事をしているのか知らない人が多いと思いますが、実際に企業の経営者やプロジェクトの担当者と直接コンタクトを取るコンサルタントになります。
そのため、クライアントとなる顧問先企業がどういうフリーランスやエキスパート、顧問を求めているのかなど、貴重な情報を沢山持っています。
特にプライドワークスが運営する日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」場合は、他の顧問紹介会社やフリーランスのプロ人材紹介会社のように、法外な顧問料の中間マージンを搾取するスキームではないため、魅力的な案件や会社に出会うことができます。
■まとめ
常勤型フリーランスとして働くメリットとデメリットをそれぞれ整理してみましたが、独立したばかりで経験の浅いフリーランスや、自分一人で案件を獲得するのが難しいフリーランスにとっては、デメリットよりも常駐型フリーランスとして働くメリットの方が圧倒的に多いです。
顧問紹介会社は、紹介している案件が幅広いですし、万が一登録した段階で希望に合う案件がなくても、顧問登録を頂いたフリーンランスの得意分野やスキル、実績などプロフィール情報をもとに、クライアント企業に推薦したり新たな新規開拓を行って、フリーランスの方にマッチする案件を提案することも可能です。
■最後に
日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」は、プロ人材のエージェントとして、「顧問報酬100%」で事業課題を抱える企業との顧問契約をリーズナブルな費用でマッチングを行う業界唯一のプラットフォーム事業者という立ち位置でサービス提供を行っています。
フリーランスの顧問紹介や副業のプロ人材紹介業界のパイオニアとして、2012年から約10年のサービス運営実績があります。
登録者の面々としては、元大手上場企業役員、取締役、本部長の方をはじめ、海外事業責任者、監査役、大学教授、コンサルティングファーム出身者など、高度な経営ノウハウや豊富な人脈を持つ課題解決のプロフェッショナルを5000人以上ネットワークしています。
最近の傾向としては、顧問の人脈を活用した営業支援の相談が多いですが、それ以外にも経営企画やファイナンス、海外戦略、インターネットを駆使した「グロースハック」の相談や仕事依頼が増えています。
KENJINSでは、様々な課題を抱える企業へ、フリーランスのプロ顧問による実行支援だけでなく、ハイスキルで即戦力となる副業のDXやAI人材を含め、企業様の解決に適した優秀な若手人材も積極的にアサインします。
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