ワークエンゲージメントとは?定義と高める方法を解説

投稿日: 作成者: KENJINS運営会社社長 カテゴリー: 働き方改革   パーマリンク

ワークエンゲージメントの意味と重要性について

ワークエンゲージメントとは、従業員が仕事に対してどれだけ関与しているかを表す指標です。

これは単に業務をこなすだけでなく、仕事に情熱を持ち、自発的に取り組むことを指します。

ワークエンゲージメントは、従業員が組織の目標や価値観に共感し、それらを実現するために積極的に努力する姿勢を示すことが重要です。

ワークエンゲージメントを高める方法にはさまざまなアプローチがありますが、従業員が自分の仕事に誇りを持ち、それを楽しめる環境を整えることが重要です。

また、定期的なフィードバックや成果の公正な評価を行うことも効果的です。

他にも、従業員同士や上司とのコミュニケーションを促進し、仕事を通じた成長や学びをサポートすることも重要な要素となります。

ワークエンゲージメントが高まると、従業員のモチベーションや生産性が向上し、組織全体の業績にポジティブな影響を与えます。

それによって、企業の競争力強化や離職率の低減などの効果が期待できます。

ワークエンゲージメントの定義

ワークエンゲージメントの定義について解説します。ワークエンゲージメントとは、従業員が組織や仕事に対してどれだけ情熱を持ち、自発的に取り組むかという姿勢や行動のことを指します。

従業員が単なる業務の遂行を超えて、仕事に対して肯定的であり、自らの役割や責任を果たそうとする積極的な姿勢を示すことが重要です。

特にワークエンゲージメントには3つの要素があります。まず、認識です。組織の目標や価値観に共感し、自己の役割を理解することが重要です。

次に、つながりです。上司やチームメンバー、組織全体とのつながりを感じ、協力し合い、サポートし合うことがワークエンゲージメントを高めるポイントです。

最後に、成長です。仕事を通じて成長し、自己実現や達成感を得ることが重要です。

これらの要素が揃った時、ワークエンゲージメントは高まり、結果として生産性向上や業績の向上につながることが期待されます。

ワークエンゲージメントとは

ワークエンゲージメントとは、従業員が自らの仕事に対してどれだけ情熱を持ち、やる気を示すかという概念です。

これは、仕事に取り組む意欲や熱意を示し、組織とのつながりを感じながら積極的に活動することを指します。

ワークエンゲージメントが高まると、個々の従業員だけでなく、組織全体のパフォーマンスや成果にもポジティブな影響を与えます。

それによって、生産性の向上や企業の競争力の強化に繋がると言われています。ワークエンゲージメントを高めるためには、従業員が自らの能力を活かせる環境を整えることが重要です。

また、定期的なフィードバックや評価制度の公平性も大切です。

さらに、従業員同士や上司とのコミュニケーションを促進し、目標に向かって協力し合う雰囲気を醸成することも効果的です。

ワークエンゲージメントは、従業員の働きがいややりがいを感じられる環境を整えることによって育まれるものであり、組織としてその重要性を認識し、積極的に取り組むことが求められます。

エンゲージメントとの違い

エンゲージメントとの違いについて解説します。ワークエンゲージメントと一般的なエンゲージメント(Engagement)との違いがあります。

一般的なエンゲージメントは、人が熱中したり、没頭したりすることを指し、その対象は仕事に限られません。例えば、趣味やスポーツ、アートなど、幅広い領域での興味や情熱を指すことがあります。

一方、ワークエンゲージメントは、仕事や職場における従業員の情熱や関与度を特に指します。つまり、業務に対する熱意や熱中度を示すことが、ワークエンゲージメントの本質です。

