本日の「賢人たちに学ぶ 道をひらく言葉」を贈ります。
「人間の一生おいて、必ずやらなければならないことは、自分自身を
生み出すことである。自分の可能性を自ら、引き出すのである。
そうした努力の賜物のうち、最も大切なものが自分の性格なのである。」
<エリック・フロム>
現在、「ジョブ型雇用」を本格的に導入する企業が加速しています。
「ジョブ型雇用」とは、期間限定で「職務=仕事の内容」に基づいて
最初から必要な経験、スキルを持つ人材を雇用する制度です。
企業によって取り組むべき職務内容=ミッションが明確に定義され、
労働時間によって報酬が支払われる形態ではなく、「仕事の成果」に
応じた報酬が支払われる雇用形態のことになります。
「ジョブ型雇用」では、企業がゼロから若手人材を育成するよりも、
最初から専門分野の卓越したスキルや特定の分野の課題を解決した
ノウハウを持ったプロ人材が採用される形になるため、即戦力と
なることが求められます。
これまで日本の大学卒の就職活動では、新卒だと経験やスキルが
ないことが前提で採用され、人事部から新人研修や適正を判断され、
配属部署が決まるケースが一般的でした。
ですが、「ジョブ型雇用」が加速してくると、仕事内容や責務が
最初から明確に決まっていて、それ以外の職種や部署に変更になる
ケースは無くなります。
そのため、日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」の
「プロ顧問」がクライアント企業から仕事依頼を受け公募している
プロジェクトへの参画と概念的には近いワークスタイルになります。
現在、コロナ渦の影響により打撃を受けた業界では、早期退職の嵐が
巻き行っています。今、40~50代会社員がコストカットの標的になり、
日本のサラリーマンの70%が定年まで働けないと考えています。
ジョブ型雇用が当たり前になると中高年会社員は苦境に立たされ、
生き残りが厳しくなって来ますが、一方では、世界的にはシニア世代や
若手を問わず、スキルを武器に働くプロワーカーとしてフリーランスに
なるビジネスマンが爆発的に増えています。
■ジョブ型雇用のメリット
1、求職者側のメリット
専門職の仕事に集中できることで、「専門スキルを磨きやすい」
「自分の得意分野、学んでいきたい分野に集中しやすい」というのが
最大のメリットです。
2、企業側のメリット
専門分野に強い人材を採用できること。そして、専門分野の人材を
育てていきやすいことがメリットとして挙げられます。
リモートワークとの相性もよく、コロナ対策や従業員の通勤負担も
軽減されることも期待できます。
アメリカでは既にジョブ型雇用からタスク型雇用の動きが進んでいます。
このタスク型雇用とは、「スポット的に人材を配置して仕事を回していく」
という考え方に基づいています。
日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」では、10年前から
既にこのワークスタイルになっていましたが、より短期的なスパンで仕事を
する形が「タスク型雇用」と考えていいでしょう。
KENJINSの事例で考えると、プロジェクトや案件ごとにスポットで適切な
「プロ顧問」を投入して行く形とほぼ同じになります。
以前から、システム開発の受託開発では、複数のエンジニア人材が案件毎に
集められ、予算や納期が決まっている中でプロジェクトを推進する形は
一般的でした。
KENJINSだと特に販路開拓の課題を抱えている会社から依頼を受けて、
人脈ネットワークを持つ「営業顧問」を活用し、「トップダウン営業」を
推進する動きが、まさにフリーランスによる「タスク型雇用」該当します。
東京商工リサーチの調査によれば、2020年に早期退職希望を募った企業は、
93社と前年比で2.6倍に増加しています。コロナ渦による業績悪化が顕著な
大手企業では年功序列制度が廃止され、抜本的な組織構造改革が必要になり、
ジョブ型の採用にシフトする勢いが激しくなっています。
ですが、反対に副業が解禁され、パラレルワークもOKな時代に移行して来て
いるため起業家精神を持ち合わせた人に取っては、今だかつてないチャンスが
到来しています。ですので、悲観的になる必要は全くありません。
なぜなら、サラリーマンとして1つの会社に雇用され安定した人生を選ぶか、
本業に従事しながら副業に取り組むか、組織の中の出世競争という呪縛や
終身雇用という足枷を外し、年功序列の弊害の中からいち早く抜け出すかは、
自分自身で選択できるからです。
好きな仕事に携わり、働く場所を自分で選び、フリーランスとして自由に生き、
魅力的な複数のプロジェクトに参画し、アグレッシブな挑戦を選ぶかどうかは、
あなた次第です。
1つの会社のジョブ型雇用やタスク型雇用に人生を左右される雇用の世界から離れ、
複数のクライアント企業から感謝され、やりがいのある「プロ顧問」として独立し、
70歳を超えても大車輪の活躍ができる戦後最大の機会が訪れているのです。
<本田季伸>