MEDDPICCの基本と法人営業での実践法を徹底解説

投稿日: 作成者: KENJINS運営会社社長 カテゴリー: 専門家インタビュー   パーマリンク

MEDDPICCのフレームワークの基本と実践方法

MEDDPICCは営業戦略のフレームワークであり、Metrics, Economic buyer, Decision criteria, Decision process, Identify pain, Champion, Competitionの頭文字を取っています。

このフレームワークを活用することで、営業担当者は顧客のニーズや購買プロセスをより深く理解し、効果的なアプローチを行うことができます。

まずは、顧客のMetrics(メトリクス)を理解し、ビジネス上の目標や成功基準を把握します。

次に、Economic buyer(経済的意思決定者)との接点を探り、意思決定に影響を与える人物を特定します。

また、Decision criteria(決定基準)やDecision process(決定プロセス)を明らかにすることで、提案やアプローチの方針を立てることが可能です。

さらに、Identify pain(課題の特定)やChampion(内部提唱者)の存在を把握し、顧客の期待に応えるための戦略を練ることが重要です。

最後に、Competition(競合他社)との差別化ポイントを明確にし、自社の価値を際立たせることが成功へのカギとなります。

このように、MEDDPICCは顧客との関係構築や提案の立案において、具体的なガイドラインを提供し、営業担当者にとって頼りになる手法となるでしょう。

MEDDPICCとは?

MEDDPICCとは、営業戦略のフレームワークであり、顧客との関係構築や提案の立案に役立つ手法です。

このフレームワークは、Metrics, Economic buyer, Decision criteria, Decision process, Identify pain, Champion, Competitionの頭文字を取っており、それぞれが営業活動における重要な要素を指し示しています。

顧客との関係構築や提案の立案において、営業担当者が把握すべき情報やアプローチの方針を明確にするのに役立ちます。

まず、Metricsでは、顧客のビジネス上の目標や成功基準を把握し、それを実現するための具体的な取り組みを見据えます。

Economic buyerでは、意思決定に影響を与える人物を特定し、影響力のある関係構築に注力します。Decision criteriaやDecision processでは、提案やアプローチの方針を立てるために、顧客の決定基準や決定プロセスを明らかにします。

Identify painでは、顧客の課題やニーズを特定し、それに応えるための戦略を練ります。

Championでは、顧客の中で自社の提案を推進する人物を見つけ、提案の受容を促進します。

最後にCompetitionでは、競合他社との差別化ポイントを見出し、自社の価値を際立たせる方策を練ります。これらのステップを踏むことで、MEDDPICCは営業戦略の実践に役立つ手法となります。

MEDDPICCの定義と構成要素

MEDDPICCは営業戦略のフレームワークであり、顧客との関係構築や提案の立案に役立つ手法です。

このフレームワークの構成要素はMetrics, Economic buyer, Decision criteria, Decision process, Identify pain, Champion, Competitionの7つの要素で構成されています。各要素は以下のような意味を持っています。

1. Metrics(メトリクス): 顧客のビジネス上の目標や成功基準を把握し、それを実現するための具体的な取り組みを見据えます。

2. Economic buyer(経済的意思決定者): 意思決定に影響を与える人物を特定し、影響力のある関係構築に注力します。

3. Decision criteria(決定基準): 顧客の提案やアプローチの方針を立てるために、顧客の決定基準を明らかにします。

4. Decision process(決定プロセス): 顧客の決定プロセスを明らかにし、提案やアプローチの方針を立てるための情報を収集します。

5. Identify pain(課題の特定): 顧客の課題やニーズを特定し、それに応えるための戦略を練ります。

6. Champion(内部提唱者): 提案を推進する人物を見つけ、提案の受容を促進します。

7. Competition(競合他社): 競合他社との差別化ポイントを見出し、自社の価値を際立たせる方策を練ります。

これらの構成要素を活用することで、営業担当者は顧客との関係構築や提案の立案において、具体的なガイドラインを手に入れることができます。

せっかくの機会ですので、是非ともこのフレームワークを理解し、実践に活かしてみてください。

各要素の詳細解説

Metrics(メトリクス)
顧客のビジネス上の目標や成功基準を把握するための要素。顧客の優先事項やビジネス目標を明確にし、それを実現するための具体的な取り組みを見据えることが重要です。

Economic buyer(経済的意思決定者)
意思決定に影響を与える人物を特定するための要素。この人物との関係構築が成功に不可欠であり、そのためには相手の関心や要求を理解し、信頼を築くことが必要です。

Decision criteria(決定基準)
顧客の提案やアプローチの方針を立てるための要素。顧客が大切にしている価値観や決定基準を把握し、それに応える提案をすることが求められます。

Decision process(決定プロセス)
提案やアプローチの方針を立てるために顧客の決定プロセスを明らかにする要素。誰が関与し、どのように意思決定が行われるのかを理解することが重要です。

Identify pain(課題の特定)
顧客の課題やニーズを特定するための要素。顧客が抱える課題や困難を理解し、それに対する解決策を提供することが求められます。