ワークエンゲージメントの場合、組織や仕事にどれだけ情熱を持ち、自発的に取り組むかという姿勢や行動が重視されます。

つまり、その違いは、一般的なエンゲージメントが広い意味での情熱や没頭を指し、ワークエンゲージメントは特定の仕事や職場に焦点を当てた情熱や関与を指す点にあります。

この違いを理解し、それぞれの意味を適切に理解することで、仕事における従業員の活力やパフォーマンスの向上につながることが期待されます。

ワークエンゲージメントの測定方法

ワークエンゲージメントを測定することは、従業員の意識や感情を定量的に捉えることが課題となります。

測定方法の一つとして、従業員アンケートを活用する手法が一般的です。アンケートを通じて、仕事に対するモチベーションや満足度、チームワークの状況などを把握することが可能です。

また、従業員の離職率や欠勤率、業績指標の分析も重要な要素となります。

これらのデータを分析することで、ワークエンゲージメントの現状やトレンドを把握し、改善の方向性を見出すことができます。

さらに、社内コミュニケーションの頻度や質、従業員の成長や学びの機会、フィードバックの実施頻度など、組織内の環境やプロセスについても評価することが重要です。

これらの手法を組み合わせ、定期的にワークエンゲージメントを測定し、組織全体の健康状態を把握しながら、改善活動につなげていくことが重要です。

MBI-GS(Maslach Burnout Inventory-General Survey)

MBI-GS(Maslach Burnout Inventory-General Survey)」は、ワークエンゲージメントに関連する重要なツールの一つです。

この調査は、従業員の職場でのストレスや燃え尽き感を評価し、それらがワークエンゲージメントに及ぼす影響を把握することができます。

MBI-GSは、エネルギー枯渇、職務の無力感、仕事に対する倦怠感といった要因を測定し、これらが従業員のモチベーションや関与度にどのような影響を与えているかを明らかにします。

さらに、この調査結果をもとに、組織が従業員の健康状態や働き方に配慮した施策を策定することが可能です。

MBI-GSの結果をもとに、ストレスや燃え尽き感の原因を特定し、組織全体での改善施策の検討を行うことが重要です。

従業員の健康とワークエンゲージメントの向上に向けて、このような客観的なデータを活用して、組織改善の方針を確立することが求められます。

OLBI(Oldenburg Burnout Inventory)

OLBI(Oldenburg Burnout Inventory)」は、従業員の燃え尽き症候群を測定するためのツールです。この尺度は、燃え尽きを引き起こす可能性のある作業要因を評価し、従業員の燃え尽きリスクを把握することを目的としています。

OLBIは、燃え尽きの核心的な要因である過負荷と無力感に焦点を当てており、それぞれに関連する質問やスケールが含まれています。

OLBIを使用することで、従業員の心理的ストレスや燃え尽きについての洞察を得ることができます。このツールは定性的な側面と結びついており、従業員の主観的な体験に焦点を当てています。

OLBIの結果を活用することで、組織は燃え尽きのリスクファクターを特定し、予防策や改善施策を実施することが可能となります。

UWES(Utrecht Work Engagement Scales)

UWES(Utrecht Work Engagement Scales)は、ワークエンゲージメントを測定するための評価尺度の一つです。

このスケールは、従業員が仕事にどれだけ情熱を持ち、熱心に取り組んでいるかを測定することを目的としています。

UWESには3つの要素があります。まず、『ビジョン』という要素では、従業員が自分の仕事に対して意義を見出し、組織の目標や価値観に共感するかどうかが評価されます。

次に、『活力』という要素では、従業員が仕事に取り組む際のエネルギーや興奮、自己効力感などが測定されます。

そして最後に、『専念』という要素では、従業員が仕事に集中し、それに熱心に取り組む姿勢が評価されます。

UWESはこれらの要素を評価することで、従業員のワークエンゲージメントの現状や傾向を把握することが可能です。

このスケールを活用することで、組織は具体的な改善施策を講じるための情報を得ることができ、従業員のモチベーション向上や生産性の向上につなげることができます。

ワークエンゲージメントを高めるための方法

また、定期的なフィードバックや成果の公正な評価を行うことで、従業員が自分の貢献が認められるという安心感を得ることができます。

上司とのコミュニケーションを促進し、従業員同士の協力や情報共有を促す仕組みを整えることも効果的です。

さらに、従業員が学びや成長の機会を得られるような環境を整えることで、ワークエンゲージメントの向上につながります。

仕事の資源の活用

ワークエンゲージメントを高めるための方法はさまざまあります。その一つが「仕事の資源の活用」です。従業員が持つ能力やスキルを最大限に活かすことは重要です。

それには、適切な仕事のアサインやプロジェクトへの参加、成果を評価するフィードバックが必要です。さらに、従業員が自らのアイデンティティを共有し、認め合う環境を整えることも効果的です。

個人の資源の活用

個人の資源の活用には、以下のようなアプローチが効果的です。

– 従業員の個々の能力や興味に合わせた業務の割り当て
– スキルや知識の継続的な研鑽のための研修や教育プログラムの提供
– チームメンバー間でのスキルや知識のシェアリングを促進する仕組みの構築
– 個々の従業員に適したワークライフバランスをサポートする取り組みの実施

これらの取り組みによって、従業員は自らのポテンシャルを最大限に発揮できる環境が整い、ワークエンゲージメントが高まることが期待できます。

エンゲージメント向上がもたらす効果

ワークエンゲージメントの向上には、組織にさまざまなメリットをもたらします。

まず、従業員の満足度やモチベーションが向上し、それに伴って生産性が向上することが期待できます。ワークエンゲージメントが高まると、従業員は自分の仕事に誇りを持ち、より高い品質の業務成果を生み出す可能性が高まります。

さらに、エンゲージメントが高い状態では、従業員同士や従業員と上司との間で円滑なコミュニケーションが行われやすくなります。

これによって、意思疎通がスムーズに行われ、チーム全体での協力や相互理解が促進されます。

さらに、エンゲージメント向上は離職率の低減にもつながります。

従業員が仕事に満足し、定期的なフィードバックや成果の評価を受けられる環境では、離職率が低下し、結果として採用コストや新たなトレーニングコストの削減につながります。

こうした効果が期待できるため、ワークエンゲージメントの向上は組織全体の業績を向上させ、競争力を強化する重要な要素となります。

心身の健康

心身の健康に関しては、ワークエンゲージメントの向上が重要な影響を与えます。

ワークエンゲージメントが高い状態では、従業員のストレスが軽減され、心身の健康を維持することが期待できます。

楽しんで取り組む仕事や、自己成長に繋がる業務を行うことで、従業員の心理的な負担が軽減され、ストレス耐性が向上することがあります。

さらに、エンゲージメントが高い状態では、従業員同士のサポートや上司とのコミュニケーションが円滑に行われることで、職場環境全体が良好な状態を維持しやすくなります。

このような環境下での業務遂行は、心身の健康を保ちながら働くことが期待できます。

心身の健康が維持される環境では、従業員のモチベーションや創造性が高まり、ストレスによるパフォーマンスの低下が防がれます。

これにより、組織全体の業績向上に貢献することが期待できるため、心身の健康をサポートすることは、組織にとっても重要な要素となります。

組織へのコミットメント

組織へのコミットメント」とは、従業員が自身の所属する組織に対して強い忠誠心や貢献意欲を持つことを指します。これは、単なる勤務時間の提供以上の、自発的なエネルギーや熱意を組織に対して注ぐ姿勢を示します。

組織へのコミットメントが高まると、従業員は組織のビジョンや目標に共感し、それらを実現するために自らの力を最大限に発揮しようとする傾向が見られます。

また、新しいプロジェクトやイニシアチブに積極的に参加し、組織全体の成長に貢献する姿勢が育まれます。

このようなコミットメントの高い従業員が集まることで、組織全体のエンゲージメントやパフォーマンスが向上するとされています。

組織へのコミットメントを高めるためには、組織と従業員との間に信頼関係を築くことが不可欠です。また、従業員が自分の意見やアイデアを積極的に発信できる環境や、成果を正当に評価される仕組みを整えることが重要です。