Champion(内部提唱者)
自社の提案を推進する人物を特定するための要素。この提唱者との継続的な関係構築が成功に不可欠であり、相手のニーズや目標に沿った提案を行うことが重要です。

Competition(競合他社)
競合他社との差別化ポイントを見出すための要素。自社の特長や付加価値を明確にし、顧客の期待に応えるための戦略を練ることが求められます。

Metrics(指標)

営業部門におけるマーケティング戦略と営業戦略の連携について

Economic Buyer(決裁権限者)

営業部門やマーケティング担当者にとって、外資系企業や大手企業におけるフレームワーク導入は重要な課題です。この記事では、フレームワーク導入のメリットや成功のポイント、注意すべき点について解説します。

Decision Criteria(意思決定基準)

営業部門やマーケティング担当者が外資系企業や大手企業でフレームワーク導入を検討する際には、まず目標を明確にしておくことが重要です。

具体的な数字や期限を設定し、その達成に向けた具体的な行動計画を立てることで、フレームワーク導入の成功につながります。

また、社内外の関係者とのコミュニケーションを密にし、フレームワーク導入に必要なリソースやサポートを確保することも大切です。

MEDDPICCの実践方法

MEDDPICCの実践方法について詳しく見ていきましょう。このフレームワークを実際の営業活動に活用するためには、以下のステップを追うことが重要です。

まず、顧客のMetrics(メトリクス)を把握するためには、顧客企業のビジョンや目標、成果指標などを確認しましょう。

次に、Economic buyer(経済的意思決定者)との接点を見つけるためには、企業内部の意思決定プロセスや役割を理解し、影響力のある人物を特定します。

Decision criteria(決定基準)やDecision process(決定プロセス)については、顧客が製品やサービスを選定する際のポイントや手続きを明らかにすることで、提案やアプローチの方針を立てます。

同時に、Identify pain(課題の特定)を行い、顧客のニーズや課題に焦点を当てます。Champion(内部提唱者)の存在を確認し、顧客との信頼関係を築くための支援を受けましょう。

最後に、Competition(競合他社)との差別化ポイントを考慮し、自社の価値を際立たせるような提案を行います。これらのステップを踏むことで、MEDDPICCフレームワークを実践し、効果的な営業活動を展開することが可能となります。

営業プロセスにおけるMEDDPICCの応用

営業プロセスにおいて、MEDDPICCは重要な役割を果たします。

ますます複雑になるB2B営業において、顧客との深い関係構築や効果的な提案が求められる中で、このフレームワークを活用することで、効果的な営業活動を展開することができます。

まず、MEDDPICCを活用することで、顧客の視点やニーズを理解し、それに基づいた提案やソリューションを提供することが可能となります。

顧客企業のビジョンや目標、意思決定プロセス、課題などを明らかにし、それらを踏まえた戦略を練ることが重要です。

また、MEDDPICCを営業プロセスに組み込むことで、営業活動の効率化や成果の最大化が図れます。

顧客企業の組織構造や意思決定プロセスを理解し、それに合わせたアプローチを行うことで、無駄な営業活動を減らし、成果を上げることが可能となります。

さらに、MEDDPICCは営業プロセスにおける透明性やターゲットの明確化にも貢献します。各要素を明確に把握し、それをベースにした営業戦略を構築することで、ビジネスの成約率向上やリソースの効果的な活用が期待できます。

このように、営業プロセスにおけるMEDDPICCの応用は、顧客との関係構築や成果の最大化に向けて、営業担当者にとって非常に有益な手法となるでしょう。

具体的なステップと成功事例

MEDDPICCの具体的なステップと成功事例についてご紹介します。

まず、Metrics(メトリクス)を把握するためには、顧客企業のビジョンや目標、成果指標などをヒアリングし、顧客のビジネスに対する具体的な期待値を把握することが重要です。

次に、Economic buyer(経済的意思決定者)との接点を見つけるためには、企業内部の意思決定プロセスや役割を理解し、具体的な成功事例やビジネス上の課題をヒアリングすることで、意思決定に影響を与える人物を特定します。

Decision criteria(決定基準)やDecision process(決定プロセス)については、競合他社の提案内容や顧客企業の製品選定プロセスを分析し、顧客のニーズや選定基準を把握します。

また、Identify pain(課題の特定)を行うためには、顧客とのコミュニケーションを深め、課題やニーズについての情報を取得します。

Champion(内部提唱者)の存在を確認するためには、既存の顧客データやアカウント情報を活用し、内部での支持者や提唱者を特定することが有効です。

これらのステップを踏むことで、MEDDPICCフレームワークを実践した成功事例として、大手製造業のA社が挙げられます。

同社は、MEDDPICCを導入することで営業プロセスの効率化や顧客との関係強化に成功し、売上および利益の拡大につなげています。

顧客企業のニーズを的確に理解し、競合他社との差別化を図るための具体的なアクションを実施したことが、大きな成果をもたらしたと言えます。

他のフレームワークとの比較

MEDDPICCというフレームワークがありますが、他のフレームワークと比較してどのような違いがあるのでしょうか?

まず、MEDDPICCは顧客の購買プロセスを詳細に理解することを重視しており、提案を進める際に必要なステップを明確にします。顧客のMetricsやEconomic buyerなど、具体的な要素に注目しています。

一方、他のフレームワークとしてはBANT(Budget, Authority, Need, Timeframe)があります。

BANTは取引先の予算や権限、ニーズ、決定フレームを評価することを特徴としています。この点から、MEDDPICCはより詳細かつ綿密なアプローチを提供していると言えます。

また、SPIN Selling(Situation, Problem, Implication, Need-payoff)というフレームワークもあります。こちらは顧客の状況や課題、課題の影響、解決策の必要性に焦点を当てています。

MEDDPICCとSPIN Sellingの違いは、顧客との関わり方や提案内容に影響を与えることが考えられます。

これらの比較からもわかるように、MEDDPICCは顧客のニーズや購買プロセスに深く踏み込んだアプローチを提供していると言えます。

他のフレームワークとの違いを理解することで、営業担当者は状況に応じて適切なフレームワークを選択し、効果的な営業活動を展開できるでしょう。

MEDDIC、MEDDICC、MEDDPICCの違い

これらのフレームワークは、営業戦略や顧客との関係構築において活用されますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

まず、MEDDICはMetrics、Economic buyer、Decision process、Decision criteria、Identify pain、Championの頭文字を表しています。

一方、MEDDICCはさらに、Competitionも加わり、CompetitionとChampionの要素が追加されています。

そして、MEDDPICCはIdentify painとChampionの要素を引き続き含むものの、Metricsを最後尾に移動し、Decision processを新たに加えています。

これらの違いからも、それぞれのフレームワークが顧客との関係を構築する際に異なるアプローチを提供していることがわかります。

MEDDICはCompetitionを含まないため、競合他社との比較を重視するニーズには直接対応できません。

一方、MEDDICCはCompetitionを加えることで、自社の差別化ポイントを明確にするアプローチを提供します。そして、MEDDPICCはDecision processを新たに加え、購買プロセスを理解し、提案を進める際に必要なステップを明確化することに焦点を当てています。

このように、それぞれのフレームワークには顧客との関係を深めるための異なる観点やアプローチがあります。営業担当者は、状況や顧客のニーズに応じて適切なフレームワークを選択し、有効な営業戦略を展開することが重要であると言えます。

BANTとの違いと使い分け

MEDDPICCとBANTの違いと使い分けですが、MEDDPICCとBANTは、顧客との商談において異なるアプローチを提供しています。

まず、BANT(Budget, Authority, Need, Timeframe)は取引先の予算、権限、ニーズ、決定時期にフォーカスを当てています。

これに対して、MEDDPICCはMetrics, Economic buyer, Decision criteria, Decision process, Identify pain, Champion, Competitionをキー要素としています。

BANTは主に取引先の購買プロセスや予算確保の可否に重点を置いており、取引先の課題解決に焦点を当てたい場合に適しています。

一方、MEDDPICCは取引先のニーズや購買プロセスをより深く理解することを目的としており、契約までのステップを重視しています。

BANTの場合、予算や権限などの要素を把握することで、ビジネス案件の選定や進捗状況の把握に活用できます。一方で、MEDDPICCは契約までのステップを明確にし、効果的な提案やアプローチを実現することができます。

営業担当者は、顧客との商談においてその時々の状況や目標に応じて、BANTとMEDDPICCを使い分けることが重要です。

具体的なニーズやステップを重視したい場合にはMEDDPICCを適用し、予算や権限に関する情報を重視したい際にはBANTを活用することで、より効果的な営業活動を展開することが可能となります。

まとめ

MEDDPICCは構造化された営業戦略のフレームワークです。顧客のニーズや購買プロセスを理解し、効果的なアプローチを行うための手法です。

Metrics、Economic buyer、Decision criteria、Decision process、Identify pain、Champion、Competitionなどの要素が含まれます。顧客のMetricsを理解することで、ビジネス上の目標や成功基準を把握し、提案の方針を立てます。

Economic buyerとの接点を探り、意思決定に影響を与える人物を特定することが重要です。

また、Decision criteriaやDecision processを明確にすることで、提案やアプローチの方針を立てます。Identify painやChampionの存在を把握し、顧客の期待に応えるための戦略を練ることが必要です。

最後に、Competitionとの差別化ポイントを明確にし、自社の価値を際立たせることが成功の鍵となります。

このようにMEDDPICCは、具体的なガイドラインを提供し、顧客との関係構築や提案の立案において、営業担当者にとって頼りになる手法となるでしょう。

本田季伸のプロフィール

Avatar photo 連続起業家/著者/人脈コネクター/「顧問のチカラ」アンバサダー/プライドワークス株式会社 代表取締役社長。 2013年に日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」を開設。プラットフォームを武器に顧問紹介業界で横行している顧問料のピンハネの撲滅を推進。「顧問報酬100%」「顧問料の中間マージン無し」をスローガンに、顧問紹介業界に創造的破壊を起こし、「人数無制限型」や「成果報酬型」で、「プロ顧問」紹介サービスを提供。特に「営業顧問」の太い人脈を借りた大手企業の役員クラスとの「トップダウン営業」に定評がある。

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