さらに、組織が従業員の成長やキャリアパスに資する制度やプログラムを提供することも、コミットメント向上の一助となります。

離職率の低下

ワークエンゲージメント向上による効果の1つとして、離職率の低下が挙げられます。

エンゲージメントが高い状態では、従業員が仕事に満足し、成長や達成感を感じやすくなります。その結果、従業員が組織から離れる動機が減少し、離職率が低下するメリットが生まれます。

業績向上

このように、ワークエンゲージメントの向上が業績向上につながるため、組織全体の成果に大きく影響を与えると言えるでしょう。

具体的な企業事例

ワークエンゲージメントの具体的な企業事例について示します。

例えば、A社では従業員参加型のイノベーションプログラムを導入しました。

このプログラムでは、全ての従業員が新しいアイデアを提案し、それを実行に移すための支援を受けることができます。

さらに、優れた提案には報奨金や表彰などのインセンティブが用意され、従業員のモチベーション向上につながっています。

一方、B社では定期的なフィードバックと成長の機会を重視しています。上司との1on1の場を設け、従業員の意見や悩みを丁寧に聞くことで、自己成長やキャリアパスにつながる目標設定をサポートしています。

C社は、従業員同士の交流を促進するために様々な社内イベントを開催しています。

定期的なランチ交流会や部署を超えた交流イベントなどが行われ、これによってチームビルディングやコラボレーションが促進されています。

これらの具体的な取り組みによって、各社は従業員のワークエンゲージメントを高め、企業全体の成長に貢献しています。

成功事例1: 企業A

成功事例1: 企業Aにおけるワークエンゲージメントの取り組みについてご紹介します。A社では、従業員参加型のイノベーションプログラムを導入し、従業員がデザイン思考やイノベーションのワークショップを通じて新しいアイデアを育む機会を提供しています。

このプログラムでは、個々のアイデアを他の従業員と共有し、多様な視点からフィードバックを受けることができます。

また、良いアイデアには実行に移すためのリソースやサポートが与えられ、業務改善や新規プロジェクト推進への機会を提供しています。

その結果、従業員の関与度が向上し、新たな価値創造や業績向上につながっています。

成功事例2: 企業B

成功事例2: 企業Bについての具体的な取り組みを以下に示します。

企業Bでは、定期的なフィードバックと成長の機会を重視しています。

上司との1on1の場を設け、従業員の意見や悩みを丁寧に聞くことで、自己成長やキャリアパスにつながる目標設定をサポートしています。

また、従業員の意見を積極的に取り入れたり、新しい挑戦を奨励する風土が醸成されています。

これにより、従業員は自分の意見やアイデアが尊重され、将来への展望を持ちやすくなっています。その結果、ワークエンゲージメントが向上し、企業全体の成果に繋がっていると言えます。

まとめ

この記事では、ワークエンゲージメントの定義とその重要性について解説しました。

ワークエンゲージメントは、従業員が仕事に対してどれだけ関与しているかを示す指標であり、業務のみならず情熱を持って取り組む態度を表します。

ワークエンゲージメントを高めるためには、従業員が仕事に誇りを持ち、楽しめる環境を整えることが不可欠です。

また、定期的なフィードバックや成果の公正な評価、コミュニケーション促進、成長のサポートが重要です。

高いワークエンゲージメントは、従業員のモチベーションや生産性向上につながり、組織全体の業績にプラスの効果をもたらします。

従業員と組織双方にメリットをもたらすことから、ワークエンゲージメントの向上は重要な課題であると言えるでしょう。

本田季伸のプロフィール

Avatar photo 連続起業家/著者/人脈コネクター/「顧問のチカラ」アンバサダー/プライドワークス株式会社 代表取締役社長。 2013年に日本最大級の顧問契約マッチングサイト「KENJINS」を開設。プラットフォームを武器に顧問紹介業界で横行している顧問料のピンハネの撲滅を推進。「顧問報酬100%」「顧問料の中間マージン無し」をスローガンに、顧問紹介業界に創造的破壊を起こし、「人数無制限型」や「成果報酬型」で、「プロ顧問」紹介サービスを提供。特に「営業顧問」の太い人脈を借りた大手企業の役員クラスとの「トップダウン営業」に定評がある。

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